【映像】バレンボイム/シューマン:『ゲーテのファウスト』からの情景
2020年01月15日 (水) 17:00 - HMV&BOOKS online - Classical
ベルリン国立歌劇場7年ぶりの再開公演
バレンボイム指揮、ローマン・トレーケルがファウストを歌った
シューマン『ゲーテのファウスト』からの情景
演出付きの豪華上演でオープニングを祝う!
ベルリン国立歌劇場は1743年に完成。第2次大戦中の空襲で破壊され1950年代に再建、旧東ドイツを代表する歌劇場として知られています。設備の老朽化を受け2010年から大規模な改修工事に着手。最新の舞台機構の導入や、天井を5メートル引き上げて音響の改善を図ることなどがおもな改修ポイントで、当初2億3千万ユーロ(約310億円)だった予算が4億ユーロ(約530億円)まで膨らむなど、世界中のオペラ・ファンの話題となっていました。待ちに待った再開は2017年10月3日。この日はドイツ統一記念日でもあり、アンゲラ・メルケル首相も来場し記念碑的公演となりました。
音楽総監督ダニエル・バレンボイムが選んだ演目は、ロベルト・シューマンの『ゲーテのファウストからの情景』。この作品はドイツ最大の詩人ゲーテの有名な戯曲「ファウスト」をもとに作曲されたオラトリオ。「ファウスト」の内容はあまりにも巨大であるので、当初はオペラ化を考えていたシューマンですが、原作から場面を抜粋し3部で構成されたオラトリオとして発表しています。今回、演出付きで上演され、シューマンが作曲していない場面を、物語の補完として歌手とは別にファウスト、メフィストフェレス、グレートヒェンの3役に俳優を起用して台詞を追加しています。
歌手陣もオープニングにふさわしく豪華で、ファウストにはローマン・トレーケル。彼は1988年よりベルリン国立歌劇場のソリストとして活躍。2000年12月には宮廷歌手の称号を授与され、同歌劇場のスター的存在です。メフィストフェレスには存在感抜群のルネ・パーペ、そしてグレートヒェンにはドイツ期待の若手エルザ・ドライジヒ。
演出は、2018年3月までベルリン国立歌劇場のインテンダントを務めたユルゲン・フリム、舞台装置はドイツ新表現主義と呼ばれる現代芸術を代表するアーティスト、マルクス・リュペルツという最高のチームでの上演となりました。(写真c hermann-und-clarchen-baus)(輸入元情報)
【収録情報】
● シューマン:『ゲーテのファウスト』からの情景
ローマン・トレーケル(バリトン/ファウスト、マリア崇拝の博士)
エルザ・ドライジヒ(ソプラノ/グレートヒェン、贖罪の女)
ルネ・パーペ(バス/メフィストフェレス、悪魔、瞑想の神父)
カタリーナ・カンマーローアー(メゾ・ソプラノ/マルテ、憂い、栄光の聖母)
エヴェリン・ノヴァク(ソプラノ/困窮、罪深き女)
アドリアーネ・ケイロス(メゾ・ソプラノ/欠乏、サマリアの女)
ナターリア・スクリツカ(アルト/罪、エジプトのマリア)
シュテファン・リューガマー(テノール/アリエル、法悦の神父)、他
俳優:
アンドレ・ユング(ファウスト)
スヴェン=エリック・ベヒトルフ(メフィストフェレス)
マイケ・ドロステ(グレートヒェン)
ベルリン国立歌劇場合唱団(合唱指揮:マルティン・ワイト)
ベルリン国立歌劇場児童合唱団(合唱指揮:ビンツェンツ・ワイセンブルガー)
シュターツカペレ・ベルリン
ダニエル・バレンボイム(指揮)
演出:ユルゲン・フリム
装置:マルクス・リュペルツ
収録時期:2017年10月3日
収録場所:ベルリン国立歌劇場(ライヴ)
映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
収録時間:148分
画面:カラー、16:9
原語:ドイツ語
字幕:英独韓日