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バレンボイム3度目のブルックナー交響曲全集 クラシックお買得ボックス・ニュースへ戻る

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2016年11月30日 (水)


ブルックナー:交響曲全集(9CD)
ダニエル・バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン
第1番、第2番、第3番はウィーンのムジークフェラインザールで録音!


ドイツ・グラモフォンのシカゴ響盤、テルデックのベルリン・フィル盤に続く、バレンボイム3度目のブルックナー交響曲全集。濃厚壮大な音楽を得意とするバレンボイムならではの後期ロマン派的な味わいが特徴となっており、長年のコンビで万全の意思の疎通をみせるベルリン・シュターツカペレとの息の合った演奏が聴きものとなっています。

【交響曲第1番】
ブルックナーが交響曲の作曲に最初に取組んだのは、1863年、39歳の年。この最初の交響曲は、ブルックナーがオットー・キーツラーに管弦楽法を師事していたときに習作として書かれたもので、ブルックナー自身は満足せず、番号を与えつことはありませんでした。
その3年後に書かれたのが交響曲第1番。マーラーが交響曲第6番冒頭に引用したことでも知られる第1楽章の冒頭から個性的で、なかなか味のある中間2楽章を経て爆発的に開始される終楽章など、ブルックナーの才能が一気に花開いた印象もある作品です。
とはいえ、ブルックナーは仕上がりには満足していなかったようで、最初のヴァージョン(キャラガン版)の完成から11年を経た1877年に細部の手直しをおこない(リンツ版)、25年後の1891年には大改訂をおこなっていました(ウィーン版)。
バレンボイムが用いる楽譜は、最も人気のあるリンツ版。シカゴ響とのレコーディングでも同じくリンツ版を使用しており、ブルックナー初期の覇気に満ちた音楽を表現していました。

【交響曲第2番】
交響曲第1番の6年後、1872年に書かれた交響曲第2番は、第1楽章第1主題を奏でるチェロに始まり次々に現れる魅力的な旋律の洪水のような姿により、ブルックナーの中で最もメロディアスな美しさを感じさせる作品として近年人気が高まっています。
交響曲第2番の第1稿は、オットー・デッソフ指揮ウィーン・フィルによって試演されたヴァージョンですが、演奏後、デッソフの「長すぎる」という発言と、ヨハン・ヘルベックの「聴衆に合わせるべき」という助言を受けて、スケルツォの反復を省略、終楽章56小節短縮、一部差し替えという形に改訂して1873年に正式に初演され(第1稿初演版:アイヒホルン盤あり)、その後、さらに大規模なカットや差し替え、休符の削除といったさまざまな変更やミックスを経て1877年には、第2稿といわれる、現在一般的なヴァージョンが誕生します。
 第2稿には3つの校訂譜があります。ひとつは1877年版を中心に、1872年版の要素も取り込まれた折衷的なハース版で、朝比奈、バレンボイム&CSO、シャイー、エッシェンバッハ、ハイティンク、コンヴィチュニー、マズア、スクロヴァチェフスキ、シュタイン、ヴァント、ツェンダー、アンドレーエなどが録音しています。
もうひとつは1877年版に従ったノヴァーク版で、これには、ジュリーニ、カラヤン、ヨッフム、インバル、D.R.デイヴィス、ロジェストヴェンスキー、ショルティ、マンデアル、若杉、スイトナー、ダウスゴー、ズヴェーデン、マゼール、パーテルノストロといった指揮者達の録音があります。
そしてそのノヴァーク版をさらに校訂したキャラガン版には、バレンボイム&BPO、ヴェンツァーゴという録音が存在していました。
 今回、バレンボイムが用いる楽譜は、ベルリン・フィルとの録音でも使用していた第2稿のキャラガン版。交響曲第2番の完成形としてのブルックナーの旋律美の魅力を最大化した演奏となっています。

【交響曲第3番】
シカゴ響盤と同じく、第2稿のフリッツ・エーザーが校訂したヴァージョンを使用。この楽譜は基本的にはノヴァーク校訂による第2稿と同じですが、スケルツォの最後にコーダが追加されていないという点で識別できます。いろいろな要素を省きスッキリした第3稿に較べて、随所に野趣あふれる音楽が残され、味の濃い部分が多いこの第2稿は、ブルックナー・ファンには人気の高いヴァージョンでもあり、なにか「レオノーレ第2番」と「レオノーレ第3番」の関係に似ていなくもありません。クーベリック、ドホナーニ、ハイティンク、マタチッチ、スイトナー、ロジェストヴェンスキーなどが使用しています。

【交響曲第4番】
第2稿ハース版を使用していますが、第1楽章展開部後半のコラール・ブロックにティンパニを追加するなど第3稿の手法も効果的に採択。

【交響曲第5番】
第1楽章からバレンボイム絶好調の自在なテンポとドラマティックな盛り上げが凄い演奏で、終楽章コーダでは驚異的な高揚を聴くことができます。ブルックナー中期の傑作、交響曲第5番は、強弱と表現上のコントラストの非常にはっきりした音楽に特徴があります。迫力満点のトゥッティから静かで抒情的な美しい旋律、楽しげな舞曲のリズムから荘厳なコラールと、それら諸要素を聴き手の脳裏に強烈に刻印する対位法の効果的な使用により、実演はもとより、レコーディングでも感銘を受けることの多い作品として近年ますます人気が高まっています。

【交響曲第6番】
交響曲第6番は、第7番と同じく、前半2楽章が後半2楽章に較べてかなり大規模なバランス配分になっているのが特徴。第2楽章が荘重なアダージョというのも共通ですが、第1楽章は第6番はごつごつと、第7番は流麗と対照的でもあります。

【交響曲第7番】
ノヴァーク版使用。ブルックナー作品の中でも旋律の美しさでは第2番と共に際立った存在でもある第7番。バレンボイムは旋律の歌わせ方が非常にうまく、第1楽章での張りのあるアーチ形成の果てに訪れる第2楽章での深々とした美しさの表現は実に魅力的。クライマックスも壮大です。

【交響曲第8番】
ハース版使用。動的な感覚も強く、実演での生き生きとした動きを良い音で伝えてくれます。

【交響曲第9番】
ノヴァーク版使用。シカゴ響盤は60分36秒の率直で切れ味のよい演奏、63分超えのベルリン・フィル盤はより流麗でドラマティックな印象の強い仕上がり。ベルリン・シュターツカペレ盤は59分1秒と最速で、迫力のある演奏を聴かせます。(HMV)

【収録情報】
ブルックナー:
● 交響曲第1番ハ短調 WAB101(1866年リンツ稿)
● 交響曲第2番ハ短調 WAB102(1877年稿)
● 交響曲第3番ニ短調 WAB103(1877年稿)
● 交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』(1878/1880年版)
● 交響曲第5番変ロ長調 WAB105(原典版)
● 交響曲第6番イ長調 WAB106(原典版)
● 交響曲第7番ホ長調 WAB107
● 交響曲第8番ハ短調 WAB108(ハース版)
● 交響曲第9番ニ短調 WAB109(原典版)

 シュターツカペレ・ベルリン
 ダニエル・バレンボイム(指揮)

 録音時期:2012年6月(第1-3番)、2010年6月(第4-9番)
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール(第1-3番) ベルリン、フィルハーモニー(第4-9番)
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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交響曲全集 ダニエル・バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン(9CD)

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交響曲全集 ダニエル・バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン(9CD)

ブルックナー (1824-1896)

ユーザー評価 : 4.5点 (6件のレビュー) ★★★★★

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