【インタビュー】ELEINE / マデリン・リリヤスタム

■Interview with Madeleine Liljestam (vo)■

ーQ : サード・アルバムが完成した今のお気持ちは？？

ありがとう！ニュー・アルバムのリリースに向けて最高の気分よ。すべてを注ぎ込んだこのアルバムをみんなと共有できる日が待ちきれないわ。

ーQ : 新作の方向性はどのように考えていましたか？？

新作『Dancing In Hell』はこれまでのアルバムよりもダークでヘヴィになったわ。でもELEINEというバンドの要素がさらに鮮明に映し出されているの。特に決まった方向は考えていなかったけど、自身の気持ちに従って曲を書いたのよ。外部からああしろ、こうしろと言われることもなく心のままに進んだ結果がこうなった。創造的なプロセスを実行させた結論よ。完成したアルバムはこれまで経験したことすべてと、成長してきた過程が刻み込まれているのでものすごく満足しているわ。

ーQ : ニュー・アルバムを聴いたとき、ミステリアス、エキゾチック、パワフルというワードが思い浮かびました。？

ありがとう！その表現はまさにアルバムのことを説明しているワードのように思えるわ。そしてエキゾチックと言われたのは初めて。好きな表現だわ。

ーQ : ELEINEの前はどこかでバンド活動を行なっていましたか？？

やっていない。高校生のときのバンド活動は入らないわよね（笑）？

ーQ : 簡単なバイオグラフィーを教えて下さい。？

数年前に私とリカルドは出会い、同じ目標を持っていることに気づき、ELEINEを結成したの。まさに目指していたバンドだわ。2014年から本格的に動き出し、2015年に『Eleine』をリリースすることができた。ARCH ENEMYやW.A.S.P., MOONSPELL, MYRATHといったバンドのサポートをできたのはまさに光栄だった。2枚のアルバムとEPをリリースしてきたけど、誇るべき3枚目のアルバム『Dancing In Hell』のリリースがもうすぐよ。ELEINEにとつてとても重要な、マイルストーンになるものだと感じているわ。

ーQ : これまでにアルバムの反応はいかがでしたか？また日本からの反応も教えて下さい。？

グレイト！それはイメージすることしかできないけど、そのフィードバックは予想をはるかに上回るものだったわ。日本からの反応もね。私たちは本当に日本が好きなの。ツアーをまたスタートすることができることと同じように、世界の扉が再び開かれることを楽しみにしているわ。

ーQ : その日本で2017年に開催されたLoud & Metal Maniaで来日をしていますが、その時の感想やライヴでの印象は？？

2017年11月に日本へ訪れることができたのは私の人生の中で最も大切な想い出のひとつ。ライヴではヘッドライナーとして迎えられたからいうことないわよ。日本が大好きだし、リカルドも私もアニメや映画で何年にもわたって多くのインスピレーションを得ていたので、日本へ上陸し、ライヴを行ったときにそれが確かなものへと感じられた。日本は私たちの第2の故郷だわ。正直、毎日日本へ戻りたいと思っているの。このニュー・アルバムを日本のファンにも楽しんでいただければ光栄よ。

ーQ : 新作はあなたとリカルドによるプロデュース・アルバムです。他のプロデューサーにお願いするという選択肢はなかったのですか？？

いつも自身でプロデュースを行なっているの。それは私たちのヴィジョンであり、すべてを自身の頭で感じ、創り上げたサウンドがどのように聴こえるかを把握しているの。それがファンに忠実であり続けるためのひとつの方法だと捉えているわ。仕上がったものをファンへシェアするのは私からダイレクトにすべきだし、それが一番ファンへ伝わるはずよ。

ーQ : ニュー・アルバムのレコーディングは順調でしたか？？

ええ、すばらしく順調だったわ。多くの素材とともにやるべきことが山盛りだったけど、私たちの支援者とともにすべてを共有することができた。SNSにすべてをアップすることはできないけど、その舞台裏はいろいろあったし、支援者には感謝だわ。シンフォニック・トラックをアレンジした後、ベースとギターを自分のスタジオで録音した。それからEP「All Shall Burn」でお世話になったトーマス “Plec” ヨハンセンと一緒にドラムとボーカルを録音したの。彼はアルバムのミックスとマスタリングも担当してくれた。トーマスは多くのバンドと仕事をしてきた人物だし、アーティストでもあるのよ。とにかくいい人だし、美しいソウルを持ったすばらしい人よ。


ーQ : 前作と今作との違いは？？

最も違う点はただヘヴィだけではなく、ダークな面を持ち合わせたこと。サウンドは曲の内容を反映しているし、自然な流れでこうなった感覚があるわ。サウンドがよりヘヴィで、ダークであってもリスナーにとっては以前よりも高揚感と力を与えてくれると確信しているの。音楽のような大きなプラットフォームでは自身を信じ、ポジティヴなメッセージを送ることが重要だし、このような世界でもあなたはひとりぼっちではないと信じている。

ーQ : 曲を作る方法を教えて下さい。？

リカルドと私によるものよ。スタジオに閉じこもって思いつくままに書くの。それぞれの曲が違ったアプローチで作られているわ。リフから完成した曲もあれば、シンプルなメロディと短い歌詞からできることもある。それらはとても興味深い過程であり、決して同じことはないの。

ーQ : 特に聴いてほしい曲は？？

全部よ！すべてが独特だし、パワフルだわ。オススメの聴き方はアルバムの最初の曲から最後の曲まで、私たちがこだわって決めた曲順に従って聴くことよ。

ーQ : 影響を受けた音楽やバンドは？？

多くの音楽に影響されたし、私はあらゆる性別のアーティストたちを尊敬しているの。DIMMU BORGIR, ROTTING CHRIST, ARCH ENEMYを聴くことが個人的には大好きよ。

ーQ : 絶対にはずせないアルバム5枚を挙げてください。？

1. ARCH ENEMY / Doomsday Machine
ティーンエージャーだった私を新しいレベルへと連れて行ってくれたアルバム。キャッチーだけど今でもブルータルよ。
2. ROTTING CHRIST / The Heretics
深く感動したアルバム。私の好きな詩人、エドガー・アラン・ポーからの引用を含む曲も収録されているの。
3. DIMMU BORGIR / Abrahadabra
暗く、ミステリアスなストーリーのようだわ。聴くといつも魅了されてしまうの。
4. MOONSPELL / Extinct
スウェーデン国外で行なった初めてのツアーは彼らのサポートだった。このアルバムにはツアー時の美しい想い出がたくさん詰まっている。
5. RAMMSTEIN / Mutter
ファンタスティックなレコードよ。RAMMSTEINというバンド自体がファンタスティックだわ。

ーQ : モデルとしての活動について教えて下さい。また好きなブランドは？？

今は音楽活動が忙しいから残念ながらモデルとして働く時間はないの。でも時期が来ればまたやるし、諦めてはいないわ。撮影をするのが大好きだし、多くの写真を撮っていくのが私の野心でもあるのよ。KillstarとWonderlandMC （すばらしいジュエリーだからあなたも気に入るはずよ）が好き。そして、Burleska Corsetもグレイトよ！

ーQ : 将来のミュージック・ビジネスとメタル・シーンはどう変化していくと思いますか？？

パンデミックでさらなる大きなダメージを負ったシーンだから、また盛り返すことを望んでいる。悲しいわ。再起動して問題がなかったとしても、元に戻るまでには長い時間を要すからよ。

ーQ : 今後のスケジュールは決まっていますか？？

世界の現状を踏まえてすべてを一歩ずつ進めているの。新しい計画もあるけど今はまだ明らかにすることはできないの。

Q ; 日本のファンへメッセージをお願いします。？

あなたたちはファンタスティックよ！日本へ帰ることを毎日考えているわ。世界で一番美しい国だし、世界で最もすばらしいファンがいるのがあなたの国よ。心から愛しているわ。ELEINE軍団への献身と忠誠心に感謝しています。