ムーティ&ケルビーニ青年管/パイジェッロ、モーツァルト、ヨンメッリ(3DVD)
2020年05月25日 (月) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
若手音楽家の育成、「ナポリ楽派の音楽」の普及に力を注ぐ
巨匠リッカルド・ムーティならではの企画!
ナポリ楽派〜パイジェッロ、モーツァルト、ヨンメッリ
若手音楽家の育成、「ナポリ楽派の音楽」の普及に力を注ぐ巨匠リッカルド・ムーティならではの企画。ムーティ夫妻によって1990年創設したラヴェンナ音楽祭からの映像で、音楽祭のレジデント・オーケストラを務めているルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団とムーティ指揮による演奏です。各演奏の前には、ムーティによる楽曲解説が挿入され(イタリア語/英語字幕)、作品のより深い理解を助けます。
生前、モーツァルトをしのぐ人気を誇った作曲家パイジェッロ。しかし晩年は政争に巻き込まれ、ナポリで不遇のうちに生涯を閉じることになります。このレクィエムは、パイジェッロが当時仕えていたブルボン家のスペイン国王フェルディナンド4世の家族らが天然痘で亡くなったことをうけ書かれた作品。しかし今回演奏されているものは、初演の10年後1799年、フランス革命とそれに続いて起きたフランス軍の教皇領占領によってローマを追われ失意のうちに亡くなった教皇ピウス6世への哀悼の意を込めて再構成されたものです。4人のソリストと2つの合唱団、そしてオーケストラという編成で、その後のレクィエム発展においても重要な作品です。
そして、同じ題材でモーツァルトとヨンメッリが作曲した『救われしベトゥーリア』。もともとは旧約聖書外伝「ユディット書」からのエピソードを用いており、イスラエルの町ベトゥーリアに住む若く美しい寡婦ユディットが、町を包囲したアッシリア人の大将ホロフェルネスを策略にかけて殺し住民を救うという旧約聖書中の物語をピエトロ・メスタージョがイタリア語で脚色したもの。
モーツァルト15歳の時の作品であり、唯一のオラトリオ。最初のイタリア旅行の際に、アラゴーナ大公ジュゼッペ・ヒメネスから注文を受けて作曲したと言われています。序曲を始め主要ないくつかの部分が短調で書かれており、最初期の作品でありながら、宗教音楽の枠を超えた表現力を持っています。
一方、ニコロ・ヨンメッリは、ナポリ近郊アヴェルサの生まれ。ナポリで音楽教育を受けたのち、オペラ作曲家としてナポリ、フィレンツェで注目されるようになります。このオラトリオ『救われしベトゥーリア』は、1743年に作曲されました。ヨンメッリは27歳のときにはかつての師でもあるハッセの後任として、ヴェネツィアの女子孤児院である「インクラビーリ慈善院」の楽長に就任します。この時代多くのオラトリオをはじめ宗教音楽を作曲しています。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1(108分)
● パイジェッロ:レクィエム(死者のためのミサ)
ベアトリス・ディアス(ソプラノ)
アンナ・マラヴァージ(メゾ・ソプラノ)
フアン・フランシスコ・ガテル(テノール)
ナウエル・ディ・ピエロ(バス)
ラ・スタジオーネ・アルモニカ(合唱指揮:セルジオ・バレストラッチ)
アリアンナ・ヴェンディテッリ(ソプラノ)
ルチア・ナポリ(ソプラノ)
アレッサンドラ・ヴィセンティン(アルト)
バルタザール・ズーニガ(テノール)
ドラゴリュブ・バイチ(バス)
ラッファエレ・ピサーニ(バス)
ファブリツィオ・ダ・ロス(バス)
ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団(ケルビーニ青年管弦楽団)
リッカルド・ムーティ(指揮)
収録時期:2017年
収録場所:ラヴェンナ、サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂(ライヴ)
共同企画:ザルツブルク音楽祭、ラヴェンナ音楽祭
Disc2(152分)
● モーツァルト:オラトリオ『救われしベトゥーリア』 K.118
マイケル・スパイレス(オツィーア)
アリサ・コロソワ(ジュディッタ)
マルタ・ヴァンドーニ・イオリオ(アミタール)
ナウエル・ディ・ピエロ(アキオール)
バルバラ・バルニェージ(カーブリ)
アリアンナ・ヴェンディテッリ(カルミ)
ウィーン・フィルハーモニア合唱団(合唱指揮:ヴァルター・ツェー)
スペランツァ・スカップッチ(チェンバロ)
ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団(ケルビーニ青年管弦楽団)
リッカルド・ムーティ(指揮)
演出:マルコ・ガンディーニ
舞台技術監督:イタロ・グラッシ
衣装デザイン:ガブリエラ・ペスクッチ
照明: マルコ・フィリベック
収録時期:2017年
収録場所:ラヴェンナ、テアトロ・ダンテ・アリギエーリ(ライヴ)
共同企画:ザルツブルク音楽祭、ラヴェンナ音楽祭
Disc3(126分)
● ヨンメッリ:オラトリオ『救われたベトゥーリア』
ラウラ・ポルヴェレッリ(ジュディッタ)
アントニオ・ジョヴァンニーニ(オツィーア)
ディミトリー・コルチャック(カルミ)
ヴィート・プリアンテ(アキオール)
ウィーン・フィルハーモニア合唱団(合唱指揮:ヴァルター・ツェー)
ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
マルタ・グラツィオリ(ハープ)
シモーネ・グッリー、マッテオ・リボルディ(オルガン、チェンバロ)
ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団(ケルビーニ青年管弦楽団)
リッカルド・ムーティ(指揮)
収録時期:2017年
収録場所:ラヴェンナ、サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂(ライヴ)
共同企画:ザルツブルク音楽祭、ラヴェンナ音楽祭
画面:カラー、16:9
音声:PCMステレオ
言語:イタリア語
字幕:英語
NTSC
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。