SENSATION日本初上陸決定。米倉涼子やオランダ大使が出席した制作発表会をリポート

　これまでに世界33カ国で開催され、延べ200万人を熱狂させてきたオランダ発祥のミュージックフェスティバル「SENSATION」が、10/10［土］に、幕張メッセで開催されることが発表された。 この「SENSATION」の最大の特徴は“白”であること。音楽フェスには珍しくドレスコードが設定されており、上下白の服装がルールになっている。もちろん会場の装飾も白一色である。数万人が集まる会場が白に染まるインパクトは、圧巻で、それゆえに“世界一美しいフェス”と呼ばれている。今秋、日本に初上陸を果たす「SENSATION」の詳細を、先日行われた制作発表会のリポートとともにお伝えする。


　制作発表会の会場に到着すると、出迎えてくれたのは、“白”で身を固めたスタッフたち。もちろん会場内も白を基調としており、フェス当日の様子に想像を巡らすには最高のデモンストレーションとなっていた。この白と静寂のなか、高揚感抜群のサウンドとともに会場の360°スクリーンにオープニング映像が映し出されると、雰囲気は一変。様々な音楽イベントで活躍しているCYBERJAPAN DANCERSが登場し、妖艶なパフォーマンスを披露。続いてMCの井手大介とSFX Europe 最高マーケティング責任者のヨースト氏が登壇する。

　ヨースト氏は、日本での開催決定を正式に発表し、さらに「SENSATION」がいかにオリジナリティ溢れる音楽フェスであるかを説明する。ここでやはり浮上するのは、“なぜ白なのか？”という疑問だ。実は「SENSATION」の初開催時にはドレスコードはなかったのだが、イベント後に創始者の弟が亡くなってしまった。その彼を弔うと同時に、今を生きる人たちのポジティブな命へのセレブレート（感謝と喜び）の意味を込めて、このドレスコードが誕生したのだと説明した。その後、スクリーンに流されたのは、白に統一された会場を埋め尽くすオーディエンス、花火やレーザーなどの鮮やかな演出、さらには空中を舞うエアリアルダンサーたち……といった非日常的な映像の数々。日本で開催されるのは、「SENSATION」のなかでも屈指の人気を誇る演目“Wicked Wonderland”であることがヨースト氏の口から語られる。現実とはどこかかけ離れた“おとぎ話”のような世界。いかにもこれは「SENSATION」でしか味わうことのできない体験であると、彼のプレゼンテーションと映像によって確信させられた。

　続いて、彼が「『SENSATION』の象徴」として紹介してくれたのが、Mr.Whiteなる人物。服装はもちろん肌まで真っ白で、インテリジェンスを感じさせるメガネがキュートなこのMr.Whiteは、一切しゃべらない。Mr.Whiteは、過去すべての「SENSATION」に出演してきたDJであり、当日の幕開けを飾る重要な役割を担っているとヨースト氏が説明すると、いったん二人は会場を後にする。



　彼らに代わって登場したのは「SENSATION JAPAN 2015」のアンバサダーを務める米倉涼子。「SENSATION」のイメージを問われると、「今から当日が楽しみで仕方がないです。当日は“白”というルールがあるからこそ、コーディネートによるセンスの競い合いになりますね」。女性ならではの視点からコメントすると、続けて「音楽好きな人はもちろんですけど、単純に盛り上がりたい！って思っている人にも最高のフェスになると思います。みんなで遊びに来て、騒ぎたいですよね。そして、この『SENSATION』というカルチャーが日本にどんな影響を与えてくれるかもすごく楽しみです」とメッセージを発信。さらにオランダ大使のラーディンク特命全権大使が登場し、今回の「SENSATION」も大成功することは間違いないと太鼓判を押した。

　出演者などは後日アナウンスされるとのことで、こちらにも大きな注目が集まるが、最先端の音楽にアートを融合させ、多彩なエンタテインメントが盛り込まれた唯一無二の“白の衝撃”が日本に初上陸すること自体がビッグトピックである。 10/10［土］に日本にどんな“センセーション”が巻き起こるか注目しよう。