【インタビュー】STORMWIND / トーマス・ウルフ (2021)

2021年04月15日 (木) 19:30

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※動画はリマスター音源ではありません。

■Interview with Thomas Wolf (g)■


ーQ : 6枚目のアルバム『Rising Symphony』のセールス・ポイントを教えて下さい。

Konnichiwa!日本のみんなにまた会えたね。そう、このアルバムはさらに上へと突き抜けたね。当時のレーベルだったMassacre Recordsは「トーマスの歌はこれまでよりも200%良くなっている。彼に何かした?何か悪いものでも渡した?」といっていたよ(笑)。結果、北欧のメタル・アルバムのトップ5にランクインし、Sweden Rock Festival 2003ではWHITESNAKE等のバンドと共演することができた。これが最後のライヴ・パフォーマンスとなってしまったけどね。

ーQ : 個人的には『Rising Symphony』が一番の出来映えだと思っていますよ。

ありがとう。プロデューサーとしてその内容に満足した最初のアルバムだ。ヨーロッパでも、日本でも高評価だったよね。オレたちのサウンドを聴いたことがない『Odyssey』のファンにも受け入れてもらえた。このときに東京へプロモーションで行ったよ。多くのインタビューをやったし、Young Guitarではギター・クリニックもやった。Burrn!の酒井 康氏は「どうしてRITCHIE BLACKMORE’S RAINBOWの曲をプレイしないのか?」といっていた。そして彼はオレのことを”The Champ”と呼んでいた。彼はK1が好きだったから、オレがスウェーデンの極真カラテのチャンピオンだと知ったらそう呼び出したよ(笑)。

ーQ : ドラマーのパトリックはこのアルバムの制作前に、イングヴェイのバンドへと引き抜かれました。その経緯を覚えていますか?

ああ。イングヴェイが『Resurrection』を聴いたらしく、突然、パトリックとキーボードのカスパーを自身のバンドへ参加させたいとオファーしてきた。パトリックはそのオファーに興味を持ったらしく、すでに『Reflections』のドラムパートを録リ終えていたので、彼の意志を尊重したよ。パトリックはイングヴェイの日本ツアーでの面白い話をしてくれた。東京のホテルの外には多くのファンがイングヴェイを待ち受けていたけど、彼はすでに外出していた。パトリックが外に出ると彼に向かって叫び声が…。イングヴェイと間違っていると思いきや、彼らはSTORMWINDのパトリックのサインを欲しいファンの人たちだったのさ。

ーQ : 新しいドラマーであるデイヴィッドはいい仕事をしたと思います。彼はどのようにしてHAMMERFALLからSTORMWINDへ移籍したのですか?

シンガーのトーマスからの紹介さ。彼は素晴しいパフォーマンスを披露してくれた。スウェーデンのメタル・プレスからは「未来に成功が待っているバンド」と評されたよ。


ーQ : QUEENのカヴァー "White Man"を収録していますが、その理由は?

ブラジルのファン・クラブからのリクエストだった。シンガーのトーマスがQUEENに憧れていることを彼等は知っていたのさ。1976年にストックホルムで行われたQUEENのコンサートを観たけど、ブライアン・メイが書いたこの”White Man”をプレイしていたことを覚えているよ。この曲をカヴァーしたことはオレたちにとってもいいチャレンジだったと思う。STORMWINDのフィーリングも投入できたしね。後、この曲を収録したアルバムをブライアン・メイに送ったよ。

ーQ : このアルバムでのトーマスのヴォーカルがさらに良くなった印象を持ちました。あなたのギターはドラマティックだし、クラシックの要素も感じられますね。

その通リ!『Rising Symphony』はSTORMWINDがリリースしたアルバムの中で最も強力だと思う。プロダクションもいいし、バンドとしてまとまりがあるし、充実度が感じられるよね。バンドのメンバーと共に仕事をしたことが今でも誇りに思える内容だと思う。このアルバムを最後にバンドは活動停止となったけど、音楽ビジネスで多くの時間を費やしてきたのでブレイクは必要だったのさ。家族との時間が増えたしね。

ーQ : アルバムの中から絶対に聴いて欲しい曲とは?

まずは典型的なネオ・クラシカルなSTORMWINDの曲である”Touch The Flames”さ。ブライアン・メイのモデルであるRed Specialで弾いたQUEENのカヴァー”White Man”はオレたちらしく、ヘヴィに仕上がっている。”Flyer”はSTORMWINDらしい速いチューンだし、”Excalibur”はミッド・テンポでヘヴィな曲。エクスカリバーとアーサー王の騎士の物語について書いたよ。ギター・ソロ・パートには12ものレイヤーを入れている。

ーQ : 収録された10曲についてコメントをください。

“Rising Symphony” ; 本編へ入る前の導入イントロ。
“Touch The Flames” ; 速く、典型的なSTORMWIND的な曲。ギターとキーボードとハイ・ピッチなヴォーカルの共演が楽しめるよ。
“Eyes Of Changes” ; メロディックでヘヴィなミッド・テンポな曲。12弦ギターを使っているよ。
“Strangers From The Sea” ; ヴァイキング征服についての速く、パワー・メタルな曲。
“River Of Love” ; メランコリックなバラード。ナイロン弦のギターを弾いている。禅の気持ちが込められた曲さ。
“White Man” ; QUEENのカヴァーさ。STORMWINGらしく、新しい曲へと生まれ変わっているよね。
“Flyer” ; キャッチーなコーラスも素晴しいオレたちらしい曲だね。
“Streets Of Prishtine” ; パワー・バラード。ヴォーカルのトーマスが書いたメランコリックなフィール溢れる曲だね。コソヴォの戦いの後にあった秘密のストーリについて歌っている。
“Excalibur” ; エクスカリバーとアーサー王騎士の物語。ヘヴィな曲だ。
“Wings Of Tomorrow” ; ボーナス・トラック。デビュー・アルバムに収録した”Straight From Your Heart”のニュー・ヴァージョン的な曲だね。より速く、メタル色を強めたよ。

ーQ : 次のスタジオ・アルバムをファンは待ち望んでいると思います。その予定はないのですか?

時が経てばわかるさ。オレはいつでも曲作りとレコーディングが一番好きだったよ。

ーQ : 日本のファンへ一言お願いします。

みんな、Domo Arigato!! STORMWINDへの長きに渡るサポートに対して感謝しているよ。4月にリリースされる『Rising Symphony』のリマスター盤はキミへのプレゼントさ。


■インタビュー素材提供:Bickee Music ■


トーマス・ウルフ インタビュー(2020)

【インタビュー】STORMWIND / トーマス・ウルフ

2000年発表の4thアルバム『RESURRECTION』のリマスター20周年記念盤をリリースするスウェーデンのネオクラシカル・メタルバンド、STORMWIND のギタリスト、トーマス・ウルフのインタビュー!

HMV&BOOKS online-ロック|2020年11月24日 (火) 19:30

2021年リマスター

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