【映像】エマニュエル・アイム/ヘンデル:『ロデリンダ』

2019年08月23日 (金) 16:15 - HMV&BOOKS online - クラシック


ヘンデルの最も感情的にも複雑なオペラの1つ
『ロデリンダ』の絶賛されたオペラ・ライヴ映像


コルネイユの悲劇「ロンバルド王」をもとにしたアントニオ・サルヴィの台本を、さらにニコラ・フランチェスコ・ハイムがヘンデルのために翻案した「英雄オペラ」。主人公ロデリンダの夫に対する忠節な愛情を核としたドラマ。あらすじは、死んだ夫に貞節を誓い、一人息子を守るロデリンダに、結婚を迫るグリモアルド(夫を死に追いやった張本人)や、その腹黒い部下ガリバルドからの試練が襲い、死んだと思われていたロデリンダの夫ベルタリードは実は生きていて、ロデリンダの目の前に現れる・・・など波乱万丈。またグリモアルドの婚約者もストーリーに絡んだ、非常に複雑な展開の物語。1725年1月20日に完成し、2月13日にヘイマーケット国王劇場で初演。1725年のシーズン中に13回上演され、同年12月にも8回再演。1731年にも8回、また1734年にはハンブルクで上演された大成功した歌劇です。ヘンデルがイギリスへ渡り『ジュリアス・シーザー』などの充実した作品を生み出していた時期のもので、音楽的にも内容的にも濃く、主人公から脇役に至るまで、それぞれに充実したアリアによって歌われています。
 この舞台では、急激に評価の高まっているトリニダード・トバゴ出身のソプラノ歌手ジャニーヌ・ドゥ・ビクが、感情豊かにロデリンダ役を務めています。華やかでスタイリッシュかつ気品のある歌唱を持って高く評価されているカウンターテナーのティム・ミード。リリックなテノール歌唱でのベンジャミン・ヒューレット。威厳のあるバスのアンドレア・マストローニ。柔らかく暖かいコントラルトのエイブリー・アムロウ。そして今や人気高まるカウンターテナーのヤクブ・ユゼフ・オルリンスキも登場と、素晴らしい歌手たちが起用されています。
 決して現代的で奇抜ではなく非常にシンプルな舞台作りによるジャン・ベロリーニの演出も、こうした歌唱を邪魔することなく、「作品の美しさ、衣装、照明、装飾の美しさ、歌唱に敬意を払った演出」と高い評価を得たものです。もちろんエマニュエル・アイムの指揮も、「音楽との親密なつながりの証拠を示しており、情熱、そして心を痛めるような表現力のすべてを発揮する方法で統率」と絶賛されています。(輸入元情報)

【収録情報】
● ヘンデル:歌劇『ロデリンダ』 HWV.19 全曲


 ジャニーヌ・ドゥ・ビク(ソプラノ:ロデリンダ)
 ティム・ミード(カウンターテナー:ベルタリード)
 ベンジャミン・ヒューレット(テノール:グリモアルド)
 エイブリー・アムロウ(コントラルト:エドゥイジェ)
 ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキ(カウンターテナー:ウヌルフォ)
 アンドレア・マストローニ(バス:ガリバルド)
 ル・コンセール・ダストレ合唱団
 ル・コンセール・ダストレ(ピリオド楽器オーケストラ)
 エマニュエル・アイム(指揮)

 演出・照明:ジャン・ベロリーニ
 衣装:Macha Makeieff

 収録時期:2018年10月11日
 収録場所:フランス北部、リール歌劇場(ライヴ)

 収録時間:168分
 画面:カラー、16:9
 字幕:イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語