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パッパーノ&ローマのシューマン第2&4番、エルガー第1番

2016年7月7日 (木)

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アントニオ・パッパーノ&ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団

 シューマン:交響曲第2番、第4番

シューマンの交響曲の個性的なオーケストレーション傾向が特に顕著な第2番と第4番の組み合わせ。ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団の明晰なサウンドは、これまでマーラーの第6番やチャイコフスキー後期交響曲集、ラフマニノフ第2番といった交響曲でも良い方向に作用し、パッパーノのドラマティックな音楽づくりに大きく貢献していたので、今回のシューマンも期待できます。
 特に第2番はマーラーにも影響を与えたと思われる作品だけに、第1楽章での気分の変化や、第2楽章でのテンポの追い込み、第3楽章での濃密な抒情美、第4楽章でのティンパニ連打などどうなるか楽しみなところです。
 パッパーノは、作曲家の人生における悲劇と回復の繰り返しや周囲の環境が、その作品の内容にも色濃く反映されると考えており、たとえばマーラーの交響曲第6番でも視野広大でえぐりの深い演奏を聴かせていただけに、シューマン作品には打ってつけかもしれません。(HMV)

【収録情報】
● シューマン:交響曲第2番ハ長調 Op.61
● シューマン:交響曲第4番ニ短調 Op.120

 ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
 アントニオ・パッパーノ(指揮)

 録音時期:2012年11月(第2番)、2010年10月(第4番)
 録音場所:ローマ、アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ
 録音方式:ステレオ(デジタル)

 エルガー:交響曲第1番、序曲『南国にて』

曲頭の魅力的な旋律が循環的に使用されるエルガーの交響曲第1番を、イタリア系イギリス人指揮者アントニオ・パッパーノがローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団を指揮してレコーディング。組み合わせは同じくエルガーの『南国にて』。この作品はイタリアの避暑地アラッシオの印象をエルガーが後期ロマン派的な華麗な作品にまとめたもの。  どちらも旋律の歌わせかた、オケの響かせ方が重要な作品なので、パッパーノ指揮ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団が、これまで聴かせてきた明るめの響きでよく歌う演奏は、作品のキャラクターとも相性が良さそうです。(HMV)

【収録情報】
● エルガー:交響曲第1番変イ長調 Op.55
● エルガー:演奏会用序曲『南国にて』 Op.50

 ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
 アントニオ・パッパーノ(指揮)

 録音時期:2012年1月21,23,24日(交響曲)、2013年3月18日(序曲)
 録音場所:ローマ、アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ
 録音方式:ステレオ(デジタル)

【エルガー】
近代イギリスを代表する作曲家、サー・エドワード・ウィリアム・エルガー(Sir Edward William Elgar)は、1857年6月2日、イギリス中西部ウスター近郊のブロードヒースで生まれました。経済的に恵まれなかったため正規の音楽教育を受けることができず、ほとんど独学で勉強したそうですが、ピアノ調律師で楽器商を営んでいた父親のウィリアムは、生業のかたわら聖ジョージ・ローマ・カトリック教会のオルガニストを務めていたそうですから、やはりその血の中には音楽家の資質が備わっていたということなのでしょう。
 ヴァイオリン教師、ピアノ教師として収入を得るようになると、若きエルガーはロンドンへ足しげく通ってはさまざまな音楽に接し、シューマン、ワーグナーの作品にはとりわけ強く影響を受けたとされています。1889年にピアノを教えていたキャロライン・アリス・ロバーツと結婚しますが、作曲家としてはまだ地元の合唱音楽祭から作品を委嘱される程度にとどまっていました。
 1899年、そんなエルガーに大きな転機が訪れます。代表作のひとつである『エニグマ(謎)』変奏曲(1898年)が7月19日にロンドンのセント・ジェームズ・ホールでハンス・リヒターの指揮によって初演され、当時既に42歳だったエルガーは一躍世の注目を集めます。翌1900年にはオラトリオ『ゲロンティアスの夢』が完成、リヒャルト・シュトラウスがこの作品を絶賛したことで、その名声はヨーロッパ中に広まります。
 エルガーのもっともポピュラーな作品である行進曲『威風堂々』第1番は、1901年に作曲されました。中間部の有名な旋律は、時のイギリス国王エドワード7世のために書かれた『戴冠式頌歌』(1901年)でも再び用いられ、今日『希望と栄光の国』として愛唱され、イギリス第2の国歌とまで称されています。
 これ以降、オラトリオ『使徒たち』(1903年)、オラトリオ『神の国』(1906年)、交響曲第1番(1908年)、ヴァイオリン協奏曲(1910年)、交響曲第2番(1911年)、交響的習作『フォールスタッフ』(1913年)、チェロ協奏曲(1919年)等々、近代音楽史上の傑作を矢継ぎ早に発表、1904年(47歳)にはナイトに叙されるなど、エルガーはイギリスを代表する作曲家として自他共に認める存在となります。
 しかし1920年に夫人と死別してからは創作意欲を失い、指揮者、演奏家としての活躍に重心を移します。この当時マイクロフォンによる電気吹き込みの技術が新しく開発され、エルガーは自身の代表作を次々とレコーディング、有名なEMIのアビー・ロード・スタジオで初録音をおこなったのはエルガーでした。1924年(67歳)に「国王の音楽師範」(Master of the King's Musick)の称号を受け、1931年(74歳)には准男爵にも叙されるなど、その声望が衰えることはなかったようです。
 晩年には再び作曲活動に挑み、交響曲第3番、歌劇『スペインの貴婦人』、ピアノ協奏曲などの大作を手掛けますが、いずれも完成させることなく、1934年2月23日に世を去りました。

【パッパーノ・プロフィール】
1959年12月、イタリア人の両親のもとロンドンに誕生。アメリカで、ピアノをノーマ・ヴェリッリに、作曲をアーノルド・フランケッティに、指揮をグスタフ・マイヤーに師事。キャリアの初めからオペラや劇作品に特別の愛着を示し、コレペティやアシスタント・コンダクターを務めながら、ニューヨーク・シティ・オペラ、バルセロナ・リセウ劇場、フランクフルト歌劇場、シカゴ・リリック・オペラ等の世界中の歌劇場との関係を築きあげます。バイロイト音楽祭では『トリスタンとイゾルデ』『パルシファル』『ニーベルングの指環』の上演でダニエル・バレンボイムのアシスタントを務めました。
 1987年、パッパーノはオスロ国立歌劇場で『ラ・ボエーム』で正式に指揮者デビューし、1990年に音楽監督に任命。この間、コヴェント・ガーデン歌劇場(1990年6月『ラ・ボエーム』)、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、サンフランシスコ・オペラ、シカゴ・リリック・オペラ、パリ・シャトレ座、ベルリン国立歌劇場でデビューを果たしています。
 パッパーノは32歳でベルギー・王立モネ劇場の音楽監督に任命されました。任期中に『サロメ』『仮面舞踏会』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『カルメン』『オテロ』『ヴェルディ』『ピーター・グライムズ』『椿姫』『トリスタンとイゾルデ』『フィガロの結婚』『バラの騎士』『三部作』『期待/浄夜』『ペレアスとメリザンド』『ドン・カルロ』『アイーダ』等数多くのオペラを制作。またピアニストとしての活動も継続し、同劇場のリサイタル・シリーズで多くの国際的歌手の伴奏を務めてもいます。
 1993年には、ウィーン国立歌劇場で、クリストフ・フォン・ドホナーニの代役としてワーグナー『ジークフリート』の新演出を振り絶賛されました。1997年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場で『エフゲニー・オネーギン』の新演出でデビュー。1999年には『ローエングリン』の新演出を指揮してバイロイト音楽祭にデビューし、2002年にはロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督に就任。
 パッパーノはオーケストラ・コンサートにも熱心で、これまでに、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管、シカゴ響、ボストン響、クリーヴランド管、ロサンジェルス・フィル、ロンドン響、フィルハーモニア管、パリ管、オスロ・フィル、ベルリン・ドイツ響、フランクフルト放送響、スカラ座管、フランス放送フィル、リヨン管など様々なオーケストラを指揮しており、2005年からはサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の音楽監督も務めています。
 アントニオ・パッパーノが、これまでに収録したオペラ作品には、『トリスタンとイゾルデ』『ラ・ボエーム』『ドン・カルロ』『つばめ』『トスカ』『ウェルテル』『マノン』『イル・トロヴァトーレ』『三部作』等があり、中でも『つばめ』は英国のグラモフォン誌の最優秀オペラ録音賞と年間最優秀レコード賞、フランスのル・モンド・ド・ラ・ミュジーク誌のショック賞と2つのディアパゾン・ドール賞、ベルギーのセシリア賞、ドイツのシャルプラッテン批評家賞、イタリアのムジカ・エ・ディスキ誌賞、米国の批評家賞等を受賞するなど多くの批評家から高い評価を受けていました。
 その他では、プッチーニの『ミサ・ディ・グローリア』や、オペラ・アリア集といった歌物のほか、ヴェンゲーロフとのスペイン交響曲、ハンナ・チャンとのプロコフィエフ『協奏交響曲』、ショスタコーヴィチ、アンスネスとのラフマニノフなどコンサート物も評価が高く、また、ピアニストとしても、得意の歌曲伴奏に加え、室内楽の分野でもその豊かな天分を大いに発揮しています。(HMV)
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交響曲第2番、第4番 アントニオ・パッパーノ&ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団

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交響曲第2番、第4番 アントニオ・パッパーノ&ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団

シューマン、ロベルト(1810-1856)

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交響曲第1番、序曲『南国にて』 アントニオ・パッパーノ&ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団

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交響曲第1番、序曲『南国にて』 アントニオ・パッパーノ&ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団

エルガー(1857-1934)

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