メキシコ版『春の祭典』ともいわれる『センセマヤ』の室内アンサンブル版

2015年11月1日 (日)

レブエルタス：センセマヤ、カミナンド、ロルカへの讃歌、他
クルティヒ＆アンサンブルKNMベルリン
没後75年、前衛音楽の殿堂NEOSからレブエルタス作品集リリース！

メキシコ版『春の祭典』ともいわれる大迫力作品『センセマヤ』の室内アンサンブル・ヴァージョンの登場。演奏はドイツの現代音楽グループ「アンサンブルKNMベルリン」です。
　39歳で亡くなったレブエルタスは、ヴァイオリニスト、指揮者、作曲家として活動。1937年にはスペイン内戦の人民戦線側の呼びかけに応じてスペインを訪れるものの、敵側のフランコ将軍の圧勝に終わったためメキシコに帰国、アルコール依存症となり肺炎のために若くして亡くなっています。
　今回、ドイツの現代音楽レーベル「NEOS」から、レブエルタス没後75周年記念盤としてリリースされるこのアルバムには、スペイン内戦のさなかに書かれた『センセマヤ』のほか、近い年代の作品が収録されています。
　メキシコ先住民の音楽や当時の世俗音楽、街の喧騒をも複調、多調、ポリリズムを駆使して取り込み、ラテンの血が爆発する色彩豊かで生命力に満ちた音楽として書き上げたレブエルタスの魅力を、アンサンブルKNMベルリンがリアルでシャープなサウンドによって描き出しています。（HMV）


【収録情報】
レブエルタス：
● カミナンド (1937)〜器楽アンサンブル版
● ラジオ向きの八重奏曲 (1933)
● プラーノス (1934)〜大アンサンブルのための
● 真面目な小品第1番、第2番 (1940)〜管楽アンサンブルのための
● トッカータ (1933)〜ピッコロ、3つのクラリネット、ホルン、トランペット、ティンパニとヴァイオリンのための
● 3つのソネット (1938)〜語りと管楽アンサンブル、ピアノと打楽器のための
● 『あなたが考える理由がわかりません』 (1937)〜バリトンとアンサンブルのための
● フェデリコ・ガルシア・ロルカへの讃歌 (1936)〜大アンサンブルのための
● センセマヤ (1937)〜室内アンサンブルのための

　アンサンブルKNMベルリン
　ガブリエル・ウルティア（バリトン、語り）
　ローランド・クルティヒ（指揮）

　録音時期：2008年
　録音方式：ステレオ（デジタル）