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2015年9月9日 (水)

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リゲティ・プロジェクト(5CD)

リゲティの注目作品を、ジョナサン・ノット指揮ベルリン・フィルや、ラインベルト・デ・レーウ指揮シェーンベルク・アンサンブルなど第1級の演奏でレコーディングしたテルデック・レーベルのシリーズ「リゲティ・プロジェクト」をボックス化。もともと2008年に発売されたものですが、今回、2016年のリゲティ没後10年を機に再発売されることになりました。

【指揮者プロフィール】
ジョナサン・ノットは1962年生まれのイギリスの指揮者。2000年1月にバンベルク交響楽団の音楽監督に就任するまでは、ヴィースバーデンの州立歌劇場、そして市の音楽監督を務めるなど、ドイツの伝統的な指揮者の典型ともいえる“カペルマイスター”的なキャリアを積んできました。一方で彼は、現代音楽も得意としており、アンサンブル・アンテルコンタンポランの首席客演指揮者として、多くの新作初演を手がけてきたほか、あるテーマのもと、クラシックと現代音楽をカップリングしたコンサートを制作するなど、そのユニークな姿勢は幅広い聴衆から支持されています。
 レコーディングにもノットの多彩な才能は反映されており、これまでにベルリン・フィルを指揮したリゲティの2枚の作品集(Teldec)や、アンサンブル・アンテルコンタンポランとのエマヌエル・ヌネス作品集(Accord)、ヘルムート・ラッヘンマン作品集(Kairos)、ジョン・アダムズのDVD(ARTHAUS)、クセナキス、ベリオほかの作品集(BIS)、ワイル、ヴェレス、シュテファン作品集(PAN)といった現代作品や、バンベルク交響楽団とのブルックナーの交響曲第3番、シューベルト交響曲集、シューベルト・エピローグ(現代作曲家がシューベルトを題材に編曲・作曲したもの)、ヤナーチェク、ストラヴィンスキーなどがリリースされています。

【収録情報】
Disc1
● メロディーエン〜オーケストラのための
● 室内協奏曲〜13人の器楽奏者のための
● ピアノ協奏曲
● マカーブルの秘密の儀式〜トランペットと室内オーケストラのための

 ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
 ペーター・マスーズ(トランペット)
 シェーンベルク・アンサンブル
 ASKOアンサンブル
 ラインベルト・デ・レーウ(指揮)
 録音:2000年(デジタル)

Disc2
● ロンターノ〜管弦楽のための
● アトモスフェール〜管弦楽のための
● アパリシオン〜管弦楽のための
● サンフランシスコ・ポリフォニー〜管弦楽のための
● ルーマニア協奏曲〜管弦楽ための

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ジョナサン・ノット(指揮)
 録音:2001年(デジタル)

Disc3
● チェロ協奏曲〜ジークフリート・パルムに献呈
● 12人の女声と管弦楽のための『時計と雲』
● ヴァイオリン協奏曲
● シーパル、ドッバル、ナーディヘゲドュヴェル〜メゾ・ソプラノと4人の打楽器奏者のための

 ジークフリート・パルム(チェロ)
 フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
 カタリン・カーロイ(メゾ・ソプラノ)
 カッペラ・アムステルダム
 アマディンダ・パーカッション・グループ
 ASKOアンサンブル
 シェーンベルク・アンサンブル
 ラインベルト・デ・レーウ(指揮)
 録音:2001年(デジタル)

Disc4
● ハンブルグ協奏曲〜ホルンと室内アンサンブルのための
● 二重協奏曲〜フルートとオーボエのための
● ラミフィケーション

 マリー・ルイーズ・ノイネッカー(ホルン)
 ハインツ・ホリガー(オーボエ)
 ジャック・ズーン(フルート)
 ASKOアンサンブル
 シェーンベルク・アンサンブル
 ラインベルト・デ・レーウ(指揮)
 録音:2001年(デジタル)


● レクィエム〜ソプラノ、メゾ・ソプラノ、2つの混声合唱とオーケストラのための

 カロリーネ・シュタイン(ソプラノ)
 マルグリート・ファン・レイセン(メゾ・ソプラノ)
 ロンドン・ヴォイセズ
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ジョナサン・ノット(指揮)
 録音:2001年(デジタル)

Disc5
● アヴァンチュール
● ヌーヴェル・アヴァンチュール1
● ヌーヴェル・アヴァンチュール2
● テープのためのアルティキュラツィオン
● ムジカ・リチェルカーレ〜8つの小品
● 無伴奏チェロ・ソナタ
● 巨大な海亀のファンファーレ〜独奏トランペットのための
● ルーマニア民謡によるバラードと舞曲〜学校オーケストラのための
● 古いハンガリーの社交ダンス〜フルートとクラリネットと弦のための

 ダヴィット・ゲリンガス(チェロ)
 ペーター・マスーズ(トランペット)
 サラ・レナード(ソプラノ)
 リンダ・ヒルスト(メゾ・ソプラノ)
 オマール・エブラヒム(バリトン)
 マックス・ボネ(アコーディオン)
 ASKOアンサンブル
 シェーンベルク・アンサンブル
 ラインベルト・デ・レーウ(指揮)
 録音:1995年、2000-2002年(デジタル)


【リゲティ・プロフィール】
ジェルジ・リゲティは、1923年5月28日、旧ルーマニア領のトランシルバニア地方に銀行員の父と眼科医の母のもとに生まれたユダヤ系ハンガリー人で、のちにウィーンの市民権を得ています。
 リゲティは14歳のときにピアノを学び始め、その後すぐに作曲も開始しますが、15歳から18歳までは数学に熱中して科学者の道を志し、クルージュ大学の数学と物理の入学試験にも見事に合格。が、1941年当時のハンガリーには、ユダヤ人に対する入学許可人数に制限が加えられるという制度が存在し、志望大学への入学は拒否されることとなります。
 しかし、同地の音楽学校は、リゲティを受け入れ、ここで音楽理論と作曲を学び始めるのですが、戦争の勃発によって中断を余儀なくされてしまいます。
 第二次大戦中、リゲティはハンガリー陸軍に徴用され、ユダヤ系ということからそこで強制労働させられていましたが、家族はドイツの強制収容所に送られ、母親以外全員惨殺されるという凄惨な結末を迎えます。
 戦後、リゲティは音楽の勉強を完成させるべく、ブダペスト音楽院に進み、在学中にゾルターン・コダーイシャーンドル・ヴェレシュフェレンツ・ファルカシュらに作曲を師事します。そして1949年に同音楽院を卒業し、翌年から母校で教鞭をとり、和声・対位法・アナリーゼについて教えながら、ルーマニア民族音楽の収集をも行います。
 しかし1956年、ハンガリー動乱がソ連軍によって鎮圧されたのを機に、リゲティはウィーンに亡命する道を選び、その後、シュトックハウゼン、アイメルト、ケーニヒといった前衛的作曲家たちの知己を得、アイメルトに招かれてケルンの電子音楽スタジオで活動を開始します。そこで作曲した『グリッサンディ』、『アルティクラツィオーン』は評判となりますが、とはいえ、必ずしも電子音楽を気に入っていたわけではなかったリゲティは、その技法を応用し、“ミクロポリフォニー”という独自の手法へと発展させてゆくことになります。
 その結果、オーケストラ作品『アパリシオン』は、1960年、ケルンの国際現代音楽祭で初演され熱狂的に受け入れられ、さらに、翌年のドナウエッシンゲン音楽祭で発表された『アトモスフェール』によって一躍、国際的な知名度を獲得することとなるのです。
 この頃のリゲティ作品は、最もアヴァンギャルドなイメージが強く、トーン・クラスターや複雑なリズム、数々の特殊奏法、それに反音楽といった手法にこだわり、果ては宗教音楽にまでそうした要素を投影することで独自の世界を描き出します。

 しかし、リゲティの名が一般に広く知られるようになったのは、1968年に公開されたスタンリー・キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』の中で、彼の作品、『アトモスフェール』と、『アヴァンチュール』、『レクイエム』、『ルクス・エテルナ』が使用されてからでしょう。大のクラシック通でもあるキューブリック監督は、その後、『シャイニング』で『ロンターノ』を、『アイズ・ワイド・シャット』で『ムジカ・リチェルカータ』を用いてリゲティマニアぶりを発揮しています。

 やがて、年月の経過とともに、アヴァンギャルドから調性的な音楽へと変貌を遂げつつあったリゲティの作風ですが、1980年代には再び多彩なアイデアに彩られた話題作を発表するようになり、レコーディングも数多くおこなわれるなど、リゲティの晩年は栄光に彩られたものであったと言えるかもしれません。
 リゲティはユダヤ系亡命ハンガリー人ということもあってか、歯に衣着せぬ過激な言動でも知られていましたが、不思議と東洋人に対しては礼儀正しい態度で一貫していたようで、数々の心温まるエピソードが伝えられています。

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『リゲティ・プロジェクト』 ノット&ベルリン・フィル、デ・レーウ&シェーンベルク・アンサンブル、他(5CD)

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『リゲティ・プロジェクト』 ノット&ベルリン・フィル、デ・レーウ&シェーンベルク・アンサンブル、他(5CD)

リゲティ、ジェルジ(1923-2006)

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発売日:2015年10月23日
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