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2017年9月22日 (金)

クラシックには欠かせない楽器、パーカッション(打楽器)。シンバルや太鼓から、中にはなかなかお目にかかれない変わった楽器まで種類は様々です。今回は珍しいおもしろ楽器が活躍する名曲を集めました。一発を聴き逃さないよう、じっくりと聴いてみて下さい!

1. リヒャルト・シュトラウス / アルプス交響曲

リヒャルト・シュトラウスがドイツ・アルプスに向けて登山をしたときの体験を元に作曲しました。夜が明けて日が昇り、また日が暮れるまでの様子を表しています。この曲のおもしろ楽器は「ウインドマシーン」と「サンダーマシーン」。ウインドマシーンは風の音を表現した楽器です。ドラムをぐるぐると回してそれが布が接触するときの摩擦音で風の音が出ます。サンダーマシーンは雷の音。大太鼓の中に木などでできた小さな玉を入れて、太鼓を回転させることで音を出します。

2. マーラー / 交響曲第6番『悲劇的』

この曲ではなんとハンマーが楽器として使われます。しかも「金属的ではない性質の音(斧を打ち込むように)」との詳しい指定があります。そして実際に演奏する時は音だけではなく見た目も重要とされていて、視覚的にも楽しめるように大きな木のハンマーを使うことが多いです。ハンマーによる打撃は当初5回書き入れられていましたがその後3回に減らされ、初演では最終的に2回となっています。第4楽章に登場する、2回のハンマーの音をじっくり聴いてみて下さい。

3. ラヴェル / ピアノ協奏曲

この曲で使われているのはムチの音。曲の一番最初、曲が始まる時にパン!と音が鳴ります。たった一発だけなので聞き逃さないようにしてくださいね!ムチという変わった楽器が登場しますが、構成は古典的な「急 - 緩 - 急」の3楽章となっています。可愛らしくおどけた1楽章、美しいメロディーの2楽章、そしてサーカスのような3楽章。ムチ以外も聴きどころが沢山です。

4. ルロイ・アンダーソン / タイプライター

ルロイ・アンダーソンが作曲した一風変わった作品。なんと本物のタイプライターを楽器として使うのです!キーをタイプする音、「チーン」と鳴るベル音、レバー操作の作動音など色んな音が盛り沢山です。演奏会ではソリストのようにオーケストラの前に出て演奏することが多いので、視覚的にも楽しむことができます。仕事に忙しいオフィスの風景をユーモアたっぷりに描写した作品です。

5. チャイコフスキー / 1812年

1812年はナポレオンのロシア遠征が行われた年。この時の様子を描いた作品です。クライマックスではなんと大砲が使われます!屋内のコンサートではもちろん大砲を持ち込めないのでバスドラムで代用されることが多いですが、本物の大砲を使っている屋外の演奏もあります。時には戦車砲による演奏が実施されることも!金管楽器のバンダ(オケとは別の小規模のアンサンブル)も登場する、豪華で聴き応えのある曲です。

 

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