【発売】『1982 武満徹 世界初演曲集』

2021年07月10日 (土) 09:45 - HMV&BOOKS online - クラシック


武満 徹、没後25年。
武満が愛した札響と岩城宏之が、世界初演を一挙3曲手掛けた伝説の公演を完全パッケージ。
当日行われた武満自身の講演の模様も収録した、
全て世界初商品化音源による歴史的ドキュメンタリー。


【世界初商品化】【UHQCD】【グリーン・カラー・レーベルコート】
武満 徹と札幌交響楽団(以降、札響)の蜜月関係の始まりは、1970年代後半の岩城宏之とのコンサートまで遡ります。オール武満プログラムで大きな話題を呼んだその公演以降、武満・岩城・札響というコンビネーションは多くの歴史的な録音やコンサートを生み出し、武満自身も「札響は私の音楽と最も調和しているオーケストラだ」と語るほどでした。その中で最も著名な功績のひとつとして、黒澤 明監督による映画『乱』のサウンドトラックが挙げられるでしょう。当初黒澤がロンドン交響楽団でのレコーディングを希望したところ、武満は札響での録音を主張。そしてレコーディング・セッション時の札響の音色の美しさに黒澤自身も感銘を受け、オーケストラのメンバーに感謝を述べたというエピソードは有名です。そしてその録音は武満と札響の名を改めて世界へ知らしめることになりました。
 2021年の武満没後25年を記念し企画された今回の作品『1982 武満 徹世界初演曲集』は、そのような素晴らしいコンビネーションを築き上げていた武満・岩城・札響により、1982年6月27日に札幌市民会館で行われたコンサートの録音をパッケージ化したものです。演奏を手掛けるのが札響ということもあり、武満自身の希望で曲目の全てが世界初演となったこのコンサートは「武満 徹世界初演曲 札響特別演奏会」と題され、『ア・ウェイ・ア・ローンII(弦楽オーケストラのための)』、『海へ II(アルト・フルート、ハープ、弦楽オーケストラのための)』、『夢の時(オーケストラのための)』という3曲が披露されました。さらに当日は武満自身が自身の音楽や演奏曲について解説する講演も実施。当時FM北海道により録音されたこの音源は、1982年と2017年に1度ずつラジオで一部のみオンエアされただけという極めて貴重なもので、武満の後年のキャリアを振り返るうえで極めて希少な記録ということから、今回はドイツ・グラモフォンからのリリースが実現。札響のドイツ・グラモフォンからのリリースは史上初となります。(メーカー資料より)

【収録情報】
Disc1
武満 徹:
1. ア・ウェイ・ア・ローン II(弦楽オーケストラのための)
2. 海へ II(アルト・フルート、ハープ、弦楽オーケストラのための:I. 夜/II. 白鯨/III. 鱈岬)
3. 夢の時(オーケストラのための)


Disc2
4. 武満 徹 講演

 小泉 浩(アルト・フルート:2)
 篠ア史子(ハープ:2)
 札幌交響楽団(1-3)
 岩城宏之(指揮:1-3)

 録音時期:1982年6月27日
 録音場所:北海道、札幌市民会館ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

【武満 徹 プロフィール】
1930年、東京に生まれる。陸軍食糧基地に勤労動員されていた1945年、リュシエンヌ・ボワイエが歌うシャンソン「聴かせてよ、愛のことばを」のレコードを軍の宿舎で密かに聴き感銘を受け、音楽家への道を志す。以降はほぼ独学で作曲を学び、1950年のピアノ曲『2つのレント』で作曲家デビュー。1957年に発表した『弦楽のためのレクィエム』を偶然来日していたストラヴィンスキーが耳にして絶賛し、以降世界的に評価が高まっていくことになった。
 作品は、管弦楽から電子音楽、映画音楽、舞台音楽、ポップスまで多岐にわたる。邦楽器とオーケストラを組み合わせた作品にも取り組み、1967年の『ノヴェンバー・ステップス』は今もなお多くのオーケストラに採り上げられている代表作の1つである。その後も『カトレーン』や『系図』、劇伴音楽『波の盆』など数々の名曲を発表し、多くの音楽家に影響を与えた日本を代表する作曲家の1人。1996年、65歳で死去。(メーカー資料より)


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