【HMVインタビュー】 USガールズトリオ The Doped Up Dollies 独占インタビュー

The Doped Up Dollies 独占インタビュー

チェ・チェ・ブンブン・ロアー！！！
その洗練されフォトジェニックかつ、インパクト強烈なヴィジュアルと、スカ、ノーザン・ソウル、レゲエ、そしてストロール・サウンドで作り上げられたリスペクトとオリジナリティ溢れるサウンドで、目下アメリカで大旋風を巻き起こしているボストン発のガールズ・トリオ・ボーカル・グループ。

その名もザ・ドープト・アップ・ドーリーズ！！！

12月７日に発売される彼女らのアルバム『The No Way Out』を聴いたり、収録曲の『Me, Firemen & Lion』のMVを観ていると、キャッチーなメロディと、ヴィンテージとモダンが絶妙にクロスオーヴァーしたサウンド、そしてクールで時にキュートなコーラス・ワークがとんでもなく素晴らしく、足りないのは情報だけで、ふとしたキッカケでここ日本でも一気に火が点くんじゃないのか！？って予感をビンビンさせる。なんと今回は、そんな興奮冷めぬままにそんな彼女らにメール・インタビューを決行しました。
(text by shochang)


---まず初めてのファンへ向けて簡単な自己紹介をお願いします。

エリン： ハロー、ジャパン！初めまして、エリンです。ブリーとシリーと一緒にザ・ドープト・アップ・ドーリーズで歌っています。私たちはビッグ・ディー・アンド・ザ・キッズ・テーブルの才能に溢れたメンバーをバッグバンドに持つ、トリオのスカ＆パンクバンドです。

---あなた達のバンドメンバーのことも教えてください。どうしてドーリーズを組むことになったのですか？

ブリー： 私は2009年のビッグ・ディー・アンド・ザ・キッズ・テーブルの『Not F*ckin' Around 』ツアーでバックコーラスとしてドーリーズに加わったの。アメリカやイギリスをビッグ・ディー達と5年間ツアーして、2015年に私たちのレコードを出して、バッグではなくて前にでることを決めたのよ！
エリン： 私はビッグ・ディー・アンド・ザ・キッズ・テーブルのプロモーション・ビデオのヘアーメイクとして初めて彼らに会って、その時に私はシンガーでもあるということを話したら、数ヵ月後にデヴィッドが、彼らの新譜『Stomp & Stroll』にドーリーズとして参加しないかと連絡してきたのよ。

---あなた達の音楽からは、スカやレゲエだけでなく、ソウル・ミュージックやロカビリー、ロックンロールなど幅広い影響を感じますが、バンドにコンセプトみたいなものはあるのでしょうか？

ブリー： 絶対、私たちには自分たちだけの音があると思う。トラディショナル・スカ、レゲエ、ノーザンソウルの要素をホップ・スコッチ、ダブル・ダッチ・リズムで味付けしたものを混ぜ合わせている。
エリン： 私たちのスタイルはユニークだけど、同時にザ・スペシャルズ、ビースティ・ボーイズ、エイミー・ワインハウスやノー・ダウトといった私たちの好きなバンドのサウンドをいっしょくたにしているのよ。

---アルバム「The New Way Out」の収録曲は3人で作っているんですか？ 僕は特に『How Could I Go』と言うナンバーのメロディや、踊りだしたくなるリズムが大好きなので、誰が作った曲なのか教えてもらって、その人にお礼が言いたいぐらい好きです（笑）。

ブリー： 答えるのが嬉しい素晴らしい質問ね！ビッグ・ディーのシンガー、デイヴ・マクウェインが中心となって、このアルバムのために、何も用意をしないでニューハンプシャー州の森の中にあるキャビンに全員で集まった。とても素直でピュアなサウンドを見つけ出したかったの。マッド・オーク・スタジオのモバイル・レコーディングを使って、ベニー・グロットをエンジニアとして起用したのよ。曲についてまずバンドで話し合いをして、それから何回かラフに弾いて、良くなったところで録音する。それからしばらくの間、歌詞を書いて、またベニーを呼んでボーカル、パーカッション、ホーンセクションをレコーディングした。とても流れるようでリラックスしたプロセスだったわ。まるで友達と自然に遊んでいて、その結果、全員がとても自慢できるレコードが出来上がったっていう感じ。

---あなた達はファッションやアートワークも洗練されていて、すごくフォトジェニックで素敵ですが、これらもバンドのコンセプトとしてあるのでしょうか？

エリン： 私たち全員ファッションとアートが大好きなの。3人ともが好きな50年代と60年代の音楽とファッションをR&B、ソウルとレゲエと一緒に融合させているのよ。
ブリー： ザ・スペシャルズやマッドネスのような古いレコードのスタイルが大好きで、シンプルなブラック＆ホワイトを使うことは私たちの音楽の色の要素にもなっているわ。

---『Me, Firemen & Lion』のMusic Videoでは、90年代や00年代のスカ・パンクやメロディック・パンク、ミクスチャーなどのカルチャーや、トロージャンのTシャツも見受けられますが、そう言ったものからも影響を受けているのでしょうか？

エリン： もちろんよ。ビースティ・ボーイズにその曲とビデオの主な影響を受けているのよ。1980年後半のラップビデオに出ている感じがしたわ。
ブリー： はい！まったくその通り！

---1960年代や1970年代の音楽も好きなんですか？

エリン： ザ・シュプリームスやシャーリー・エリスといった人達もこのレコードに大きな影響を与えているの。ザ・ビー・ハイヴスもね！
ブリー： もちろん。私たちは60年代や70年代の音楽のファンで特にロックンロールやノーザンソウルが好きなのよ。現代のシュプリームスみたいな感じで自分たちを思っているわ。

---他にも影響を受けたバンドやお気に入りのアーティストはたくさんいると思いますが、特にこれは！と言うバンドやアーティストがいれば教えてください。

エリン： 私にとって？ひとつを選ぶのは難しいわね…ボーカリストとしてはグウェン・ステファニーとコニー・フランシスね。
ブリー： ん〜いい質問ね。私はロックンロールファンだったのよね。私のママは誰よりもすごいローリング・ストーンズのファンなのよ。特に影響を受けたバンドやアーティストはいないけど、60年代と70年代の音楽ね。私は打楽器の生音で踊りだしたくなるタイプね。

---ザ・インターラプターズやビッグ・ディー・アンド・ザ・キッズ・テーブル等とツアーを行っていると思いますが、他にはどんなバンドとライブをやることが多いんですか？

エリン： ザ・ファー・イースト、ザ・ブレイク・ベイビーズ、ジン・ウィグモアといったアーティストや子供の頃に聴いていたザ・マイティ・マイティ・ボストーンズともライブをやったわ。
ブリー： 今まで一緒にライブをしたバンドと一緒にツアーできたことを誇りに思ってる！また才能に溢れたバンドとこれからもやれることを楽しみにもしてる。

---ぜひ日本にも来て欲しいです。日本であなた達のアルバムを待ちわびているファンへ向けて一言お願いできますか？

エリン： いつか日本に行って、日本のミュージックシーンやファッション、ライフスタイルの素晴らしさを体験できることを願っています。そうそう、食べ物もね！日本で新しい友達を作る事を楽しみにしています！
ブリー： 私たち全員とっても興奮しています！私たちのユニークなサウンドを海外に持って行けること、そして日本でファンを作ることを本当に楽しみにしています。レコード聴いてね！みんなに会いたいです！