レネ・パウロの至福のジャズ・スタンダード集
2015年3月26日 (木)
ビル・エヴァンスを愛する人におすすめしたい、美しく叙情的なハワイアン・ピアノ・アルバム
“唯一のハワイアン・ラウンジ・ピアニスト”と呼ばれる今年85歳を迎えるピアニスト、レネ・パウロ。豪華なゲスト歌手たちが織りなすハワイアン名曲集となった前作『デュエット』から2年8ヶ月ぶりとなる新作は、至福のジャズ・スタンダード集。
18歳で名門ジュリアード音楽院に入学し、作・編曲から指揮まで、クラシック音楽を学んでいたレネが当時、NYで流行していたジャズに興味を持ち、1950年代にアメリカの軍属ピアニストとして来日した頃は、中村八大氏と親交を結び、日本の社交界では「ジャズ・ピアニストの帝王」と呼ばれる程になったそう。
1960年に入るとハワイに戻り、演奏活動を再開。レネの奏でるジャズのスタンダードは大好評を博しました。 本作『スターダスト〜スウィート・メロディー・フォー・ハワイ〜』は長きに渡り演奏してきたジャズのスタンダード・ナンバーを中心に選曲された、レネ・パウロならではの、ゆったりとした美しくロマンティックな演奏が堪能出来る作品です。ハワイの海、空、風、匂いが立ち登って来る、まさに至福の一枚。
【楽曲解説】
01. Moon river(ムーン・リバー)
思わずうっとりとするようなロマンティックなメロディー。これは作曲家ヘンリー・マンシーニが1961年の映画「ティファニーで朝食を」の主題歌で、主演女優のオードリー・ヘプバーンが歌った曲。レネ・パウロの柔らかなピアノ・タッチとも抜群の相性をみせている。02. When you wish upon a star(星に願いを)
元々は1940年のディズニー映画「ピノキオ」の挿入歌であり、「星に願いを」という邦題でも有名なジャズ・スタンダード。心の奥底まで響く旋律。その姿は、まるで大切な誰かを想い描きながら奏でているように、どこまでも優しい。03. In a sentimental mood(イン・ア・センチメンタル・ムード)
20世紀を代表する作曲家デューク・エリントンが書いたバラード・ナンバーで、ジョン・コルトレーンのヴァージョンでもおなじみ。文字通りセンティメンタルなメロディーが美しい曲であるが、やはりレネ・パウロの叙情的なタッチが胸に染みてくる。04. Stardust(スターダスト)
今作のアルバム・タイトルにもなった曲で、作曲家はホーギー・カーマイケル。どこか牧歌的でほのぼのとした印象があり、聴いているとウトウトと夢の中へと誘われるような、真夜中のBGMにも相応しいドリーミーなナンバー。05. My wild Irish rose(マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ)
トラディショナル・ソングであるが、キース・ジャレットが名作「The Melody At Night With You」で取り上げてことでジャズ・ファンには知られている。そういえばこの「Stardust」もどこかキースの作品に通じる、静謐な魅力がただよっている。06. Blue moon(ブルー・ムーン)
1930年代にリチャード・ロジャースによって書かれた曲で、かのビリー・ホリデイのレパートリーの一曲でもあった。この曲をはじめ今回、月にまつわるジャズ・スタンダードがいくつも収録されているのも、今作の一つの魅力だろう。07. Over the rainbow(虹の彼方に)
ご存じミュージカル映画「オズの魔法使い」でジュディ・ガーランドが歌った名曲。作曲はハロルド・アーレン。まさにエヴァーグリーンという言葉が似合う不滅のメロディー。レネ・パウロの丁寧なピアノ・タッチによって改めて楽曲の良さに気付かされる。08. Moon and sand(ムーン・アンド・サンド)
かつてフランク・シナトラとも親交が厚かった作曲家アレック・ワイルダーが書いた一曲で、ジャズ・ギタリストのケニー・バレルも同名のアルバムを残している。しみじみとしながらも静かな熱を帯びた演奏が、切なく胸を締めつける。09. I love you, Porgy(アイ・ラブ・ユー、ポーギー)
20世紀を代表する作曲家ジョージ・ガーシュインが書いたオペラ「ポーギーとベス」の挿入歌であり、ビル・エヴァンスはじめ数多くのピアニストが愛したスタンダードでもある。ピアノ・ソロであるが、味わい深いタッチで豊かに表現している。10. Time after time(タイム・アフター・タイム)
かつてウェストコース・ジャズの代表チェット・ベイカーも吹き込んだ曲であるが、意外にも近年で取り上げるミュージシャンは少ない。心に寄り添うような親密な空気感。たとえジャズやハワイアンを知らなくても、素直に心に響く楽曲の美しさを感じてしまう。11. Someone to watch over me(サムワン・トゥ・ワッチ・オーバー・ミー)
ふたたびジョージ・ガーシュインの曲を。切ない女心を歌った内容ということで、エラ・フィッツジェラルドはじめ女性ヴォーカリストの名唱も多い。夕陽が波間に揺らめくような心地よさ、これ以上ハワイの夕暮れに合う音楽はないかもしれない。12. Moonlight in Vermont(ヴァーモントの月)
冬から春へ、過ぎゆく季節を想う郷愁感。ジャズのみならずウィリー・ネルソンなどジャンルを超えて歌い継がれた名曲。どこかボサノヴァの“サウダージ”にも通じるような、懐かしい感覚がゆったりと心のひだに染みわたる。13. Little girl blue(リトル・ガール・ブルー)
やはり古くはニーナ・シモンのヴァージョンでよく知られている名曲であるが、透明なハワイの海のような清涼な瑞々しさを宿した新たな名演と言いたい。レネ・パウロの美学が凝縮したような、そのピアノには歌心が滲みでている。14. Tea for two(二人でお茶を)
ブロッサム・ディアリーからニック・デカロまで数多くの名ヴァージョンを生んだ「二人でお茶を」。スロー・バラードが並ぶ中、唯一アップテンポなアレンジメントであり、小気味いいリズムが良いアクセントにもなっている。15. Misty(ミスティ)
ジャズ・ピアニストのエロル・ガーナ―が作曲、「霧のようにぼんやりした曲」という意味で「ミスティ」を名付けられたという。しっとりとして甘やかなメロディーが特徴的で、今作のサブ・タイトルに付けられた“Sweet Melody for Hawaii”を表現するような一曲でもある。16. The more I see you(ザ・モア・アイ・シー・ユー)
「Time after time」同様にこちらもチェット・ベイカーのヴァージョンが有名であるが、こうしてピアノ・ソロで優美に紡がれる様子が新鮮。控えめな演奏によって、ゆったりとした音の隙間が用意されて、聴いていると心地よさを感じる。17. Stella by starlight(星影のステラ)
邦題は「星影のステラ」として知られる一曲で、かつてマイルス・デイヴィスやスタン・ゲッツも自らの作品に吹き込んだ。すこしミステリアスな雰囲気をただよわせながらも、美しく妖艶な旋律が魅力的でもある。18. At last(アット・ラスト)
最も有名なのはエタ・ジェイムスのヴァージョンであるが、実はアレサ・フランクリンなどソウル系のアーティストにも歌われることが多いナンバーでもある。そのブルージーなメロディーが印象的で、レネ・パウロの幅広い表現力を垣間見ることができる。19. Some other time(サム・アザー・タイム)
1940年代にレナード・バーンスタインが書き、この曲が元でビル・エヴァンスの「Peace Piece」が生まれたことは有名。リリカルで香しいそのピアノの音色は、まるで光の粒を集めたような気品のある輝きを感じさせる。そして最後の一音が止めば、きっと誰にでも、ゆるやかな時の流れに包まれるような、安らかな幸福感が訪れるだろう。ハワイアン最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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Waikiki 〜Beautiful Hawaiian Melody〜
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