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K・ペトレンコ&ベルリンフィルの特典DVDを購入者全員にプレゼント ベルリン・フィル・ラウンジへ戻る

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2018年12月17日 (月)

ベルリン・フィル&HMV&BOOKS online提携サイト
デジタル・コンサートホール:期間限定年末年始キャンペーン
12ヶ月チケットの購入者に、次期首席指揮者キリル・ペトレンコの2枚組特典DVDをもれなくプレゼント


 ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」では、2019年1月6日までに12ヶ月チケットをご購入の方に、2019/20年シーズンからの首席指揮者キリル・ペトレンコの2枚組特典DVD(一般店舗では手に入らない非売品)をもれなくプレゼントいたします。
 ペトレンコは、現在バイエルン国立歌劇場の音楽総監督を務め、欧州で最も注目を集める指揮者のひとり。CDがほとんど存在せず、「謎の存在」と言われています。特典DVDでは、彼のベルリン・フィルとの貴重な最新共演映像が、いち早くご覧いただけます。各紙の絶賛を受けたベートーヴェン「交響曲第7番」をはじめとする名演の数々を、ぜひご体験ください(先着1,000名様限定)。
 お値段は、149ユーロ(約19,000円)。ご購入は、こちらから。数に限りがありますので、お早めにお求めください。

購入はこちらから


キャンペーン内容:
@デジタル・コンサートホール12ヵ月チケット
年約50回のライブ中継、550本以上の過去の演奏会映像ほかが、12ヵ月間見放題!

A特典2枚組DVD(一般ではお求めいただけない非売品)
キリル・ペトレンコ(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

【演奏曲目】
ベートーヴェン:交響曲第7番
R・シュトラウス:《ドン・ファン》、《死と変容》
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番(独奏:ユジャ・ワン)
フランツ・シュミット:交響曲第4番
収録:2018年4月および8月


ベルリン・フィル・レコーディングス最新タイトル
サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル
マーラー:交響曲第6番イ短調《悲劇的》


 ベルリン・フィルの自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」の最新タイトルは、2018年6月19・20日に行われたサー・サイモン・ラトルのベルリン・フィル首席指揮者としての最後の定期演奏会(ライブ録音)です。曲目は、マーラー「交響曲第6番」。同作は、ラトルが1987年11月にベルリン・フィルにデビューした時の演目でもあり、31年にわたる時の流れがここに円環を閉じました。
 6月20日の最終演奏会は、16年間の任期を振り返っても、類例のないほど感動的なものとなりました。団員たちは、ラトルの退任を心から惜しみ、彼の解釈を120パーセント実現すべく、全身全霊を傾けて演奏。終楽章が始まると、多くの団員が顔を真っ赤にして、涙を堪えながら弾いていることが、演奏会映像(当セットのブルーレイに収録)を観ても分かります。ベルリン・フィルが発する音の波、エネルギーは比類なく、そのエモーショナルな力には、圧倒されます。
 今回のセットは、2CD+ブルーレイという仕様ですが(2枚目のCDには、1987年のライヴ録音を所収)、ブルーレイには、演奏会映像と共に、『サイモン・ラトルとベルリン・フィル〜16年の軌跡』と題されたドキュメンタリーが収められています。同映像がとりわけ興味深いのは、ラトルとオケの関係が、緊張感を伴うものであったことが、明らかにされているから。最高の演奏を求め、首席指揮者に対しても妥協しないオケの姿勢に、ラトルが常にプレッシャーを感じていたことが感得されます。ラトルは、「自分は80歳になるまで、それをやっていけるかと思った」と述懐。その表情は晴れやかながら、退任の理由も暗示し、観る者の胸を打ちます。このような背景と共に「第6」の演奏を聴くと、団員たちが一丸となって献身的な演奏をしていることの深い意味が、逆説的に理解されます(本項のハイライト映像参照)。
 ブルーレイには、96kHz/24bitのハイレゾ音声が収録されています。同時に、192kHz/24bitの超高音質マスター音源ファイルがダウンロードできるコードも、付されています。72ページにわたるブックレットには、数十点にわたるカラー写真が印刷され、過去16年の時の流れを走馬灯のように回顧。さらに日本のみの特別初回特典として、2018年6月19・20日の最終演奏会のオリジナル・プログラム冊子が準備されています。「ラトル時代」を総括し、それに別れを告げるアルバムとして、これ以上のものは考えにくい内容です。


【演奏曲目】
マーラー:交響曲第6番イ短調

サー・サイモン・ラトル(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:
2018年6月19、20日(ベルリン、フィルハーモニー/ライヴ)
1987年11月14、15日(ベルリン、フィルハーモニー/ライヴ)

【映像コンテンツ】
2018年6月における同一のプログラムの演奏会全曲映像
ドキュメンタリー:『サー・ライモン・ラトルとベルリン・フィル〜16年間の軌跡』(日本語字幕付き)
ボーナス映像:サー・サイモン・ラトルによる作品解説(日本語字幕付き)

【ハイレゾ音源】
全曲のハイレゾ音源(192kHz/24bit)ダウンロード・コード付

【日本のみの特別初回特典】
2018年6月19・20日に現地で行われたラトルの首席指揮者としての最後の演奏会のオリジナル・プログラム冊子(カラー・上質紙)

ベルリン・フィル・レコーディングス最新タイトル
内田光子独奏サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集


 ベルリン・フィルの自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」のこの秋ふたつ目のタイトルは、内田光子独奏、サー・サイモン・ラトルの指揮による「ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集」です。この録音は、2010年2月に、3週間にわたって行われた演奏会のライブ録音。当時内田は、ベルリン・フィルのアーティスト・イン・レジデンスを務めており、協奏曲、室内楽、ソロ・リサイタルのすべてで大活躍しましたが、これはそのシーズンの頂点を記録したものです。
 ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲は、ベルリン・フィルではカラヤン時代以来、首席指揮者がお気に入りのピアニストを起用して演奏しています。すなわちカラヤンは、アレクシス・ワイセンベルク、アバドはマウリツィオ・ポリーニと共に取り上げ、録音も行われました。内田は、ラトル時代に彼と最も多く共演したピアニスト、器楽奏者であり(約30公演)、その成果は、モーツァルト、ラヴェル、メシアン、シューマン、そしてこのベートーヴェンに結実しています。今回のリリースは、内田がベルリン・フィルにとって、最も重要なソリストであることの証であり、彼女への暖かなオマージュとなっています。
 ベートーヴェンは、内田にとっては、モーツァルト、シューベルトと並んで、中心的なレパートリーです。その際彼女は、この作曲家の本質が、「スピリチュアリティ=天国へのつながり」であるとしています。ベートーヴェンは、苦難に満ちた人生を送りましたが、ポジティブな精神を失わず、晩年には安堵と達観に満ちた作品を書き上げました。内田は「その精神性は、実は若い時からあった。それはこれらの協奏曲的にもはっきりと表れている」と語っています。その上で、「ベートーヴェンは、地獄の底で天から差す一条の光を見ることができた」と評し、「他に類例のない、真に偉大なる存在」と称賛。そうした作品理解は、本盤での演奏に、隅々まで行きわたっているでしょう(本項のインタビュー映像を参照)。
 仕様は、CD3枚にブルーレイ2枚。ブルーレイには、演奏会の映像と、ハイレゾ音源(48kHz/24bit)が収録されています。ハイレゾ音源は、データとしてもダウンロード可能(ダウンロード・コードが封入されています)。ブルーレイには、今回のリリースのために撮影された特別インタビューも収録され、彼女はベートーヴェンや、音楽的故郷としてのウィーンについて、示唆に富む言葉を語っています。また、日本のみの初回特典として、内田とラトルの秘蔵生写真が添付。内田ファンのみならず、これらの作品の新スタンダードとして、広くお薦めできる内容となっています。


【演奏曲目】
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1〜5番(全曲)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
内田光子(ピアノ)

録音:
2010年2月4〜20日(ベルリン、フィルハーモニー/ライヴ)

【映像コンテンツ】
ブルーレイ・ヴィデオ(BD2)に以下の映像が収録
@2010年2月における同一のプログラムの演奏会全曲映像
Aボーナス映像:内田光子、ベートーヴェンのピアノ協奏曲について語る(日本語字幕付き)

【ハイレゾ音源】
ブルーレイ・オーディオ(BD1)に全曲の48kHz/24bit音声が収録
全曲のハイレゾ音源データ(48kHz/24bit)がダウンロード可能(コード付)

【日本のみの特別初回特典】
内田光子&ラトルの生写真

特別寄稿【内田光子は日本人ピアニストか】
田中知樹(音楽ジャーナリスト)


 内田光子は、日本が生んだ世界的ピアニストだが、その音楽性は、特に「日本的」とは言えない。むしろその逆で、独墺音楽のスタイルを身に付け、その点で国際的に高く評価されている。ヨーロッパでは、「日本人」という認識そのものが、すでに薄らいでいるのではないだろうか。批評家が内田について論じる際に、日本人というアイデンティティが取り沙汰されることはまずない。
 このコーナーでは、こうした「日本人ピアニストとしての内田光子」について、音楽ジャーナリストの田中知樹氏に寄稿していただいた。


 内田光子は、日本人ピアニストだろうか。彼女は、国籍上では英国人で、日本のパスポートは持っていないはずだが、日本生まれであることに変わりはない。しかし我々としては、邦人離れしたキャラクターと音楽性を持つ内田が、いわゆる日本人の枠を超越していると感じずにはいられないだろう。
 しかしそれでも、現在の彼女が存在するのは、日本と西洋、端的にはウィーンとのリンクがあったからだと言える。曰く、「私が日本を出てウィーンに行かなかったら、内田光子という音楽家は存在しなかった」。我々はこの言葉から、彼女がウィーンの音楽伝統を吸収して自分のものにした、だから成功できた、と理解しがちである。しかし事情は、それほど単純ではない。ウィーン、とりわけ彼女の時代のウィーンで、東洋人女性が音楽を学ぶことは、極めて厳しかったはずだ。この町の土壌自体が、本場主義、純粋主義で、排他的だからである。
 彼女が、ウィーンをめぐるインタビューで常に口にするのは、先生や同僚は、皆「モーツァルトはこういうものだ。これが正しい弾き方だ」と言ったということだ。つまり、ウィーン人である自分たちだけがそれを理解し、他所から来た人間には分からない。こうした発言は、外国人に対してのみ言われるわけではなく、オーストリアの地方出身者に対しても発せられるという。他所者には、モーツァルトは理解できない。できたとしても、それはウィーン本来の伝統ではない。こうした純粋主義は、ウィーン人にとってモーツァルトが、「自分のものだった(内田)」からだが、ベルリン生まれグラーツで育ったニコラウス・アーノンクールでさえ、同様の経験をしたらしい。いわんや東洋人をやだが、12歳の内田がウィーンで勉強を始めた時、彼女は自分が紛れもなく「他者」だと認識しただろう。日本にいる時には考えたこともない、大きなショックであったに違いない。
 そこで内田は、そうした壁を越えるために、人一倍の努力をしたはずである。その際問題は、「皆が“モーツァルトはこう弾くものだ”と言いながら、そのすべて違っていた(内田)」こと。もし、正しいモーツァルトがひとつだけ存在し、それをマスターすればいいのではあれば、これほど簡単なことはない。しかし若い学生が、教師に千差万別の正しさを主張されたら、一体何が正しいのかが分からなくなる。そこで、若き内田が見抜いたのは、「私だけの、自分が信じる真実を見つけなければならない」ことだった。
 彼女がウィーンを後にし、ロンドンに行った理由は、まさにそこにあるに違いない。ウィーンにいては、様々な「正しさ」に振り回され、自分を見つけることができない。あるいは見つけたとしても、他所者である限り認められない。しかしイギリスの聴衆は、彼女のモーツァルトを評価し、内田はそこから国際的なキャリアをスタートすることができた。彼女は言う。「イギリス人は寛容です。彼らはモーツァルトを所有したことがない(それゆえ、正しさを主張したりしない)。だから、どの解釈も受け入れることができる」彼女がイギリスに帰化したのは、自分を認めた英国人の寛容さに、感謝しているからではないか。
 しかしそれでも、彼女の音楽的故郷がウィーンであることに変わりはないだろう。彼女はこの町を、「唯一の本当に重要な場所」と呼び、「その音楽伝統は、自分のなかに血として深く流れている」と言っている。なぜなら、彼女はそこで、紛れもなくドイツ・オーストリアの音楽文化を吸収したからだ。興味深いことに内田は、最も重要だったこととして、「ドイツ語を学んだこと」を挙げている。「ドイツ語が話せることは、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトを弾く上で、本質的です」。逆に言えば、そうしなければ、彼女は文化的に日本人のままだった、ということである。こう考えた上で、「私が日本を出てウィーンに行かなかったら、内田光子という音楽家は存在しなかった」という言葉に立ち戻ってみると、真意は自ずと浮かび上がってくる。彼女は、他者としてウィーンに行ったからこそ、「自分のモーツァルト」を問い、それを見つけることができたのである。ウィーン人だからといって、必ず「自分のモーツァルト」が見つけられるわけではない。そして、「ウィーンのモーツァルト」を弾くことよりも、「自分自身のモーツァルト」を弾くことの方が、ずっと難しく、また重要である。
 このように、内田光子というピアニストは、「日本的」ではないものの、紛れもなく日本とウィーンの「緊張関係」のなかから生成してきた。その意味で彼女は、日本というコンテクストとしっかりと結びついているのである。
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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交響曲第6番『悲劇的』 サイモン・ラトル&ベルリン・フィル(2CD:2018年&1987年ライヴ+BD:2018年ライヴ)

CD

交響曲第6番『悲劇的』 サイモン・ラトル&ベルリン・フィル(2CD:2018年&1987年ライヴ+BD:2018年ライヴ)

マーラー(1860-1911)

ユーザー評価 : 4.5点 (7件のレビュー) ★★★★★

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会員価格(税込) : ¥8,434
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発売日:2018年10月20日
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ピアノ協奏曲全集 内田光子、サイモン・ラトル&ベルリン・フィル(3CD+2BD)

CD

ピアノ協奏曲全集 内田光子、サイモン・ラトル&ベルリン・フィル(3CD+2BD)

ベートーヴェン(1770-1827)

ユーザー評価 : 5点 (8件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥11,000
会員価格(税込) : ¥10,120
まとめ買い価格(税込) : ¥9,350

発売日:2018年11月21日
在庫あり

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