ゲルギエフのボロディン交響曲集が復活！

2015年1月19日 (月)

ボロディン：交響曲第１番、第２番
ゲルギエフ＆ロッテルダム・フィル

若きゲルギエフによるPHILIPSへの注目のセッション録音が嬉しい復活。オーケストラは、当時ゲルギエフが首席客演指揮者を務めていたロッテルダム・フィルで、6年後には首席指揮者に就任するという良好な関係を反映したかのような勢いの良いフレッシュな演奏が楽しめます。
　ボロディンの代表作として人気のある交響曲第2番は、ゲルギエフのそうした躍動的な面がプラスに作用していますし、ボロディン若き日の力作である交響曲第1番でも、作品のロシア的な雰囲気とシンフォニックな構造の魅力の両面を際立たせる鮮やかな指揮ぶりがやはりただ者ではありません。
　以上の2曲で収録時間は66分を超えていますが、このアルバムでは、余白に、アシュケナージがフィルハーモニア管弦楽団とロンドン・オペラ・コーラスを指揮してDECCAにセッション録音したボロディンの『だったん人の踊り』が収録されています。これはもともとはムソルグスキーの『展覧会の絵』と組み合わされていたもので、合唱も入ったなかなか高水準な演奏となっています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
ボロディン：
● 交響曲第1番変ホ長調
● 交響曲第2番ロ短調

　ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
　ワレリー・ゲルギエフ（指揮）

　録音時期：1989年10月
　録音場所：ロッテルダム
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　原盤：PHILIPS

● 歌劇『イーゴリ公』～『だったん人の踊り』

　ロンドン・オペラ・コーラス
　フィルハーモニア管弦楽団
　ヴラディーミル・アシュケナージ（指揮）

　録音時期：1983年2月
　録音場所：ロンドン
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）