HMVインタビュー：dj kou ダンス＆ソウル・インタビューへ戻る

--　前回のソロアルバムの際にもインタビューさせて貰いましたが、今回はSteph Pocketsとのコラボ作品と言う事で良いんですよね？キッカケはどう言う所からだ ったんですか？

DJ Kou： 今回もこのような機会を頂き有難う御座います。 今作は自分がトラックを、Stephがリリックを担当したコラボ作品です。 きっかけは去年、Stephが来日していた時に偶然クラブで隣の席になって 話したのがきっかけですね。 誰かに紹介してもらったわけでもないですし、まさに偶然の出会いでし た。 StephがShing02のファンだったり、Nujabesと友達だったことは知らなか ったんですが、共通項が多かったこともあり、一緒に作品を作ろうとそ の場で意気投合しました！それがほぼ1年前で、今回、Steph Pocketsのデ ビュー10周年企画として出せたのは嬉しい限りです。


-- 前回のアルバムもかなり振り幅の広い曲が並んでいましたが、今回は 爽やかと言うか、解放感のあるような曲が並んでいる気がしました。や はりSteph Pocketsが持つイメージのようなモノを生かした流れになってい ると思うのですが、その辺はいかがですか？

DJ Kou： そうですね、Steph Pocketsの僕なりのイメージと今までの彼女の楽曲に ないような曲作りを心掛けました。彼女のRAPが最大限活かせるような、 且つ、自分のビートとの融合を考えたら自然とそのような曲が揃いまし たね。お互いに今までにないような空気感がだせたと思います。


-- 曲についてお伺いします。「Wake You Up」は幕開けに相応しく動画も公 開されてます。Kouさんがこの曲を作る際に気を付けた部分などありま すか？また他の曲に関しても拘った部分などがありましたら、教えて頂 けますか？

DJ Kou： 「WaKe You Up」は一番最後に出来た曲です。完成した時点でお互い 一曲目にしようと決めました。 ライブでやる事も想定したのでエッジの効いた曲にしたいと思って作 りましたね。実際、ライブでは初めて聴く人がほとんどなのに皆、楽し そうに踊ってくれます！ その場にB-Boyがいた会場では彼らが本気で踊ってくれました。予想通りの反応で嬉しい限りですね。

2曲目「Win Some, Lose Some」のコーラスにシンガーソングライターの NOROさんに参加してもらいました。トラックを聴いた瞬間、この曲に合 うシンガーがいるとStephが言いまして。あがってきたコーラスがほんとに バッチリでアフリカンビートなんですが、清々しい楽曲になりました。リリ ックに僕の名前もはいってますよ。

3曲目「Perfect Strangers」はStephからギターのソロテイクだけが送られ てきたのを僕が煮詰めていきました。 Stephのボーカルもばっちりはまっていて気に入っています。どこか、 「My Crew Deep」のギターラインを思わせる哀愁があるのですが、滑らか なトラックに仕上げたことで温かみのある曲になりました。これもライブ でやってとても映えた1曲です。ミュージックビデオも公開しました。

4曲目「Club Kids Don’t Sleep」にはHip Hopへの僕の想いがあります。 今、日本では子供達のダンス教育が盛んなので小さな頃からあらゆる音 楽にふれやすい環境にあります。その子供達が大人になってもHip Hopを 愛してくれたらいいなと。そんな気持ちを汲んだリリックをのせてくれた のはStephです。

他にも色々ありますが、実際に聞いて感じて頂ければ嬉しいです 。


-- 今回の作品で個人的に面白いと感じたのが、ラップ入りとその曲の インストをそれぞれ半分ずつ入れていた所なんですが、DJらしい視点だ なと感じたのですが、この部分はいかがですか？

DJ Kou： やはり自分がDJなのでラップ入りとインストのセットは出してみたかった んです。DJの皆さんにインストを使ってもらいたいという想いと、イン ストも聞いて欲しいという想いの両方ですね。 さらには、そのインストにボーカルやRAPをいれてみました！なんて反応が あると嬉しいですね。


-- アルバムリリース後のツアーもかなり回られたと思います。実際に一 緒にライブなどを通してみたSteph Pocketsの印象、エピソードなどありま したら、是非教えて頂けますか？

DJ Kou： 彼女とのライブは本当にピースフルでポジティブだし、とても多くの人に 愛されてるんだなっていうのを実感したツアーです。 ファンと気さくに話したり、写真に応じる彼女に皆が喜んでいるのを 見ると、彼女の等身大のリリックは言語は違えど伝わってるんだな、と 実感しました。今作にも対訳がついてるので、是非、Stephのメッセージを 読んで欲しいですね。 ライブではいつも会場全体を一体化するのに長けていますね。ステージ から飛び降りてフロアの奥まで行ってパフォーマンスするんです。ステ ージから見てる自分も楽しいですよ。で、ライブが終わったら恒例の 乾杯が始まり、まわりも巻き込んで楽しむ姿は人懐っこさ120%です！


-- 最後にこの作品を聴いている方に一言メッセージをお願いします。ま た今後の活動のお知らせなども是非お願いします。

DJ Kou： 是非アルバム『10 TEN』自信作ですので聞いて下さい！！ 今後もスクラッチで参加した曲なども随時発表されていくと思います。 後は具体的に次のアルバムの構想も出来つつあります。 これからも地道に一歩一歩活動していきますのでサポート宜しくお願いし ます。


「Perfect Strangers」ミュージック・ビデオ