【全曲解説】GALNERYUS『UNION GIVES STRENGTH』

全曲解説テキスト by SYU（Gt） Masatoshi “SHO” Ono（Vo） TAKA（Ba） YUHKI（Key）

1. THE HOWLING DARKNESS

この曲に関して、作曲をする際に、今生きているこの世界に起こっているパンデミックについて描こうと考えていました。
なるべくポジティブな曲を書こうと作曲をする前は思っていましたが、ウイルスの起源について考えていたら自然とこの曲ができあがりました。
そして、歌詞については英語で伝えた方が良いと判断したので、TAKAさんになるべく描きたいと思う世界感を伝えて作詞してもらいました！
脅威を感じつつもそれに敢然と立ち向かう気持ちを表現した曲です。（SYU）

2. FLAMES OF RAGE

激しく、そして力強く、攻撃的ではなくポジティブに後押しをしてくれる一曲。
闇から光へ前向きな詞で導き、緩急あふれるこの曲に頭を振らずにはいられないはず！（TAKA）

3. HOLD ON

混沌とした世の中に光りが射すようなイメージで、小野さんの前向きな歌と起伏のある演奏で表現した曲です。
個人的には80年代風のシンセ・サウンドを入れつつも、GALNERYUSらしいサウンドに昇華できたと思ってます。
お客さんとライブ会場で会えることを願い、その思いをタイトルに込めました！（YUHKI）

4. BLEEDING SANITY

ミドル・テンポから繰り出される壮大かつ重厚なサウンドと曲の持つ世界観が、力強い詞と共に強力な後ろ盾となって聴く者を奮い立たせてくれるエネルギッシュな曲。（TAKA）

5. SEE THE LIGHT OF FREEDOM

先の見えない戦いの中でも、希望を失わず、今を強く生きよう！というメッセージ・ソングです。
立ち止まらず、歩み続けることの大切さを感じでもらえたら嬉しいです。
サビ前シャウトから「刹那…♪」の入りは聞きどころ！（Masatoshi “SHO” Ono）

6. WHATEVER IT TAKES (Raise Our Hands!)

本編最後の曲ですね。今回のスペシャル・アルバムは、Tr.1 THE HOWLING DARKNESSのダークな世界から、曲を連ねていく度に明るい世界に抜けていく、
というような趣旨があったので、この曲はかなりポジティブな内容になっています！
今辛い世界を生きているけど、とにかく諦めないで頑張ろうというすごくどストレートな歌詞の内容になっています。
ヒラ歌の部分はこの世界の闇の部分に生きている者、そしてサビではその闇を生きる人に手を差し伸べる救世主のような存在を表現しています。メタルっぽい感じでしょ！
演奏は自然と内容が濃くなりました。ライブでうまく演奏できるととても気持ち良さそうです！（SYU）

7. DEEP AFFECTION (2021 Re-Recorded Version)

この曲はわたくしYUHKIが初めてGALNERYUSで作った非常に思い入れの強い曲で、当時の雰囲気を残しながら現在のメンバーで再録しました。
当時の懐かしい思いと、全く違和感のない小野さんの流石の歌唱。
メンバーそれぞれの表現力の増した演奏で、この曲をうまく進化させることができました！
当時から好きだったアウトロのSYUのギターは更に泣けますよ！（YUHKI）

8. EVERLASTING (2021 Re-Recorded Version)

2009年のPure Rock Japanというイベントで小野さんが初めてGALNERYUSとステージに上がった時にこの曲は演奏され、その時のお客さんの反応や、我々の感じた気持ちはまだとても新鮮に残っています。
その気持ちを大事にこれからも持っていたいことや、単純にこの曲はとても良い曲だということ、小野さんの声で歌ったものを音源に残したい気持ちが前から強かったこと、それらの理由からリレコーディングをしようと思いました。
このバージョンも、オリジナルのバージョンも両方楽しんで聴いて頂けると嬉しいですね！（SYU）

GALNERYUS『UNION GIVES STRENGTH』

GENRE：HEAVY METAL
新体制GALNERYUSが聴き応え十分の最新作をドロップ
配信ライヴDVD同梱のスペシャル・アルバム『UNION GIVES STRENGTH』完成
新ドラマー LEAが加入し、昨年10月に、初の配信ライヴ[GALNERYUS Stream Live “We'll See The Light Of Hope”]を行った彼ら。そのライヴ映像は無観客という状況ではあるものの、非常に熱量の高いパフォーマンスを堪能できる。特にLEAを含むバンド・サウンドは安定感を備えながら、フレッシュなパワーと勢いを感じさせ、手に汗を握る熱演に圧倒されるばかり。そして、スペシャル・アルバムは新体制の初音源となり、冒頭の2曲「THE HOWLING DARKNESS」、「FLAMES OF RAGE」から9分超えの楽曲で畳み掛け、また代表曲「DEEP AFFECTION」、「EVERLASTING」の再録曲も聴き応え十分だ。
荒金 良介 【ライター推薦】