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ビーチャムのディーリアス・ボックス(7CD) クラシックお買得ボックス・ニュースへ戻る

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2017年1月7日 (土)


ディーリアス:管弦楽曲集、歌劇『村のロメオとジュリエット』全曲、他(7CD)
トマス・ビーチャム&ロイヤル・フィル


英国クラシックの中でも人気の高いディーリアス[1862-1934]の音楽は、ロマン派や印象派の雰囲気を感じさせる自由なもので、詩情豊かで魅力的な旋律に恵まれた仕上がりの美しい作品が多いのが特徴。このボックスでは、ディーリアスと親交があり、スペシャリストとしても知られたビーチャム[1879-1961]がEMIで制作したディーリアスのステレオ音源すべてを収録しているほか(2枚分)、歌劇『村のロメオとジュリエット』などのモノラル音源も多数収めています。それぞれのディスクは、オリジナル・デザイン仕様の紙ジャケットに封入。なお、解説書は付属しておりません。

【フランスの村で人生のほとんどを過ごしたドイツ系英国人】
ドイツ人を両親に英国に生まれ育ったディーリアスは、22歳の年に渡米し、音楽教師をしながら作曲もしますが、24歳のときにはドイツのライプツィヒ音楽院に進み、26歳で卒業後はパリに移住、35歳でパリ郊外のグレ=シュール=ロワン村に居を構えてからは、72歳で亡くなるまで同地で人生を過ごすこととなります。つまりディーリアスが英国にいたのは人生最初の22年間と、戦時の疎開などの一時的滞在くらいで、その疎開の際にもグレ=シュール=ロワン村を故郷のように懐かしむなど、生活の拠点はあくまでグレ=シュール=ロワン村にあったようです。このイギリスとフランスに加え、最初の仕事場で現地女性との間に子供までいたともいわれるアメリカ南部や、若き日に過ごした北欧といった地域からの影響が、ディーリアスの音楽に複雑な魅力を与えているのかもしれません。

【グレ=シュール=ロワン村】
黒田清輝、安井曽太郎、浅井忠、津田清楓といった黎明期の日本の洋画家たちが訪れたことでも知られるグレ=シュール=ロワン村は、画家たちや芸術家、文化人が集まる場所として有名で、ディーリアスがこの地に移り住んだのも、パリで知り合い恋愛関係にあった画家のイェルカ・ローゼンが、絵を描くためにこの村の別荘に住むようになったからでした。
ニーチェに対する共通の興味からディーリアスと意気投合したイェルカは、作曲家でピアニストのイグナツ・モシェレスの孫娘で、ディーリアスとは1903年に結婚、ディーリアスが亡くなった翌年に世を去り、現在は二人揃ってロンドン郊外のリムスフィールドに埋葬されています。

【ディーリアスの音楽】
19世紀の終わりから20世紀初頭にかけて書かれたディーリアスの音楽は、ロマン派や印象派の雰囲気を感じさせる自由なもので、魅力的な旋律に恵まれた仕上がりの美しい作品が多いのが特徴となっています。有名な管弦楽作品の数々で聴かれる耳になじみやすい独特の雰囲気は、必ずしもディーリアスの全作品に一貫するものではありませんが、それでも随所にはかなくこだまするような憧れを感じさせる心の音楽が聴かれる作品が多いのはディーリアス好きにはたまらないところです。

【ビーチャムならではの優れた演奏】
ディーリアスの音楽の普及に当たり、非常に大きな力となったのはビーチャムでした。彼は若い頃からディーリアスの音楽に惚れ込み、自身のコンサートでたびたび取り上げるなど協力を惜しまず、SP時代から数多くの録音を残してもいますが、ここでは自身による編曲も含めた管弦楽の有名曲を中心に収録しています。


【トマス・ビーチャム】
SP時代から録音をおこない長いキャリアをもっていたビーチャムですが、晩年のステレオ録音には、ビーチャムの自由な個性、ウィットや豪快さが特によく示されていました。大富豪の家に生まれたビーチャムは、音楽的才能にも恵まれ、若いときから私財を投じてオペラ・カンパニーを設立し、強い使命感をもって数多くのオペラをイギリスの聴衆に紹介し、さらにいくつものオーケストラを設立、コンサートものでも膨大なレパートリーを聴衆に届ける重要な役割を果たしていました。そのレパートリーの多さと、常に生き生きとした演奏はビーチャムならではのものですが、これには、彼がリハーサルの達人で、楽員を常に楽しませてやる気を出させ、集中力を発揮させる術に長けていたという背景があるものと思われます。実際、その演奏内容の多彩さには驚くべきものがあります。定評あるディーリアスでは、独特の空気感を伝える絶妙な美しい演奏をおこなう一方、フランス音楽やベートーヴェン、モーツァルトなどでは、ときに過激なまでの思い切った表情付けで楽想をえぐり、さらにハイドンではスケール大きく懐の深い演奏を聴かせるといった具合で、それぞれの作品に真摯に向き合う姿は、実に感銘深いものがありました。(HMV)

【収録情報】
Disc1
ディーリアス:
● 幻想序曲『丘を越えて遥かに』
● そりすべり(冬の夜)
● ブリッグの定期市
● フロリダ組曲
● マルシュ・カプリス(奇想行進曲)

Disc2
● ダンス・ラプソディ第2番
● 夏の夕べ
● 春初めてのカッコウの声を聴いて
● 川面の夏の夜
● 夜明け前の歌
● 歌劇『フェニモアとゲルダ』より間奏曲
● 『イルメリン』前奏曲
● 日没の歌

Disc3
● ダンス・ラプソディ第1番
● ヴァイオリン協奏曲
● ピアノ協奏曲
● 交響詩『山の上にて』
● 合唱曲『人生のミサ』より第2部への前奏曲

Disc4-5
● 歌劇『村のロメオとジュリエット』全曲
● 海流
● 夏の庭で

Disc6
● 付随音楽『ハッサン』抜粋
● 歌劇『コアンガ』抜粋
● 古い黒人奴隷の歌による変奏曲『アパラチア』
● 交響詩『おとぎ話』

Disc7
● 高い丘の歌
● 夜曲『パリ、大都会の歌』、他 (収録順は変更がある場合があります)

 ジャン・プーニエ(ヴァイオリン)
 ベティ・ハンビー・ビーチャム(ピアノ)
 ドーラ・ラベット(ソプラノ)
 ジョン・キャメロン(バリトン)
 モーリン・フォレスター(コントラルト)
 ビーチャム合唱協会、他
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・トマス・ビーチャム(指揮)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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管弦楽曲集、歌劇『村のロメオとジュリエット』全曲、他 トマス・ビーチャム&ロイヤル・フィル(7CD)

CD 輸入盤

管弦楽曲集、歌劇『村のロメオとジュリエット』全曲、他 トマス・ビーチャム&ロイヤル・フィル(7CD)

ディーリアス(1862-1934)

価格(税込) : ¥5,060
会員価格(税込) : ¥4,001
まとめ買い価格(税込) : ¥3,795

発売日:2017年03月03日
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