『ラヴ? クララ・シューマンへのオマージュ』

2019年07月12日 (金) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ラヴ? クララ・シューマンへのオマージュ

人気ピアノ・デュオ「タール&グロートホイゼン」の一人であるヤアラ・タールのソニー・クラシカルにおける3枚目のソロ・アルバムは、2019年に生誕200年を迎えた天才女性ピアニスト、クララ・シューマンを記念して制作された1枚です。しかしよくあるような「作曲家としてのクララ」に焦点を当てるのではなく、クララと彼女の最愛の夫ロベルトをとりまく友人たちの作品を通して、この稀有な才能の持ち主の女性を描き出すというユニークなコンセプトが面白いアルバムとなっています。
 さまざまな妨害を乗り越えて結ばれたロベルトとクララは、音楽的にも理想的な関係を保っていました。2人は活発な意見交換を行いながら、いくつかの作品を完成させたことが知られていますが、クララの『3つのロマンス』も、結婚直前の彼女がロベルトを思いながら書いた曲です。また、ロベルトはこの曲からインスピレーションを受け『フモレスケ』を作曲。この曲は当時彼と(クララとも)親交のあった女性作曲家ユリー・フォン・ヴェーベナウ(ユリー・フォン・バロニ-カヴァルカボ)に献呈され、ヴェーベナウはシューマンに『さようならとお帰り』をお返しに献呈。テオドール・キルヒナーはシューマン夫妻やブラームスと深い友情で結ばれており、とりわけクララが彼のことを気に入っていたとされています。ここでは彼がクララに捧げた前奏曲から3曲を収録しています。
 ブラームスもシューマン夫妻と強いつながりがありましたが、中でも夫妻の三女であるユーリエのことをかわいがって(秘かに思いを寄せて)おり、1869年に彼女が結婚した時には、失意のあまり『アルト・ラプソディ』を作曲したほどでした。このアルバムでは、ヤアラ・タールの提案により「原曲の重い雰囲気を軽くするために」“テノール、女声合唱、ピアノ”での演奏を世界初録音で収録、ソロ・パートは若手注目テノール、ユリアン・プレガルディエンが担当し、作品の新たな魅力を伝えています。(輸入元情報)

【収録情報】
1. ヴェーベナウ:幻想的小品『さようならとお帰り』Op.25(ロベルト・シューマンに捧ぐ 1839)
2. クララ・シューマン:3つのロマンス Op.11(ロベルト・シューマンに捧ぐ 1838/39)
3. キルヒナー:前奏曲集 Op.9より第10,11,13番(クララ・シューマンに捧ぐ 1859)
4. ブラームス:シューマンの主題による変奏曲 Op.23(ユーリエ・シューマンに捧ぐ 1861)
5. ブラームス:アルト・ラプソディ Op.53(ユーリエ・シューマンの結婚のために 1869)(テノール、女声合唱とピアノのための編曲版)


 ヤアラ・タール(ピアノ:1-5)
 アンドレアス・グロートホイゼン(ピアノ:4)
 ユリアン・プレガルディエン(テノール:5)
 バイエルン放送女声合唱団(5)
 ユヴァル・ヴァインベルグ(指揮:5)

 録音時期:2019年4月8-10日(1-4)、2018年10月12日(5)
 録音場所:ミュンヘン、バイエルン放送スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 世界初録音(1)
 同編曲版による初録音(5)
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