【第34回】バイヤー寺町知秀のわくわくPOPSランド

2019年05月07日 (火) 10:00

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HMV渋谷をはじめ計13店舗の勤務を経て現在は本社にて洋楽バイヤーを担当する寺町知秀が洋楽の森からオススメ作品をピックアップするコーナー「わくわくPOPSランド」。社内外から信頼を集める生粋の洋楽バイヤーが、今月の洋楽の森からオススメする必聴の5枚とは?

【第34回】素敵眼鏡ラムチョップ。

横浜は大さん橋のふもとに、“素敵眼鏡MICHIO”という店名に偽りなしの素敵な眼鏡屋があるのですが、店主がまた素敵な方で、ラムチョップの新作がすこぶる素敵ということを教えていただきまして。今作は随所に挿入される電子音が良いアクセントになっていて、今これ以上ないと思えてくるほどロマンティックな音楽を奏でています。めちゃくちゃ素敵。



自身のポートレイトを配したジャケットアートがいつになく親密でちょっぴり可笑しい、モリッシーが愛する60〜70年代の楽曲を取り上げたカヴァー・アルバム。声の質感が似ていて歌唱もバッチリはまっている、ロイ・オービソン「It’s Over」、原曲に忠実なオーソドックスなアレンジが良い、ローラ・ニーロ「Wedding Bell Blues」がハイライト。



新しい逸材がどんどん出てくるシカゴの音楽シーンでも、頭一つ抜けて素晴らしいネオ・ソウルシンガーであり、詩人でもあるジャミーラ・ウッズのますますクロスオーヴァーな新作。昨年の来日公演ではニルヴァーナのカヴァーも披露していましたが、オルタナ・ロックを通過していることもあり、新世代R&Bシンガーの中でもひときわ自由度が高い存在。



西海岸の現行ソウルバンド、モノフォニックスのメンバーでもあるケリー・フィニガンのソロ作が超ご機嫌。レイドバックした往年の王道ソウル・ミュージック仕立てでありながら、独特のサイケデリック・フィーリングをまぶし立てた新世代ソウルの名作。



タイのシューゲイザー番長と呼ばれているっぽい、バンコクのインディ・ロックシーンの中心的存在INSPIRATIVEのニュー・アルバム。モグワイ以降のポストロックの影響が濃い感じで、確かな演奏・表現力で繊細かつ複雑なサウンドスケープを浮かび上げています。ヴォーカル曲もセンチメンタル感マシマシで良いっすね。それではまた来月お会いしましょう。



バイヤー寺町知秀のわくわくPOPSランド

寺町知秀(てらまち ともひで)

1999年にHMV渋谷入社。HMV立川など7店舗で店長を務め、計13店舗の勤務を経て現在は本社にて洋楽バイヤーを担当。

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