【映像】オランダ国立歌劇場2018/オッフェンバック:『ホフマン物語』

2020年03月06日 (金) 10:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


オランダ国立歌劇場2018年ライヴ 鬼才トビアス・クラッツァーによる演出『ホフマン物語』

『天国と地獄』をはじめとする数多くのオペレッタをヒットさせ、19世紀後半のパリで「シャンゼリゼのモーツァルト」とよばれたジャック・オッフェンバック。 その彼が最晩年に手がけたただ一つのオペラ『ホフマン物語』。オッフェンバックの死により未完に終わった作品です。原作は、ドイツ・ロマン派の詩人であり、作曲家でもあったE.T.A.ホフマンが書いた3つの小説。詩人ホフマンと彼が恋した3人のヒロイン(人形オランピア、歌姫アントニア、娼婦ジュリエッタ)、3人の悪魔、そして彼を見守るミューズによる幻想的で不思議な味わいをもった物語です。また音楽も「ホフマンの舟歌」や「クラインザックの物語」をはじめとする有名で豪華絢爛な内容。
 本上演は「マイケル・ケイ&ジャン=クリストフ・ケック」新批判校訂版に基づく、鬼才トビアス・クラッツァーによる演出。クラッツァーは前衛的な舞台作りで注目を集めるドイツ出身の若手。2019年バイロイト音楽祭で新演出の『タンホイザー』を手がけ話題となりました。ケイ&ケック版は上演者が自由に過去の版の曲目を選び、構成を決めることが可能になっており、各上演で異なった楽曲を使用することができます。クラッツァーの演出は、アパートの中で繰り広げられるホフマンと過去の3人の女性たちとの悲劇的な恋を語る物語を現代サスペンス風に再構築したもの。ホフマンは、薬物中毒のストーカー男、従来男装で演じられるミューズはホフマンへ恋心を抱く女性として描かれています。
 歌手陣も実力派を揃えており、ホフマンにはアメリカ出身のリリック・テノールのジョン・オズボーン。そして魅惑的な深くやわらかい声と魅力的な容姿で絶大なる人気を誇り、東京五輪・パラリンピックの文化プログラムにドミンゴの代役で出演することが決まっている南米ウルグアイ出身のバス=バリトン歌手アーウィン・シュロットなど見逃せない上演です。(写真c Dutch National OperaBAUS)(輸入元情報)


【収録情報】
● オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』全曲


 ジョン・オズボーン(ホフマン/テノール)
 アイリーン・ロバーツ(ミューズ/メゾ・ソプラノ)
 ニーナ・ミナシャン(オランピア/ソプラノ)
 エルモネラ・ヤオ(アントニア/ソプラノ)
 エヴァ・クルーン(墓の声)
 アーウィン・シュロット(リンドルフ、コッペリウス、ミラクル、ダペルトゥット/バス)
 ロドルフ・ブリアン(スパランツァーニ/テノール)
 ポール・ゲイ(ルーテル、クレスペル/バス)
 サニーボーイ・ドラドラ(アンドレ、コシュニーユ、フランツ、ピティキナッチョ/テノール)
 オランダ国立歌劇場合唱団(合唱指揮:ウー・ジン-リエン)
 ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
 カルロ・リッツィ(指揮)

 演出:トビアス・クラッツァー
 舞台&衣装:ライナー・セルマイヤー
 照明:ベルント・プルクラベク
 ドラマトゥルギー:クラウス・ベルティシュ
 映像監督:ミスイェル・ヴェルメーレン

 収録時期:2018年
 収録場所:アムステルダム、オランダ国立歌劇場(ライヴ)


 収録時間:165分
 画面:カラー、16:9
 歌唱:フランス語
 字幕:独英仏韓日