ウィーン国立歌劇場〜子供のためのワーグナー（映像）

2015年3月31日 (火)

ウィーン国立歌劇場〜子供のためのオペラ・シリーズ
『ニーベルングの指環』　１５時間の楽劇を１時間あまりに凝縮

2004年、新国立劇場が子供のために『指環』を再構成し上演したところ大好評で、ウィーン国立歌劇場でも2007年に上演されました。その後チューリッヒ歌劇場でも上演され、2008年にはウィーン版が新国で凱旋公演されました。ヴォータンが身勝手に他人の黄金を奪ったり、ジークムントとジークリンデの近親相姦やジークフリートが殺されるといった人間不信に陥る要素は排除され、最後にヴォータン、ファフナー、ラインの乙女、ローゲ、森の小鳥、ジークフリート、ブリュンヒルデが手を繋いでみんな仲良く「愛の救済」の動機を合唱します。これはこれでなかなか感動的で子供たちだけでなく大人にも楽めるるＤＶＤです。
　編曲者の三澤洋史氏は新国立劇場合唱団の合唱指揮者で、最近の新国の合唱団の評判の高さは氏の指導によるものでしょう。15時間の楽劇を１時間あまりにまとめあげたご苦労に頭が下がります。（キングインターナショナル）

【収録情報】
● ワーグナー：『ジークフリートの冒険』〜子供のための『ニーベルングの指環』
　編曲：三澤洋史、脚色：マティアス・フォン・シュテークマン

　ジークフリート：ヘルヴィヒ・ペコラーロ
　ブリュンヒルデ：イルディコ・ライモンディ
　ヴォータン：アードリアーン・エレート
　ファフナー：ヤーヌス・モナルハ
　ヘルムヴィーゲ、ヴォークリンデ：テオドラ・ゲオルギュ
　ヴァルトラウテ、ヴェルグンデ：ゾフィー・マリレイ
　ロスヴァイゼ、フロースヒルデ：ゾルヤナ・クシュプラー
　ローゲ：クリスティアン・ヘルデン
　森の小鳥：ダニエラ・ファリー
　ウィーン国立歌劇場管弦楽団の14人の奏者
　イェンドリク・シュプリンガー（指揮）

　収録時間：68分35秒
　画面：カラー、16:9
　音声：DD STEREO, Surround 5.1
　字幕：独、英、仏
　NTSC
　Region All

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ウィーン国立歌劇場〜子供のためのオペラ・シリーズ
ワーグナーの最初の音楽劇『妖精』

20歳の青年ワーグナーによる、完全な形で今に残る最初の音楽劇を子供用に翻案した舞台のＤＶＤ化。トラモント王国の王子アーリンダルが狩りに出かけ、牝鹿を追い詰め矢で射たところ、牝鹿は美しい妖精アーダに変身する。アーリンダルとアーダは２児をもうけ幸せに暮らす。その後、いろいろごちゃごちゃがありはするものの最後はめでたしめでたしのメルヘン。子供むけとはいえ、映像で観られるのは貴重。ワグネリアン必見です。（キングインターナショナル）

【収録情報】
● ワーグナー：『妖精』
　編曲：マルク＝オーレル・フロロス、脚色：ダニエラ・バウマン

　妖精の王：ゾリン・コリバン(Bs)
　アーダ（妖精）：ダニエラ・ファッリー(Sp)
　ツェーミナ（妖精）：ドンナ・エッレン(Sp)
　ファルツァーナ（妖精）：モニカ・ボーイネック(Ms)
　アーリンダル（トラモント王国の王子）：ジェルジィ・ネーメツ(Tn)
　ローラ（アーリンダルの妹）：カロリーネ・ウェンボーン(Sp)
　グンター（トラモント王国の廷臣）：ミカエル・ロイダー(Tn)
　ゲールノート（アーリンダルに使える狩人）：ハンス・ペーター・カメラー(Br)
　ハラルト（アーリンダルの将軍）：ゾリン・コリバン(Bs)
　ウィーン国立歌劇場管弦楽団員（弦楽五重奏、ピアノ、ハープ、打楽器、ホルン、クラリネット）
　キャスリーン・ケリー（指揮）

　演出：ヴァウト・ケッケン
　装置：アグネス・ハズン
　衣装：カルメン・ヴァン・ヒヴェルゼール

　収録時期：2012年
　収録場所：ウィーン国立歌劇場
　撮影：ヴィクトリア・ケルン

　収録時間：47分36秒
　画面：カラー、16:9
　音声：DD STEREO
　字幕：独、英
　NTSC
　Region All