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2017年10月20日 (金)

近年日本でも定着してきたハロウィン。街が彩られたり、仮装する人がいたり、盛り上がっています。今回ご紹介するのはハロウィンに聴きたい名曲5選。悪魔や魔女が登場する曲や、ミステリアスな雰囲気の曲などが揃っています。今年はクラシックでハッピーハロウィン!

1. ハチャトゥリアン / 仮面舞踏会

ハロウィンといえば仮装!この曲はハチャトゥリアンによる管弦楽作品で仮面舞踏会の様子を描いています。帝政ロシア時代の貴族社会を風刺した劇用の音楽でしたが、それを組曲にまとめたものが有名です。 この派手で豪華なワルツを聴くと踊りだしたくなります。浅田真央さんが2009年世界フィギュアスケート国別対抗戦のフリースケーティングで使用したことでも知られています。

2. サン=サーンス / 死の舞踏

サン=サーンスの作曲した交響詩。午前0時の時計の音が鳴り、死神とガイコツが現れて不気味な踊りを始めます。踊りは段々と激しさを増していき、カチャカチャと骨の音を立てて踊り狂います。そして夜明けを告げる鳥の声が響き渡り墓へ逃げ帰るや、辺りが静寂に包まれるのです…。骨が立てる音を木琴で表しており、全体はとても歯切れのよいリズミカルな曲となっています。今回ご紹介するのは管弦楽版ですが、リストの編曲したピアノ版もよく知られています。ちなみにリストも『死の舞踏』という曲をオリジナルで作曲しています。

3. リスト / メフィスト・ワルツ第1番『村の居酒屋での踊り』

リストが作曲したピアノ曲。元々は管弦楽曲でしたが、後に編曲され、現在はピアノ版がよく知られています。「メフィスト」とはドイツの伝説上の悪魔「メフィストフェレス」のこと。メフィストが村の居酒屋でヴァイオリンを弾き、それに合わせて農民たちが踊る、という様子を描いています。冒頭から当時としては斬新な和音が使われており、メフィストが乱暴にヴァイオリンを引っかきながら弾く様子を表しています。

4. サン=サーンス / 『動物の謝肉祭』より「水族館」

サン=サーンスの作曲した組曲。怪しく幻想的な雰囲気はハロウィンにぴったり。グラスハーモニカという珍しい楽器が使われており、ピアノと幻想的なメロディーを奏でます。実はこっそり中低音域のフルートが忍び込まれていて、雰囲気がより一層ミステリアスになります。謝肉祭で大きな水槽が列を作りながら行進していく様子を表しており、きらきらと光る水や優雅に泳ぐ魚の様子が目に浮かびます。

5. ムソルグスキー / はげ山の一夜

ムソルグスキー作曲の管弦楽曲。聖ヨハネ祭前夜にはげ山に現れる悪魔たちの世界を描いています。ムソルグスキーといえば『展覧会の絵』ですがこれはラヴェルの編曲版がよく知られています。そして『はげ山の一夜』もリムスキー=コルサコフの編曲版がよく演奏されているのです。死神が悪魔や幽霊、そして魔女と大騒ぎする様子が表されていて、最後まで荒々しい曲調が続きます。冒頭はテレビなどでもよく使われて知られています。

 

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