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寿美菜子ニュー・シングル「black hole」発売記念インタビュー HMVアニメ インタビューへ戻る

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2015年4月3日 (金)

寿美菜子

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4月8日にニューシングル「black hole」をリリースする寿美菜子さんにインタビュー。 4月11日(土)渋谷公会堂からスタートする『LAWSON presents 寿美菜子 3rd Live Tour 2015“Tick Tick Tick”』も直前に控えているということもあって、シングルにまつわる様々なエピソードはもちろんのこと、ライブへの意気込みも伺ってまいりました。

HMV: スフィアのベスト・アルバム『sphere』とニュー・シングル「情熱CONTINUE」を同時リリースされて、現在はライブ『LAWSON presents Sphere BEST live 2015 ミッション イン トロッコ!!!!』を控えていますが、今の心境はいかがですか? ※インタビューは3月中旬に行われた。

寿美菜子: そうですね!もう間もなくだなと思いつつリハをしています。今回は早い段階からライブのイメージを想像出来る状態になっていますね。ベストライブって謳っているので、お客様もベストアルバムの曲は歌うだろうな、とか「情熱CONTINUE」は歌うだろうな、とか。「ミッション イン トロッコ」って言っているし、トロッコには乗るんだろうな…とか(笑)。そこまでの情報は皆さん目に見えているだろうし、私達も、そこの情報は分かった上で、色々想像しながらリハーサルしています。まだ実際のステージの大きさは分からないのですが、代々木に立たせてもらうのは3回目なので、そのお陰もあって「代々木はこうだろうね!」っていうのがあるので、リハーサルはとてもやりやすいです。本番に入って、その想像を超えてくる景色になるのが楽しみです。

HMV: なるほど、それは楽しみです!そして、4月には待望のソロシングル「black hole」がリリースされるわけですね。

寿美菜子: はい!

HMV: 寿さんといえばロックだよねというイメージがありつつも、今回はその中でも特に硬派なロックナンバーになっているように感じます。

寿美菜子: ツアーを控えているということもあったので、シングルを出すならロックがいいなぁと。ただ、2ndアルバム『Tick』を出してから、ロックの方向性をどこにもっていくか、というのを物凄く悩みました。元々歌っていたロックは明るめなサウンドで作っていたので、今回も明るめなのがいいのか、それとも、2ndアルバムで作ったようなダークなロックがいいのか…何系がいいんだろうなって。アルバムでいうと「ウレイボシ」に近いロックをもうちょっと突き詰めたいという話はしました。でも最初にスタッフの方達と話した時は、ダンス系が表題の方がいいんじゃないかっていう意見と割れていました。なので、この曲に決まるまではかなり時間がかかりましたね。そして結果オーライな形でこの「black hole」が出来たので良かったです!

HMV: ブログにも以前から黒いイメージの曲を歌ってみたかったと書かれていましたね。

寿美菜子: はい!そうですね!

HMV: 実際歌われてみていかがですか?

寿美菜子: はい!…これかっていう!(笑)。いつもは収録まで、2、3日ということが多いのですが、今回は収録まで1週間くらい時間があったんです。なので、ここ歌うの難しいな、とか考える時間があって。それで、ヴォーカルのレッスンで「こういう曲歌うんですよね、苦手な箇所はここなんです。ここなんです」って伝えさせていただいて、「じゃあ、ここはこういうふうに声を出せるようにしよう」とか、コツをその場で教えてもらったりしました。お陰で、1週間凄く充実して、レコーディングに臨むことが出来ました。最初に収録する時から、ディレクターの方とイメージのズレがそんなに無かったのは、時間をかけてレッスンしたり、色々踏まえて突き詰めることが出来たからこそでした。結構スムーズに収録はできたかなと。

HMV: そういった意味で「black hole」は自信作になったのではないでしょうか?

寿美菜子: そうですね!やってみたかったことが形になるというのはこういうことかと思いました!

HMV: 歌詞の内容は攻撃的な部分があったり、クールでやさぐれている印象もありますね。

寿美菜子: キーチェックだけした時は、実はこの曲の歌詞が全部英語だったんです。

HMV: え、そうなんですか?

寿美菜子: そうなんです!歌詞が英語の段階から結構やさぐれてるんだろうなとは思っていました(笑)。焦ってる感じとか周りにイライラしている感じがある方が似合う曲だよねというのは、最初にディレクターからも言われていました。なので、“笑っていられない時もあるよ、それが人でしょ”とかそういう感じのテイストの、自分は自分でいいじゃん、っていうのをツラツラツラーと文章にして送りました。それを活かしてくれた上で、日本語に訳したり書き換えてもらったりしているんじゃないかなと思います。私が伝えさせてもらったことを、より膨らませてもらっているイメージです。今回は自分の意志と、元々のベースを作ってもらった感じと、その両方を表現するっていうスタイルになりました。

HMV: この曲の主人公はイライラしていたり感情的には複雑な状況かと思いますが、感情移入するのは難しかったですか?

寿美菜子: この(レコーディング)時期は、この曲が表題であっているのか…とか、自分で提案したもののずっと気になっていて、そういうモヤモヤみたいなものがありました。スフィアのこともあれば、自分のことも同時進行であったので、そこに向かってこれでいいのかって結構考えていました。なので、割と自然体で出せた感じはありました(笑)。『Tick』を作ったときから、そういうのはあったので、スムーズに(気持ちを)出せたとは思います。次、歌うときは同じテンション感では無いだろうなと思うと、また「black hole」の表情が違くなるのかなと思って楽しみですね!今はやりきった感の方が強いですね。

HMV: なるほど。そのやりきった感というのはどういう時に1番感じられましたか?

寿美菜子: いつもは大体、本線を録り終わった時がやりきった!という瞬間なんですけど、そうだなぁ…やっぱりサビかなぁ。サビは、高い箇所もあるけど、声は太め、滑舌悪めっていうのを意識して今回はやっていて、それを徐々に徐々にモノにしていくことができたので。ここの言葉は大事にとか、ここの言葉は強めにとか、逆に緩めに、とか意見を言ってもらって、それを取り敢えず歌ってみて、実際自分で聴いてみるとちゃんと良い結果として返ってきていて。そういうときにやりきった!って思えます。

HMV: 不満を訴えるだけではなくて、前向きな意思の力強さも感じさせる歌詞ですよね。

寿美菜子: 結果、ブラックだったりネガティヴな言葉が多いんですけど、その先の光に向かっていくっていう方が強いのかなって。ネガな方に留まっている時間よりも。

HMV: ミュージックビデオの方も今言われたように光に向かって走っている感じがありますね。

寿美菜子: はい。初めに監督に、ミュージックビデオは今までの可愛い感じも凄く好きですけど、今回は、曲も曲だし、テンポとかリズムと物語に合っていて、聴き心地と見心地が一緒にあるような感じを意識していただければ、と話をさせてもらいました。私と監督はとにかくカッコいいものを突き詰めていって、行き過ぎだったら周りが止めるっていうスタンスでいきましょうよ!みたいな感じで今回は撮影させていただきました。あのトンネルのシーンは凄く印象的です。本当に人がよく通るトンネルなんですよ。こんなに人が通るんだっていうくらい(笑)。それで皆さんをお待たせして撮影させていただいたんですけど。こんなに綺麗なトンネルあるんだねーって。神奈川県なんですけど。

HMV: 神奈川県なんですね!ファンなら探したくなりますよね。

寿美菜子: ふふ。片側1人だけ通れるようなトンネルなんですけど、犬の散歩をしている人がいたり、おばあちゃんがトコトコ歩いていたり、学生がダッシュしていたり。よく監督も見つけたなっていうトンネルでした(笑)。

HMV: それでは、ライブでこの曲を歌うときはどのような感じで歌ってみようと思っていますか?

寿美菜子: そうですねー!色んなロックを歌わせてもらっているなかで、今回どういう風に歌うか悩みますね。やっぱりZeppとかスタンディングの会場では、お客さんも飛び跳ねるように聴いてくれたら嬉しいなとも思いますし、さっき言ってもらいましたが、意志の強さっていうのもある曲だと思うので、マイクスタンドとか使うのもカッコいいかなと思っています。

HMV: おー、それは観てみたいですね。戸松遥さんとのニコ生「ココハルラフラフ生放送」でいち早く曲をかけられましたが、ファンの皆さんの反応はいかがでしたか?

寿美菜子: その時のコメントは観ていないんですけど、かけさせてもらった後のメールを見ても、やっぱり「カッコいい曲ですね」という声が多くて。皆さんがEDMとかとロックどちらが好きか分からないんですけど、分かりやすくノリやすいのはロックなのかなぁと。お客さんの反応を見ていると「またカッコいい寿ロックがきて嬉しいです」「ライブで聴けるのが楽しみです」という声を多くいただいているので!

HMV: 今ちょうど、EDMという言葉が出ましたが、カップリングの「Another Wonderland」についてもお伺いします。こちらは陰な雰囲気の「black hole」と比べて陽な雰囲気がありますね。

寿美菜子: この曲も元々ライブで盛り上がる系でこういうのがいいんじゃないかというお話がありました。凄くライブ映えするんだろうなっていう。自分の中で、ここでこう煽ってという想像が既にレコーディングの時からできていました。今回、歌詞をどうするかってずっと悩んでいたとき…去年の冬に、そういえば私の曲って、あんまりラヴソングってないよなって思って(笑)。でも、ぱっとこういう感じのラヴソングが聴きたいとか書きたいとか作りたいってあんまり無いなって。ちゃんと歌ってきてないからこその免疫の無さというか(笑)。その頃、色んなアーティストさんのラヴソングを聴いて、こういうのもあるのねって勉強しました。実際、「Another Wonderland」を聴いたときに、これならハマるかもなぁって思いましたね。春っぽいし、ポップだし、爽やかだし。かわいいなと。これは好きな人を思い浮かべながら、ドライブのときにでも聴いてくれたらなと思います。逆にライブのときに私は、聴いてくれる、一緒に歌ってくれるみんながいるからって歌える感じです。色んな人の目線で聴ける歌になったかなと思います。

HMV: 確かに、聴く人によって捉え方が違う曲になりそうですね。私はクラブで聴くような曲だなとも思いました。

寿美菜子: TD(トラックダウン)の現場に行かせてもらったんですけど、Justin Mretzさん(作曲・編曲)が…、実はJustinさん、日本人なんですけど(笑)あの…Justinさんが、もっとここのキックの音強めで、とか、シンセのこの音はもっと下げて、とか音の丸みとか硬さとかバランスをやっているのを聞いて、面白い作業だなぁって観させてもらいました。本当に作っている人の巧みな業が光る曲です。その作業を見て確かにクラブとかで映えそうな曲になりそうだなって思いました。

HMV:先程、ライブで盛り上がりそうと仰っていましたが、振付とかは決められたりしているんですか?

寿美菜子: まだ付いていないので、今からどんな振りになるか楽しみです。今回もダンサーさんがいるライブになるので、一緒に踊るのか、それともバックで踊ってもらったりするのか、とか色々あると思うんですけど、どちらにせよ、きっとバッキバキになるんだろうなと思います!(笑)。

HMV: それでは、現段階で今回のライブツアーはどのようなものになりそうですか?

寿美菜子: 今は、セットリストを決めた段階ですね。それで、リハはスフィアをやってる…みたいな感じです!Zeppはスタンディングになると思うので、きっと今まで見たことのない景色になるんだろうなと思っています。今回は、ライブハウス感っていうのと、ショータイムな時間と、イベント感のある時間という3つを軸にパフォーマンスをさせてもらおうかなって思っています。ライブハウス感っていうのは、自由に思い思いにノッてもらって、ショータイムのときは、観てて!っていう時間に。イベント感っていうのは、一緒に盛り上がれる曲…声出して歌ってとかそういう枠かなぁというふうに思っています。その色とりどりな感じを、皆さんがどう楽しんでくれるかが楽しみです。

HMV: 座席のある渋谷公会堂や神奈川県民ホールと、スタンディングのZeppだと大きく違う雰囲気になりそうですね。

寿美菜子: そうなんですよね!渋公、神奈川は席がある、そして、動きがあるのがきっとZeppだと思うので。その辺は結構変わると思います。「響姫祭2014東京」(※2014年10月7日開催)にI-RabBitsさんとコラボで、O-EASTで出演させてもらいましたが、初めて外部のイベントにコラボで、それもスタンディングでっていう経験をさせてもらって。その時は他のアーティストさんのファンの方もいるライブでしたが、自分のファンの方のみのスタンディングだとどうなるか想像できないなぁとか、Zeppといいながらスタンディングを止めるというのはちょっともったいないなぁ…とか。まぁもしかしたらZepp Nambaの様子を見てNagoyaでは席があるかもしれませんが(笑)。でもきっと(スタンディングが)醍醐味だと思うので、そこは期待に応えたいなと思います。

HMV: おそらく寿さんのファンの方もどのようにスタンディングで観ていいかと探っていたりもすると思います。

寿美菜子: サイリウムを持っていたら大変そう!可能なら腕に巻くタイプの方が良いかもですね。サイリウムが腕輪になったみたいな(笑)!ああいうのをつけて楽しんでもらったほうが、安全かつアグレッシヴに楽しんでもらえるかもしれません。

HMV: そこはオフィシャルグッズで作っていただけると(笑)。

寿美菜子: ねー(笑)!

HMV: それでは、同時期に発売される写真集「MINAKO×MUSEUM」についても見どころなどをお聞かせいただけますか?

寿美菜子: 「MINAKO×MUSEUM」は声優グランプリさんで連載させてもらっていたもので、動植物をファッションとか写真で体現するというコンセプトでやっています。今回は、新規で白鳥と黒鳥、ジュゴンなどをやっています。白鳥と黒鳥は同じ服ですが、色違いという形になっていて、顔の表情や、メイクも違う感じになっています。ジュゴンでは初めて水着を着て、人魚をイメージして作らせてもらったりしました。今年は未年なので特に、ひつじの写真がオススメです!1冊に纏まると、作品がいっぱい並んでいて、未公開カットとかもあっていいですね。

HMV: それでは最後に、2015年ももう3月ですが、どのような年にしたいですか?

寿美菜子: きっとこのインタビューが掲載される頃は、上半期の終わりに向かっている頃だと思うのですが、上半期は歌って踊ってっていう期間かなと思っています。ツアーが終わっても歌を追求していくと思います。その先は、まだまだお芝居とかしていけたらいいなと思います。時間ができたらできたで、今までやれなかったことをやれるかなとワクワクしています(笑)。なのでそれを楽しみに頑張っていけたらと思います!



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