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2018年1月26日 (金)

今回のテーマはクラシックの定番楽器、フルート!オーケストラに、ソロに、活躍するフルートの名曲をお楽しみ下さい。

1. モーツァルト / フルート協奏曲第1番

モーツァルト作曲の協奏曲。当時、フルートは楽器の構造が不完全だったため演奏が困難だったとされ、モーツァルトはあまりフルートが好きではなかったようです。ですが、モーツァルトは依頼され、フルートに向けて多くの曲を残しています。その中の一曲がこのフルート協奏曲です。フルートの音域を駆使しており、特色がよく生かされています。オーケストラの入団試験によく出題される、フルート奏者にとっては大切なレパートリーです。

2. バッハ / フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV.1031

バッハ作曲のソナタ。第2楽章は『シチリアーノ』としてよく知られています。J.S.バッハが作曲したとされていますが、息子のC.P.E.バッハが作曲したとも伝えられているため真偽は分かっていません。『シチリアーノ』とは初期バロック音楽の舞曲でイタリアのシチリア島にルーツを持つ音楽です。ゆったりとした旋律の美しさからフルートの名曲として愛されています。

3. ドビュッシー / 牧神の午後への前奏曲

ドビュッシー作曲の管弦楽曲。詩人マラルメの「牧神(半獣神)の午後」に感銘を受けて書かれた作品。フルートは牧神の象徴である「パンの笛」をイメージする楽器として重要な役割を担っています。冒頭、旋律を演奏しているのがフルートです。鳴りにくい中音域が使われており、それが効果的に、曲想に繋がっています。官能的なまどろみを表現した印象派的な作品で、夏の昼下がりにぼんやりと夢を見ているような儚さと美しさがあります。

4. ビゼー / 『カルメン』より間奏曲

ビゼー作曲のオペラ。この間奏曲は第3幕の前に演奏されます。フルートで有名なメロディーが奏でられた後はクラリネットやイングリッシュホルンがその旋律を引き継ぎます。ここは山でカルメンと暮らすドン・ホセの元に婚約者ミカエラがやってくるシーンです。これから物語がどうなっていくのか…という重要な場面です。この場面の他にも『カルメン』ではフルート、ピッコロの見せ場が多くあり、大活躍します。

5. ビゼー / 『アルルの女』よりメヌエット

ビゼー作曲の組曲。現在よく知られているのは演奏会用に編曲されたもので、元は劇付随音楽でした。このメヌエットは第2組曲の3曲目です。アルルの女といえばこの曲を思い浮かべるのではないでしょうか。とても美しい旋律がフルートによって奏でられ、伴奏のハープはカルメンの前奏曲を思わせます。アンコールで単体で演奏されることもある曲です。

 

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