ムラヴィンスキーも認めた凄すぎるカヒーゼの『悲愴』

2015年11月5日 (木)

ムラヴィンスキーも認めた凄すぎるカヒーゼの『悲愴』

ファン狂喜のジャンスク・カヒーゼ[1936-2002]の遺産シリーズ、待望の第３弾も豪華すぎる内容となっています。
　まず一番聴きたかったチャイコフスキーの『悲愴』が物凄すぎ。ムラヴィンスキーが認めたのも頷ける音楽の大きさと迫力。まさにソ連時代の指揮者の醍醐味と申せましょう。リムスキー＝コルサコフの『スペイン奇想曲』も独特のにぎにぎしさに満ちているうえ、どこかスペイン気質と通じるカヒーゼのグルジア気質で驚くべきボルテージの高さ。
　さらにさらに嬉しいのがストラヴィンスキー。『火の鳥』の濃密な歌い回しと兇暴なまでの表現、『春の祭典』の真に原始的な世界はまさに目から鱗。（キングインターナショナル）

【収録情報】
Disc1
● チャイコフスキー：交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』
● リムスキー＝コルサコフ：スペイン奇想曲 Op.34

Disc2
● ストラヴィンスキー：『火の鳥』組曲
● ストラヴィンスキー：『春の祭典』

　トビリシ交響楽団
　ジャンスク・カヒーゼ（指揮）

　録音方式：ステレオ（アナログ）
　remastered by b-sharp studio Berlin, using the original source material

---

ジャンスク・カヒーゼの遺産　第１集
音の洪水に酔わされる
カヒーゼのラフマニノフとホルスト

グルジア（ジョージア）出身の指揮者ジャンスク・カヒーゼ[1936-2002]。ロジェストヴェンスキー、フェドセーエフらと同世代のソ連型指揮者としてカルト的人気を誇っていました。その遺産が新リマスタリングを経て体系的に発売されることとなりました。
　第１弾となるラフマニノフの交響曲第２番、実は超お宝で、何故かリリースされないままファンの間で伝説化していたものが待望の登場となります。
　さらに嬉しいのがホルストの『惑星』。イギリス系のオーケストラとは異なるリムスキー＝コルサコフのような世界が興味津々。
　トビリシ交響楽団は1993年にカヒーゼが設立したオーケストラ。カヒーゼは「グルジアのカラヤン」と称されていましたが、アンサンブルの精度を追求しつつも、場合によっては破天荒な爆演になるところがさすがです。（キングインターナショナル）

【収録情報】
Disc1
● ラフマニノフ：交響曲第2番ホ短調 Op.27

Disc2
● ホルスト：組曲『惑星』

　トビリシ交響楽団
　ジャンスク・カヒーゼ（指揮）

　録音方式：ステレオ（アナログ）
　remastered by b-sharp studio Berlin, using the original source material

---

ジャンスク・カヒーゼの遺産　第２集
ムラヴィンスキーも認めた
カヒーゼのチャイコフスキーを満喫

カルト的な人気を誇る指揮者ジャンスク・カヒーゼ[1936-2002]。彼のチャイコフスキー演奏は、かのムラヴィンスキーが高く評価したと伝えられています。その交響曲第４番と第５番を堪能できるアルバムが登場。さすがムラヴィンスキーが認めただけある端正かつ底力を秘めた名演で、旧ソ連系演奏のファンの方々に超オススメです。
　もうひとつの注目が『展覧会の絵』。これも西側の演奏団体にはみられない独特の解釈に驚かされます。（キングインターナショナル）

【収録情報】
Disc1
● チャイコフスキー：交響曲第4番ヘ短調 Op.36
● ムソルグスキー／ラヴェル編：組曲『展覧会の絵』

Disc2
● チャイコフスキー：交響曲第5番ホ短調 Op.64
● チャイコフスキー：イタリア奇想曲 Op.45

　トビリシ交響楽団
　ジャンスク・カヒーゼ（指揮）

　録音方式：ステレオ（アナログ）
　remastered by b-sharp studio Berlin, using the original source material