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2017年3月23日 (木)


ピエール・ブーレーズ&クリーヴランド管弦楽団、DG録音集(8CD)

ドイツ・グラモフォンの新シリーズ「Conductors & Orchestras」は、関係の深い指揮者とオーケストラの組み合わせに注目し、8枚のCDによってその成果を手軽に楽しもうというお買得ボックス企画。それぞれのディスクは、鑑賞時の気分の切り替えにも有効なオリジナル・デザイン仕様の紙ジャケットに収められています。

前衛作曲家で室内アンサンブルの指揮者でもあった若き日のブーレーズが、本格的にオーケストラの指揮をおこなうようになるのは1958年のことでした。ブーレーズのヨーロッパでの活動を知ったジョージ・セルは、1965年に自身のオーケストラであるクリーヴランド管弦楽団に招聘、翌々年の1967年にはブーレーズは同楽団の首席客演指揮者となり、ミュージック・アドヴァイザーも兼ねて晩年のジョ−ジ・セルをサポート、セルの没後も1972年まで職責を果たし、オーケストラと強い絆で結ばれることとなります。

ドイツ・グラモフォンでのブーレーズとクリーヴランド管弦楽団の一連のレコーディングはそれから約20年を経て開始されましたが、ブーレーズの円熟や、レーベルのサウンド・ポリシーの違いもあって、SONY時代とは大きく異なる演奏を聴かせることとなり、分厚くしかも精緻な音響世界が、クリーヴランド管弦楽団の新たな魅力を世に示すことにも繋がりました。(HMV)

【収録情報】

Disc1
ドビュッシー:
● 夜想曲
● クラリネットと管弦楽のための狂詩曲第1番
● バレエ音楽『遊戯』
● 交響詩『海』


 録音時期:1993年(デジタル)

雰囲気的な表現を志向せず、作品の情報をそのまま綿密に音化してゆくブーレーズならではのアプローチによって、どの曲からも細部までつくりこまれた繊細な書法が明晰に浮かび上がっています。作品のスタンダードとして立派な演奏。オーケストラも高水準で、狂詩曲第1番では、首席クラリネットのフランクリン・コーエンが妙技を聴かせています。
Disc2
ドビュッシー:
● 牧神の午後への前奏曲
● 管弦楽のための映像
● 交響組曲『春』


 録音時期:1991年(デジタル)

CD1 牧神、映像、春
作品の姿を正確に表現しようというブーレーズの姿勢と、オーケストラの余裕のある技術によって、ドビュッシー初期の『春』では中間色の色彩表現がなんともいえない魅力を醸し出しています。有名な『牧神の午後への前奏曲』でも、色彩の夢想的な移ろいが正確に示されており、情緒シフトした演奏になっていない点がいかにもドビュッシー。『映像』でも「ジーグ」「イベリア」「春のロンド」という3つの作品が、それぞれのスコットランド、スペイン、フランスといった要素をあくまでもドビュッシー風に音楽にしたものであることをわからせてくれる奥深い響きが魅力となっています。
Disc3
● マーラー:交響曲第4番ト長調


 ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)
 録音時期:1998年(デジタル)

クリーヴランド管弦楽団との1998年の録音。第1楽章は最初そっけないと感じられるほどの進行ながら、対位法的要素が濃くなる展開部以降は本領を発揮、解像度がきわめて高く、細かなディテールまで透けるように見渡すことができるテクスチュアの描出が実に新鮮。
 第2楽章でも、ブーレーズの透徹したスタイルは変わりなく、楽器間の対比は十分に保たれ、偏りのないアプローチが細部音型をくまなくきわ立たせた結果、かえって不気味な雰囲気を醸し出すことに成功しています。なお、独奏ヴァイオリンはラトル盤と同様にノン・ヴィブラートで弾かれ、独特の効果を上げています。
 第3楽章ではクリーヴランド管のクリアでシャープなサウンドが、純度の高い美しさを示しており、冒頭から精妙な美しさが感動的。音が良いのでクライマックスの鳴り方にも余裕があり、見事なサウンドを堪能することができます。
 第4楽章も実に繊細、速めのテンポの中に示されるデリケートなタッチが秀逸。ソプラノ独唱を受け持つユリアーネ・バンゼの率直な歌唱も、ブーレーズの解釈と抜群の相性です。


Disc4
● マーラー:交響曲第7番ホ短調『夜の歌』


 録音時期:1994年(デジタル)

クリーヴランド管弦楽団との1994年の録音。多彩で個性的な構造をもつこの作品、劇的な曲調が多いマーラーの交響曲の中では珍しく多くの部分で内省的・妄想的な音楽が志向されたものであり、『夜の歌』と名付けられた楽章に限らず、繊細かつ色彩的なタッチがとても印象的。
 ブーレーズの演奏は、そうした作品の性格や仕組みを高解像度なレンズを通して徹底的に描写したような趣があり、冒頭のリズム動機の扱いからして超のつくリアリスティックな演奏で驚かされます。オケの技量も非常に高く、緊密に仕掛けられた動機間の関係を聴き手に確実に印象づけて認識させるグレードの高さには相当なものがあります。

Disc5
メシアン:
● クロノクロミー
● 天より来りし都
● われ死者の復活を待ち望む


 録音時期:1993年(デジタル)


Disc6
ラヴェル:
1. 歌曲集『シェエラザード』
2. 組曲『クープランの墓』
3. 亡き王女のためのパヴァーヌ
4. 古風なメヌエット

ドビュッシー:
5. 神聖な舞曲と世俗的な舞曲
6. ボードレールの5つの詩より『噴水』
7. フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード


 アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ:1)
 アリソン・ハグリー(ソプラノ:6,7)
 リサ・ウェルバウム(ハープ:5)
 録音時期:1999年(デジタル)

現代フランスの偉大な作曲家、指揮者のブーレーズが、フランスの黄金時代を築いたふたりの作曲家、ラヴェルとドビュッシーの作品集を録音。当アルバムには、ラヴェルのオーケストラ付歌曲、管弦楽作品とドビュッシーのオーケストラ付歌曲がバランスよく配置され、それぞれの作曲家の特徴を堪能することができます。
 「作曲家はスコアを書くことに細心の注意を払っている。したがって、スコアにある何かを耳にしなかったりすることは大変悲しい」と語るブーレーズの言葉のように、この演奏からは、各楽器グループの配置や細かなセンテンスが透きとおるように聞こえてきます。またオッターの澄んだ歌声もラヴェルの官能の世界をつくり上げています。

Disc7
ラヴェル:
● 左手のためのピアノ協奏曲ニ長調
● ピアノ協奏曲ト長調


 ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
 録音時期:2010年(デジタル)


Disc8
ストラヴィンスキー:
● バレエ音楽『ペトルーシュカ』(1911年原典版)
● バレエ音楽『春の祭典』


 録音時期:1991年(デジタル)

 クリーヴランド管弦楽団
 ピエール・ブーレーズ(指揮)

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ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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ピエール・ブーレーズ&クリーヴランド管弦楽団、DG録音集(8CD)

CD 輸入盤

ピエール・ブーレーズ&クリーヴランド管弦楽団、DG録音集(8CD)

価格(税込) : ¥4,070
会員価格(税込) : ¥3,541
まとめ買い価格(税込) : ¥3,052

発売日:2017年04月25日
入荷日未定

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