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2015年7月20日 (月)

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Jean Martinon / The Late Years 1968-1975
ジャン・マルティノン/後期録音集(14CD)


DECCA、PHILIPS、ERATO、DG、RCA、VOX、URANIA、Concert Hall Societyなどさまざまなレーベルにレコーディングをおこなっていたマルティノンは、EMI、ERATOでもフランス物を中心とした数多くのアルバムを制作していました。
 このセットでは、それらEMI、ERATOの音源から1969年から1973年の録音を中心にCD14枚分を収録、さらに今回のセットのために、フランス国立視聴覚研究所所蔵のシャンゼリゼ劇場でのライヴ音源や、EMIに眠っていたジュネス・ミュジカル世界管弦楽団とのライヴ音源なども収録しています(スペイン交響曲のみ1954年のモノラル音源)。
 マルティノン後期の芸風は、オーケストラ・コントロールに長け、ダイナミズムも兼ね備えた立派なもの。個性の確立された管楽器セクションの活躍により色彩豊かなサウンドを聴かせるフランス国立放送管弦楽団を巧みに統率、オーケストレーションに秀でたフランス音楽の魅力を明確に打ち出しています。

【プロフィール】
フランスの名指揮者ジャン・マルティノン[1910-1976]はリヨンの生まれ。7歳からヴァイオリンを始め、13歳でリヨン音楽院に入学し、その後、パリ音楽院に入学、ルーセルに作曲を、ダンディに和声を、ミュンシュとデゾルミエールに指揮を、ジュール・ブシェリにヴァイオリンを師事しています。
 卒業後はヴァイオリニストとして活動を開始し、ラジオ・コンサートたツアーなどで活躍します。
 しかし1940年には第二次世界大戦で徴兵。ドイツ軍と戦うものの敗れてドイツの捕虜収容所に送致。収容所では、作曲活動もおこなう一方、3度に渡って脱走を試み、その都度捕えられて引き戻され、2年後にようやく釈放されています。
 ドイツ占領下、ヴィシー政権のフランスに戻ったマルティノンは、戦時中はパドルー管弦楽団とボルドー交響楽団の指揮者として活動したほか、ミュンシュのもと、パリ音楽院管弦楽団の副指揮者も務めていました。
 戦争が終わった翌年から約4年間は、ロンドン・フィルとアイルランドのエリン放送管弦楽団で指揮をし、1950年になるとフランスに帰国、ラムルー管弦楽団の音楽監督に就任して本格的な指揮活動を展開することになります。
 そして1957年にはイスラエル・フィル、1959年にデュッセルドルフ響の首席指揮者となり、その間、1957年にはボストン交響楽団に客演、アメリカ・デビューを大成功で飾り、1963年にはシカゴ交響楽団の音楽監督に就任、1968年にはヨーロッパに戻ってフランス国立放送管弦楽団の音楽監督となり、1975年にはハーグ・レジデンティ管弦楽団の音楽監督に就任しますが、翌年、65歳という早すぎる死により、絶頂期でそのキャリアを終えることとなってしまいます。
 マルティノンの芸風は生涯に渡って明晰なものでしたが、アメリカからヨーロッパに戻った1968年以降はスケール感も増し、ダイナミックな要素と色彩的な要素が巧みなバランスで同居した見ごろな演奏をおこなうようになります。(HMV)


【収録情報】

Disc1
● ルーセル:バレエ音楽『バッカスとアリアーヌ』Op.43〜第1組曲
● ルーセル:バレエ音楽『バッカスとアリアーヌ』Op.43〜第2組曲
● ルーセル:バレエ『くもの饗宴』Op.17
● ルーセル:小組曲 Op.39
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1969、1971年(セッション/Erato)

マルティノンの恩師でもあるフランス近代の作曲家、アルベール・シャルル・ポール・マリー・ルーセル[1869-1937]のオーケストラ音楽は、緻密なオーケストレーションと、循環形式や対位法などを用いた明快なスタイルに特徴があるものが多く、これに印象主義の影響色濃い和声の使用も手伝って、なかなか魅力的な音楽が多いことでも知られています。
 オーケストラ・ファンに人気のあるルーセルの代表作『バッカスとアリアーヌ』は、もともとバレエ音楽で、その第1幕から第1組曲が、第2幕から第2組曲が編まれています。作品の題材は、R.シュトラウスの『ナクソス島のアリアドネ』などと同じ、ギリシャ神話の“アリアドネ(アリアーヌ、アリアンナ)伝説”に依拠したもので、その筋書きはざっとこんな感じです。
 場所はクレタ島。ミノスとパシパエのあいだに生まれた王女アリアーヌは、島を訪れた王子テセウスに恋をし、迷宮への手がかりとなる糸玉を手渡します。迷宮攻略に成功したテセウスは牛頭人身の怪物ミノタウロスを倒し、アリアーヌや、幽閉されていた人々と共に島を出て、ナクソス島に渡ります。しかし、そこでバッカスから促され、テセウスはアリアーヌを置き去りにしてナクソス島を出奔。置き去りにされた彼女は悲しみのあまり身を投げようとしますが、バッカスに抱きとめられ、やがてその魔力によって妻となります。そして彼女はバッカスやそのしもべたちと共に歓喜の踊りに興じるうちに幕。
 音楽は輝かしく躍動的なバッカスの要素と、美しく繊細なアリアーヌの要素を軸に、色彩豊かに描かれた傑作。マルティノン指揮するフランス国立放送管弦楽団の演奏は以前から定評のあるものです。

Disc2
● ルーセル:交響曲第2番 変ロ長調Op.23
● ルーセル:交響詩『春の祭りに寄せて』Op.22
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1969年(セッション/Erato)

● ルーセル:交響曲第3番 ト短調Op.42
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1970年6月21日(シャンゼリゼ劇場でのライヴ/INA)

Disc3
● ルーセル:バレエ音楽『アエネアス』Op.54
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1969年(セッション/Erato)

● ハチャトゥリアン:フルート協奏曲
 ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1970年(セッション/Erato)

Disc4〜5
● ピエルネ:バレエ音楽『シダリーズと牧羊神』第1組曲
● ピエルネ:ハープと管弦楽のための小協奏曲Op.39
● ピエルネ:牧歌風の主題によるディベルティスマンOp.49
 リリー・ラスキーヌ(ハープ)
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1970年(セッション/Erato)

● プーランク:オルガン、弦楽、ティンパニのための協奏曲
● プーランク:クラヴサンとオーケストラのための田園コンセール
 マリー=クレール・アラン(オルガン)
 ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(チェンバロ)
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1970年(セッション/Erato)

● ランドスキ: 交響曲第2番
● ランドスキ: ピアノ協奏曲
 アニー・ダルコ(ピアノ)
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1969、 1970年(セッション/Erato)

パリ音楽院でマスネに作曲を師事し、フランクからオルガンを師事した作曲家ガブリエル・ピエルネ[1863-1937]は、フランクの後任としてオルガニストとして活躍したのち、指揮者として同時代作品の紹介に尽力した人物。作曲家としては、マスネやドビュッシーの影響を受けたスタイルのオーケストラ作品で特に評価が高いようです。ここではピエルネの代表作を収録。神秘的な雰囲気や抒情的な美しさを味わえます。
Disc6
● サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調Op.78『オルガン付き』
● サン=サーンス:交響詩『死の舞踏』Op.40
● サン=サーンス:交響詩『オンファールの糸車』Op.31
 マリー=クレール・アラン(オルガン)
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1970年(セッション/Erato)

● ショーソン:詩曲 Op.25
 イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
 パリ管弦楽団
 録音:1970年(セッション/EMI)


Disc7〜8
● フランク:交響曲ニ短調
● フランク:交響的変奏曲
 フィリップ・アントルモン(ピアノ)
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1968年(セッション/Erato)

● デユカス:バレエ音楽『ラ・ペリ』
● デユカス:交響詩『魔法使いの弟子』
● デユカス:序曲『ポリュークト』
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1971年(セッション/Erato)

● デユカス:交響曲ハ長調
● デユカス:歌劇『アリアーヌと青ひげ』〜第2幕への序奏
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1971、1972年(セッション/EMI)


Disc9〜10
● オネゲル:交響的楽章(運動)第1番『パシフィック231』
● オネゲル:夏の牧歌
● オネゲル:ラグビー
● クリスマス・カンタータ
 カミーユ・モラーヌ(バリトン)
 アンリエット・ピュイグ=ロジェ(オルガン)
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1971年(セッション/EMI)

● イベール:祝典序曲
● イベール:交響組曲『寄港地』
● イベール:架空の愛へのトロピズム
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1970年(セッション/EMI)

● フローラン・シュミット:バレエ音楽『サロメの悲劇』Op.50
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1972年(セッション/EMI)

フランスのルアーブルに生まれたアルチュール・オネゲル[1892-1955]は、生涯のほとんどをパリで過ごした事実上のフランス人。両親がスイス人のため国籍はスイスということで、一般にスイスの作曲家として認識されていますが、スイスとの関わりは、第一次世界大戦の際の国境警備などあったものの、それほど強いものではなかったようです。6人組の一員ということもあり、フランスの作曲家と考えるのがやはり妥当と思われます。
 ジャン・マルティノンは、1910年にリヨンに生まれ、1976年にパリで亡くなったフランスの指揮者で作曲家。彼の指揮するフランス音楽には定評がありますが、オネゲル作品でもその水準はきわめて高く、ともすると激しいだけの演奏になりがちな『パシフィック231』や『ラグビー』でも、色彩豊かで変化に富む演奏を繰り広げています。高速蒸気機関車としての迫力や、ラグビーのダイナミックな躍動感は十分に示されており、これらの作品の代表的名演としての地位は今も揺ぎ無いものがあります。
 アルチュール・ランボーの詩「夏の暁を抱きて」にインスパイアされ、夏のスイスの美しい風景の中で作曲された佳作『夏の牧歌』は、どこかヴォーン=ウィリアムズやディーリアスを思わせるところもある作品ですが、マルティノンの演奏はここでも実に美しいもので、若きオネゲルのイメージのふくらみを繊細に描いてゆきます。
 『クリスマス・カンタータ』は文字通り声楽のための作品でバリトン独唱、児童合唱、混声合唱、オルガン、オーケストラという編成で演奏されます。当アルバムの中ではこの作品のみが晩年に書かれたもので、神秘的な雰囲気も漂いますが、旋律そのものはクリスマスの賛美歌を使用しているため、親しみやすいものとなっています。  組み合わせはフランスの作曲家ジャック・イベール[1890-1962]の作品。日本の皇紀二千六百年のために書かれた『祝典序曲』に、雰囲気豊かな描写が魅力の『寄港地』と、マルティノンが初演したイベール晩年の多彩な手法が盛り込まれた『架空の愛へのトロピズム』を収録。
Disc11〜12
● ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14a
● ベルリオーズ:レリオ、あるいは生への復帰 Op.14b
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1973年(セッション/EMI)

● チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番ト長調Op.44
 シルヴィア・ケルセンバウム(ピアノ)
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1972年(セッション/EMI)


Disc13
● ブラームス:悲劇的序曲Op.81
● ベルリオーズ:劇的物語『ファウストの劫罰』〜「ハンガリー行進曲」
● ベルリオーズ:劇的物語『ファウストの劫罰』〜「精霊たちの踊り」
● ベルリオーズ:劇的物語『ファウストの劫罰』〜「鬼火たちのメヌエット」
● シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120
 ジュネス・ミュジカル世界管弦楽団
 録音:1975年8月21〜22日(サル・ワグラムでのライヴ/EMI)

● バルトーク:中国の不思議な役人
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1971年6月21日(シャンゼリゼ劇場でのライヴ/INA)


Disc14
● ラロ:スペイン交響曲Op.21
 ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音:1954年(モノラル/EMI)

● ファリャ:バレエ音楽『三角帽子』
 フランス国立放送管弦楽団
 録音:1972年1月3日(シャンゼリゼ劇場でのライヴ/INA)
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