【映像】ヘンツェ:歌劇『ホンブルクの公子』

2020年08月18日 (火) 14:45 - HMV&BOOKS online - クラシック


ヘンツェ:歌劇『ホンブルクの公子』

現代オペラの古典ともいえるヘンツェの『ホンブルクの公子』はハインリヒ・フォン・クライストの戯曲による全3幕の作品で、個人の自由と国家の法との間の矛盾という今日にも通じる重いテーマを扱っています。ヘンツェは「私の音楽と結合することで何か新しいものを生み出すことができる言葉、つまり私の音楽が求めていた言葉を探していた時に、友人のクライストによる「ホンブルクの公子」にたどり着いた。彼をおいて他に誰があれほどのリブレットを書くことができただろう。(中略)個人の生活とレゾン・デタ「国家利益の優先」の間の軋轢、法の無視と秩序の問題、支配者の権力の前に恐れ戦きつつそれに抵抗する人間の勇気〜これらは、すべて今日でも起こり得ることであり、千年か二千年前にも起こり得たことだろう。(中略)ここ数年の私の多くの努力は、このドラマを通して新しい地平、つまり自由に選択された厳格さの併用による新しいポリフォニーに到達した」と述べています。
 シュテファン・キミッヒによるシンプルで奇抜な舞台に、現代物を得意とする実力派の歌手たちを配し、2018年からシュトゥットガルト州立歌劇場の音楽監督に就任したコルネリウス・マイスターの明快なタクトに導かれたシャープな演奏が出色です。(輸入元情報)


【収録情報】
● ヘンツェ:歌劇『ホンブルクの公子』全曲


 フリードリヒ・ヴィルヘルム(ブランデンブルク選帝侯)…シュテファン・マルギタ(テノール)
 その妻…ヘレーネ・シュナイダーマン(メゾ・ソプラノ)
 オラニエ公女ナターリエ(フリードリヒの姪)…ヴェラ=ロッテ・ベッカー(ソプラノ)
 ホンブルクの公子フリードリヒ・アルトゥール…ロビン・アダムス(バリトン)
 デルフリンク陸軍元帥…ミヒャエル・エベッケ(バリトン)
 コトヴィッツ大佐…フリーデマン・レーリヒ(バス)
 ホーエンツォレルン伯爵…モーリッツ・カレンベルク(テノール)
 シュトゥットガルト州立歌劇場管弦楽団
 コルネリウス・マイスター(指揮)

 演出:シュテファン・キミッヒ
 装置:カティア・ハス
 衣装:アニャ・ラベス
 ビデオ・デザイナー:レベッカ・リーデル
 照明:ラインハルト・トラウプ
 ドラマトゥルギー:ミロン・ハーケンベック

 収録時期:2019年3月20,22日
 収録場所:シュトゥットガルト州立歌劇場(ライヴ)

 ビデオ・ディレクター: アンディ・ゾンマー
 収録時間:114分
 画面:カラー、16:9
 字幕:ドイツ語、英語、日本語、韓国語