デュオ・コロリオフ／『春の祭典』

2015年5月17日 (日)

デュオ・コロリオフ／ストラヴィンスキー：春の祭典、他

近年は『春の祭典』ピアノ版のリリースが相次いでいますが、今回はロシアの名ピアニスト、エフゲニー・コロリオフとリュプカ・ハジ＝ゲオルギエヴァが結成した「デュオ・コロリオフ」によるライヴ録音の登場です。
　『春の祭典』はオーケストラによる初演の前に、作曲者自身によるピアノ4手版がドビュッシーとの連弾で試演されています。音の数が多く音域も広大、また、大音量確保の点からも実際のコンサートでは2台ピアノで演奏されることが多いこのピアノ4手版は、演奏効果抜群のピアノ曲として楽しむのが面白いと思います。
　組み合わせはすべてストラヴィンスキー作品で、タンゴやラグ、ワルツ、ポルカ、ギャロップなど、ダンスに関する音楽でまとめられています。
　演奏はコロリオフらしくフレージングや音色変化を大切にしたもので、クールなダンス・アルバムに仕上がっています。（HMV）

【収録情報】
ストラヴィンスキー：
1.　3つのやさしい小品〜行進曲／ワルツ／ポルカ（ピアノ3手）
2.　タンゴ（コロリオフによる独奏）
3.　弦楽四重奏のための3つの小品（作曲者自身によるピアノ4手版）
4.　春の祭典（作曲者自身によるピアノ4手版）
5.　5つのやさしい小品〜アンダンテ／エスパニョーラ／バラライカ／ナポリターナ／ギャロップ（ピアノ4手）
6.　ピアノ・ラグ・ミュージック（コロリオフによる独奏）

　デュオ・コロリオフ
　　エフゲニー・コロリオフ（ピアノ）
　　リュプカ・ハジ＝ゲオルギエヴァ（ピアノ）

　録音時期：2013年1月27日（4）、2014年7月（1-3,5,6）
　録音場所：ドイツ、オルデンブルク州立劇場（4）　ベルリン、イエス・キリスト教会（1-3,5,6）
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション、4のみライヴ）