ピザーロのラフマニノフ：ピアノ作品全集完結編

2016年2月26日 (金)

ラフマニノフ：ピアノ作品全集完結編
アルトゥール・ピザーロ

ポルトガル生まれで英国在住のピアニスト、アルトゥール・ピザーロによるラフマニノフのピアノ作品全集録音の第3集。ちなみにポルトガル語読みではピザホとなるそうですが、ここでは英国での発音で表記しておきます。
　リストのハンガリー狂詩曲全集が大人気という卓越したテクニックの持ち主であるピザーロは、1968年ポルトガルの首都リスボンの生まれ。神童として幼少時から演奏活動を行い、1990年のリーズ国際コンクールで優勝（ラフマニノフのピアノ・ソナタ第２番とピアノ協奏曲第３番を演奏）しているほか、「Hyperion」レーベルや「LINN」レーベルなどで録音も多数の実力派ピアニストです。
　今回、アメリカのオドラデック・レーベルからリリースされるアルバムは、ラフマニノフのピアノ独奏作品全集の第3集となります。ピアノ・ソナタ第１番、『音の絵』作品33といった名作のほか、ラフマニノフによるピアノ編曲集や初期の珍しい作品を収録。日本語解説付き。（TOBU）

【収録情報】
Disc1
● ラフマニノフ：組曲ニ短調（ピアノ版）
● スミス：星条旗（ラフマニノフ編）
● ムソルグスキー：『ソロチンスクの市』より『ホパーク』（ラフマニノフ編）
● ラフマニノフ：2つの歌曲（ひなげし／ライラック）（ピアノ版）
● チャイコフスキー：子守唄（ラフマニノフ編）
● リムスキー＝コルサコフ：熊蜂は飛ぶ（ラフマニノフ編）
● バッハ：無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番からの組曲（ラフマニノフ編）
● シューベルト：『美しき水車小屋の娘』より『いずこへ』（ラフマニノフ編）
● メンデルスゾーン：『真夏の夜の夢』より『スケルツォ』（ラフマニノフ編）
● ビゼー：『アルルの女』より『メヌエット』（ラフマニノフ編）
● ベーア：VRのポルカ（ラフマニノフ編）
● クライスラー：愛の悲しみ（ラフマニノフ編）
● クライスラー：愛の喜び（ラフマニノフ編）

Disc2
ラフマニノフ：
● ピアノ・ソナタ第1番ニ短調 Op.28
● 練習曲集『音の絵』 Op.33

Disc3
● 4つの小品（1887）
● フゲッタ（1899）
● 前奏曲ヘ長調（1891）
● フーガニ短調（1891）
● 幻想的小品『デルモ』（1899）
● 無言歌ニ短調（1886-87?）
● 3つの夜想曲（1887-88）
● カノンホ短調（1890）
● 4つの即興曲
● 前奏曲ニ短調（1917）
● 断片（1917）
● オリエンタル・スケッチ（1917）

　アルトゥール・ピザーロ（ピアノ）

　録音時期：2013-14年
　録音方式：ステレオ（デジタル）