【映像】ヴァイル:オペラ『ストリート・シーン』
2019年10月31日 (木) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
アメリカへ渡ったヴァイルが築きあげた、オペラのミュージカル的発展!
1928年に発表され翌年ピュリッツァー賞を受賞、映画化もされたエルマー・ライスの舞台劇「ストリート・シーン(街の風景)」に基づいたラングストン・ヒューズの台本に、晩年のヴァイルが作曲し完成させた傑作オペラ。アメリカの音楽シーンが持つ力強さに影響を受けた彼が、ヨーロッパ伝統のオペラ形式に、自身で取材したアメリカ音楽〜ミュージカル、ゴスペル、ブルース、ポップスを融合させ、作曲家自身誇りを込めて「アメリカン・オペラ」と名付け、ブロードウェイのアデルフィ劇場で1947年に初演されました。
今回のプロダクションは、演出家フルジェームズがロンドンで2008年に発表して好評を博し、2013年にもパリで上演されたものをさらに発展させたもので、マドリード王立歌劇場と、ケルン歌劇場、モンテカルロ歌劇場との共同制作となっています。
20世紀前半、ニューヨークはロウアー・イースト・サイドの貧しい移民街の耐え難く蒸し暑い夏の二日間のできごと。一つの共同住宅に住む、家父長的で暴力的な夫フランク、その妻アンナと、娘で会社勤めのローズ、幼い息子ウィリーのモラント一家を中心に、イタリア移民の陽気なフィオレンティーノ一家、インテリのユダヤ人カプラン一家、ゴシップ好きのジョーンズ夫人など、様々な人種と文化背景を持つ人々が織りなすドラマ。アメリカ社会の道徳的、社会的な抑圧や腐敗を背景に、ローズとカプラン家の青年サムの悲恋、ショービズへの憧れ、アンナの不倫による殺人事件へとドラマティックに展開していきます。(輸入元情報)
【収録情報】
● ヴァイル:オペラ『ストリート・シーン』全曲
パウロ・ゾット(バリトン/フランク・モラント)
パトリシア・ラセット(ソプラノ/アンナ・モラント)
メアリー・ビーヴァン(ソプラノ/ローズ・モラント)
ジョエル・プリエト(テノール/サム・カプラン)
ルーシー・ショーファー(メゾ・ソプラノ/エマ・ジョーンズ)
ジェニー・バーン(ソプラノ/グレタ・フィオレンティーノ)、他
マドリード王立歌劇場管弦楽団&合唱団
ティム・マレー(指揮)
演出:ジョン・フルジェームズ
美術・衣装:ディック・バード
照明:ジェームス・ファーンコーム
収録時期:2018年2月
収録場所:マドリード、テアトロ・レアル(ライヴ)
収録時間:160分
画面:カラー、16:9
字幕:英語(歌唱言語)、仏語、独語、西語、日本語、韓国語