【映像】フィレンツェ五月音楽祭2018/プッチーニ:『妖精ヴィッリ』

2019年08月14日 (水) 12:10 - HMV&BOOKS online - クラシック


フィレンツェ五月音楽祭 2018/プッチーニ:『妖精ヴィッリ』

村娘アンナと若者ロベルト。結婚を誓った2人ですが、旅に出たロベルトは街に着くとアンナを忘れ放蕩生活に溺れます。彼の帰りを待ちわびるアンナはロベルトの消息を聴き苦悩のあまり、命が尽きてしまいました。彼女は妖精ヴィッリに姿を変え、戻ってきたロベルトを途絶えることのない踊りの輪に引き入れます・・・
 『妖精ヴィッリ』は25歳のプッチーニが最初に作曲した歌劇。彼の師であるポンキエッリに薦められ、楽譜出版社ソンゾーニョ社が主催する1幕物オペラのコンクールに応募するために書き始めた作品です。結局、締め切りに間に合わずお蔵入りになりそうになったのですが、ひょんなことからアッリーゴ・ボーイトの目に留まり、地元の劇場で初演され大好評を収めました。初演後にリコルディ社と契約を結ぶ際、2幕版に改訂。現在はこちらの版での上演がほとんどです。古い伝説に起源を置く悲しい物語に、プッチーニは若々しいながらも情熱たっぷりの美しい音楽を付けました。
 ヴィッリを歌うマリア・テレーザ・レーヴァの豊かな声、優柔不断な恋人ロベルトを歌うカイミのナイーヴな表現、娘を思う父グリエルモを歌うファッビアンの柔らかい歌唱と、3人それぞれ素晴らしいな歌を聴かせます。サポナーロの演出は、美しくも邪悪な妖精であるヴィッリたちの怨念を舞踊で見事に表現し、見ごたえのある舞台を創り上げています。(輸入元情報)

【収録情報】
● プッチーニ:歌劇『妖精ヴィッリ』全曲


 グリエルモ・ウルフ(アンナの父)…エリア・ファッビアン(バリトン)
 アンナ(グリエルモの娘)…マリア・テレーザ・レーヴァ(ソプラノ)
 ロベルト(アンナの婚約者)…レオナルド・カイミ(テノール)
 語り手…トニー・ラウダディオ
 ダンサーたち…カンパーニャ・ヌォヴォ・バレット・ディ・トスカーナ
 フィレンツェ五月祭合唱団(合唱指揮…ロレンツォ・フラティーニ)
 フィレンツェ五月祭管弦楽団
 マルコ・アンジウス(指揮)

 演出・装置:フランチェスコ・サポナーロ
 衣装:キアラ・アヴェルサーノ
 振付:スザンナ・サストロ
 照明:パスクァーレ・マーリ
 演出助手:ヴェロニカ・ボロニャーニ
 装置助手:ルチア・インペラート

 フィレンツェ五月音楽祭による新製作
 収録時期:2018年10月25日
 収録場所:フィレンツェ、テアトロ・コムナーレ(ライヴ)

 収録時間:70分
 画面:カラー、16:9
 字幕:イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・日本語・韓国語