【映像】オランダ国立歌劇場/『道化師』、『カヴァレリア・ルスティカーナ』
2021年03月23日 (火) 11:30 - HMV&BOOKS online - クラシック
鬼才カーセン、俊英ヴィオッティが描くヴェリズモ・オペラの新境地!
『道化師』
旅回りの芸人一座の座長カニオは美しい妻ネッダの浮気を疑っています。ネッダは一座が立ち寄った村の青年シルヴィオと人目を忍ぶ仲になっており、2人は駆け落ちの約束をします。ネッダに横恋慕している一座の芸人トニオが、カニオを導いて2人の濡れ場を密かに見せ、それに憤激したカニオは舞台の上で錯乱し・・・
『カヴァレリア・ルスティカーナ』
兵役から戻ったトゥリッドゥは、かつての恋人だったローラがすでに馬車屋のアルフィオの妻となっていたため、心ならずも村娘サントゥッツァと婚約します。しかしトゥリッドゥがアルフィオの目を盗みローラと縒りを戻したことを知り、サントゥッツァは絶望のあまりアルフィオにそれを告げてしまいますが・・・
1890年代から20世紀初頭にかけてイタリアで生まれ欧州各国の歌劇場を席巻した「ヴェリズモ・オペラ」。市井の人々の生活に潜む愛憎や暴力を、華麗なオーケストレーションと美しい旋律を駆使してリアルに描き出し、中でも『道化師』と『カヴァレリア・ルスティカーナ』は、このジャンルの最高傑作と目されます。この2つのオペラは個別に作曲された作品ですが、しばしば同時に上演され、舞台設定やストーリーに関連を持たせることが良く行われています。本作で演出家ロバート・カーセンは通常の配列とは逆に、芸人一座によるコンメディア・デラルテの「劇中劇」に特徴のある『道化師』から始め、その劇中劇のコンセプトを『カヴァレリア・ルスティカーナ』にも展開応用するという斬新な切り口で2つの作品に一貫性を与えています。
タクトを執るのは2021/22シーズンからオランダ国立歌劇場の首席指揮者就任が決定している俊英ロレンツォ・ヴィオッティ。充実した若手歌手陣、朗々たる美声バリトンのロマン・プルデンコ(前口上/トニオ/アルフィオ)、迫真の狂乱を演ずるブランドン・ヨヴァノヴィッチ(カニオ)、蓮っ葉な魅力を振りまくアイリン・ペレス(ネッダ)、直情径行な青年を体現するブライアン・ジャッジ(トゥリッドゥ)、リッカルド・ムーティにその歌唱力を激賞された新星アニタ・ラチヴェリシュヴィリ(サントゥッツァ)ら、そして舞台狭しと活躍する100余名の合唱団の歌唱演技と相まって、劇的な迫力と情念に満ちた舞台が繰り広げられていきます。(輸入元情報)
【収録情報】
● レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』全曲
プロローグ/トニオ…ロマン・ブルデンコ(バリトン)
ネッダ…アイリン・ペレス(ソプラノ)
カニオ…ブランドン・ヨヴァノヴィッチ(テノール)
ペッペ…マルコ・チアポーニ(テノール)
シルヴィオ…マッティア・オリヴィエリ(バリトン)
● マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』全曲
サントゥッツァ…アニタ・ラチヴェリシュヴィリ(メゾ・ソプラノ)
ローラ…リハブ・カイエブ(メゾ・ソプラノ)
トゥリッドゥ…ブライアン・ジャッジ(テノール)
アルフィオ…ロマン・ブルデンコ(バリトン)
ルチア…エレーナ・ツィリオ(メゾ・ソプラノ)
オランダ国立歌劇場合唱団(合唱指揮:ウー・チェンリェン)
新アムステルダム児童合唱団(合唱指揮:アナイス・ドゥ・ラ・モランデ)
オランダ・フィルハーモニー管弦楽団
ロレンツォ・ヴィオッティ(指揮)
演出:ロバート・カーセン
装置:ラドゥ・ボルゼスク
衣装:アンマリー・ウッズ
照明:ロバート・カーセン&ペーター・ファン・プラート
振付:マルコ・ベリエル
ドラマトゥルギー:イアン・バートン
収録時期:2019年9月18,20日
収録場所:アムステルダム、オランダ国立歌劇場(ライヴ)
映像監督:フランソワ・ルシヨン
収録時間:157分
画面:カラー、16:9
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語