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2017年8月31日 (木)

夏は暑く、寝苦しい日が続きます。でもクラシックを聴くとなんだかうとうと気持ちよくなれるかも。今回は聴きながらよく眠れる名曲を集めました。眠れない夜、たっぷりクラシックを聴いて癒されましょう!

1. マスネ / タイスの瞑想曲

マスネが作曲した歌劇『タイス』から第2幕第1場と第2場の間の間奏曲である「タイスの瞑想曲」。主人公である巫女タイスが改悛し、瞑想をする場面で演奏される曲です。ゆったりと美しいメロディーに癒やされます。元々はヴァイオリンが演奏するように書かれていますが、単独の曲としてフルートやチェロなど他の楽器で演奏することもあります。

2. シューベルト / 子守唄

眠りといえば子守唄。シューベルトが作曲したとは知られていなくても「眠れ 眠れ 母の胸に」という日本語の歌詞で親しまれています。子守唄と聴いてこの曲を多い浮かべる方は多いのではないでしょうか。この曲はシューベルトが15歳の時に亡くした母親への思いが込められた、とても切ない曲です。優しく温かい曲調で子供も大人もぐっすり眠ってしまいそうです。

3. バッハ / ゴルドベルグ変奏曲

バッハが音楽家ゴルドベルグの演奏のために作った作品です。カイザーリンク伯爵の家に住んでいたゴルドベルグ。伯爵が病気がちで不眠症に悩まされていたため、眠れない日はゴルドベルグが何か弾いて聴かせなければならなかったのです。そこでバッハは伯爵が眠れない夜に気分が晴れるように穏やかで快活な曲を作りました。変奏曲とは、最初に提示された主題がどんどん変化し発展していく形式。眠れない夜も退屈せずに音楽が楽しめそうです。

4. シューマン / 『子供の情景』より「トロイメライ」

シューマン作曲の『子供の情景』の中の一曲。シューマン作品の中でも最も有名な曲の一つです。シューマンは後に子供の学習用のピアノ曲を作曲していますが、この組曲はそれらとは一味違います。『子供の情景』とは子供心を描いた、大人のための作品なのです。また、トロイメライには夢・夢想という意味があります。うっとりするようなメロディーに温かい和音で夢見心地になれそうですね。

5. ドビュッシー / 『ベルガマスク組曲』より「月の光」

ドビュッシー作曲の『ベルガマスク組曲』の中のノクターン。穏やかで切ない曲調がとても印象的な曲です。ドビュッシーはただ月の光を表現したのではなく、ヴェルレーヌという人の詩を元にこの曲を作りました。その詩には幻想的で少し悲しくも楽しくもある曖昧な世界が描かれています。ちなみにノクターンとは夜想曲。夜にこの曲を聴いて幻想的な世界へと思いを馳せることができそうです。

 

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