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2016年7月13日 (水)
ブルックナー:交響曲全集(10CD)
マリオ・ヴェンツァーゴ&5つのオーケストラ
幅広いレパートリーを持つスイスの指揮者、マリオ・ヴェンツァーゴは、1948年チューリヒの生まれで、近現代音楽を得意とする一方、協奏曲など合わせもののうまさにも定評があり、ベルリン・フィルから室内オケまで世界各国のオーケストラを指揮してその実力を高く評価されてきました。
ヴェンツァーゴは少し前からブルックナーの作品を各国のオーケストラを指揮してよくとりあげており、話題にもなっていたので、ドイツのCPOレーベルが、彼の指揮によって全集企画を完成させたのは注目されるところです。
各作品のリリースは2011年から2014年にかけておこなわれており、時系列で追うと以下のような感じです。
第1弾は2枚組で、第4番と第7番をスイスのバーゼル交響楽団と演奏。各パートの見通しの良い仕上がり。
第2弾も2枚組で、第0番と第1番を、フィンランドの室内オケ、タピオラ・シンフォニエッタと演奏。機動力ある快演。
第3弾は1枚もので、交響曲第2番をイギリスの室内オケ、ノーザン・シンフォニアと演奏。旋律の美しさで知られる傑作を、楽譜指定通りの小さ目な二管編成で鳴らした演奏で、初期作品にふさわしい爽やかなテクスチュアとリズムの魅力を引き出していました。
第4弾は2枚組で、交響曲第3番の第3稿と、交響曲第6番というプログラムを通常編成のベルン交響楽団と演奏。共演、ブルックナー円熟期にオーケストレーションが施された二管編成オーケストラ・サウンドを聴かせていました。
シリーズ第5弾となった交響曲第9番は、三管編成による作品ということで、ベルン交響楽団が起用され、ブルックナー晩年の熟達したオーケストレーションに対応しています。
シリーズ第6弾となった交響曲第8番は、三管編成による作品。シリーズ初登場、5つ目となるベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団を指揮しての録音となります。このオーケストラは、クルト・ザンデルリングやギュンター・ヘルビヒとの数々の録音でもおなじみのベルリン交響楽団が2006年に改称したもので、近年はローター・ツァグロゼク、イヴァン・フィッシャーらのもとで積極的な活動を展開しています。使用楽譜は最も人気のある第2稿ノヴァーク版。
シリーズ第7弾は交響曲第5番。最後を飾るのがブルックナー屈指の迫力作品である交響曲第5番というのは妥当とも思われますが、しかし驚くのはヴェンツァーゴがここで起用したオーケストラ。
この作品の楽譜は二管編成で書かれており、本来は決して大編成というわけではないのですが、作品の雰囲気がなんとなく大編成を要求していると解釈されてか、長年に渡って倍管大増員で演奏されてきたのは周知の事実となっています。
しかし、ここでは二管編成のフィンランドの室内オケ、タピオラ・シンフォニエッタが演奏することにより、作品本来の響きが追究されているのです。といっても実際にはタピオラ・シンフォニエッタは40名ほどのオケで、金管が若干定員では足りないため、エキストラ楽員が起用されていることと思われますが、それにしてもすっきり見通しの良い対位法のラインや、終楽章の二重フーガからコーダに至るクライマックスでの各パートの動きの面白さを確認できるのはなかなか得難い経験ではあります。
付属のDVD(PAL方式、日本語字幕なし)には、ヴェンツァーゴがどのような意図を持って、このブルックナー・シリーズに臨んだのかを描いたドキュメンタリーが収められています。(HMV)
交響曲第0番 タピオラ・シンフォニエッタ
【収録情報】
● 交響曲第0番ニ短調[1869年第2稿とされている版]
タピエラ・シンフォニエッタ
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
録音時期:2010年11月
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
交響曲第1番 タピオラ・シンフォニエッタ
【収録情報】
● 交響曲第1番ハ短調[1866年第1稿リンツ版]
タピエラ・シンフォニエッタ
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
録音時期:2010年11月
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
交響曲第2番 ノーザン・シンフォニア
【収録情報】
● 交響曲第2番ハ短調 WAB102 [1877年版]
ノーザン・シンフォニア
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
録音時期:2011年11月
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
交響曲第3番 ベルン交響楽団
【収録情報】
● 交響曲第3番ニ短調(第3稿 1889年版)
ベルン交響楽団
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
録音時期:2012年5月
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
交響曲第4番 バーゼル交響楽団
【収録情報】
● 交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』[ノヴァーク版]
バーゼル交響楽団
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
録音時期:2010年8月
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
交響曲第5番 タピオラ・シンフォニエッタ
【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調(1878年版)
タピオラ・シンフォニエッタ
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
録音時期:2014年3月
録音場所:フィンランド、エスポー、タピオラ・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
交響曲第6番 ベルン交響楽団
【収録情報】
● 交響曲第6番イ長調(1881年)
ベルン交響楽団
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
録音時期:2011年2月
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
交響曲第7番 バーゼル交響楽団
【収録情報】
● 交響曲第7番ホ長調 WAB107 [ノヴァーク版]
バーゼル交響楽団
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
録音時期:2010年8月
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
交響曲第8番 ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
【収録情報】
● 交響曲第8番ハ短調 WAB108(ノヴァーク版第二稿)
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
録音時期:2011年10月29日
録音場所:ベルリン、コンツェルトハウス
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
交響曲第9番 ベルン交響楽団
【収録情報】
● 交響曲第9番ニ短調 WAB109(1894年ノヴァーク版)
ベルン交響楽団
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
録音時期:2012年9月
録音場所:クルトゥーア=カジノ・ベルン大ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
DVD(PAL) ヴェンツァーゴのブルックナー
【収録情報】
● 『ヴェンツァーゴのブルックナー』(ローラン・ジャケによるメイキング映像
収録時間:48分
交響曲最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
featured item
輸入盤
交響曲全集 マリオ・ヴェンツァーゴ指揮、5つのオーケストラ(10CD)
ブルックナー (1824-1896)
価格(税込) :
¥15,510
会員価格(税込) :
¥13,494
まとめ買い価格(税込) :
¥12,098
在庫あり
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輸入盤
交響曲第5番 ヴェンツァーゴ&タピオラ・シンフォニエッタ
ブルックナー (1824-1896)
ユーザー評価 : 4.5点 (5件のレビュー)
価格(税込) : ¥3,410
会員価格(税込) : ¥2,967発売日:2014年11月25日
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販売終了
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輸入盤
交響曲第2番 ヴェンツァーゴ&ノーザン・シンフォニア
ブルックナー (1824-1896)
ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー)
価格(税込) : ¥3,410
会員価格(税込) : ¥2,967発売日:2012年06月13日
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販売終了
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輸入盤
交響曲第4番、交響曲第7番 ヴェンツァーゴ&バーゼル交響楽団(2CD)
ブルックナー (1824-1896)
価格(税込) : ¥6,490
会員価格(税込) : ¥5,646発売日:2011年08月10日
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販売終了
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輸入盤
交響曲第3番、第6番 ヴェンツァーゴ&ベルン交響楽団(2CD)
ブルックナー (1824-1896)
価格(税込) : ¥6,490
会員価格(税込) : ¥5,646発売日:2013年04月24日
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販売終了
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輸入盤
交響曲第0番、第1番 ヴェンツァーゴ&タピオラ・シンフォニエッタ(2CD)
ブルックナー (1824-1896)
価格(税込) : ¥6,490
会員価格(税込) : ¥5,646
まとめ買い価格(税込) : ¥4,867発売日:2011年12月21日
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輸入盤
交響曲第8番 ヴェンツァーゴ&ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
ブルックナー (1824-1896)
ユーザー評価 : 4点 (1件のレビュー)
価格(税込) : ¥3,410
会員価格(税込) : ¥2,967発売日:2014年07月22日
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販売終了
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販売終了
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