ヴラディゲロフ:管弦楽伴奏による歌曲集

2021年07月06日 (火) 12:30 - HMV&BOOKS online - クラシック

ヴラディゲロフ:管弦楽伴奏による歌曲集

ブルガリアの近代作曲家、パンチョ・ヴラディゲロフ作品のシリーズ第5集は、管弦楽伴奏による歌曲の数々です。
 少年時代から作曲とピアノを始めたヴラディゲロフは、やがてベルリンへ移住し、ベルリン高等音楽院でパウル・ユオン、プロイセン芸術アカデミーでフリードリヒ・ゲルンスハイムとゲオルク・シューマンに作曲を師事しました。1920年代から1935年まで、ベルリン・ドイツ劇場で演出家マックス・ラインハルトの下で作曲家とピアニストを務めた後、ブルガリアに帰国。ブルガリア国立音楽院でピアノを教えるとともに、幅広いジャンルの作品を書き上げヨーロッパ、ロシア、アメリカなどで演奏され高く評価されています。1933年にはブルガリア現代音楽協会の創立メンバーに名を連ねるなど、ブルガリア音楽史に名を遺す重要な人物になりました。
 ヴラディゲロフはベルリン時代に、グスタフ・マーラーやリヒャルト・シュトラウス、ハンス・プフィッツナーらの管弦楽伴奏による歌曲を聴き影響を受けたと推測され、ブルガリアに戻ってから自身も積極的にこのジャンルの作品を書き上げました。その際、彼は常にブルガリアの作家、詩人の詩を用いることで自国の民謡や民俗舞踊を深く掘り下げることを追求したのです。この中の作品のいくつかは現在でも人気を保っており、どれも力強く鮮やかな旋律と華麗なオーケストラの響きに満たされています。
 ヴラディゲロフの没後、彼の作品は忘れられかけてしまいましたが、21世紀になって再度注目を浴びるようになり、いくつかの録音も生まれました。中でも、彼の息子アレクサンドル[1933-1993]は、偉大な父の音楽を未来に継承するために、1970年代にブルガリアで一連の録音を制作、「Capriccio」レーベルにはアルバム18枚分にも及ぶ音源が残されています。(輸入元情報)

【収録情報】
ヴラディゲロフ:管弦楽伴奏による歌曲集


Disc1
● ブルガリア民謡集〜バスとオーケストラのために

1. ダフィーナ、ワインを Op.43-4
2. 朝早く、ラドカは行きました Op.43-5
3. ねえ、ディミトロ Op.42-2
4. 身もだえする森 Op.32-1
5. 老ディモは庭に座っていたOp.42-5
6. 山から Op.43-6
7. シュメンからの乙女 Op.43-1
8. ミンチョはミンカにウィンクした Op.41-6
9. 老人は牛を放牧する Op.41-1
10. 9年が経過して Op.32-5
11. 暗闇の中で鳴る笛 Op.32-6

● 6つの抒情的な歌曲 Op.12〜高声とオーケストラのために
1. 神秘的な夜
2. 夜は静かだった
3. さびれた海岸のそばに
4. 花は泣いていた
5. 真夜中を過ぎて
6. どれほど私たちが一緒に立ち上がり幸せだったか

Disc2
● バラード『狂気のリュート弾き』 Op.5〜バスとオーケストラのために

● 4つの歌 Op.67〜高声とオーケストラのために

1. 静かな春の雨
2. 空はとても青い
3. 朗らかな朝
4. 審判の日

● 6つのブルガリア民謡 Op.56〜高声とオーケストラのために
1. 小さな宿屋
2. あなたにぴったり、私の愛
3. 私が見た女の子は誰?おかあさん
4. ボグダン
5. ヴァルコ、ヴァルコ
6. 激しい脅威

● 最愛の人への歌

 ルミヤナ・ヴァルチェヴァ=エヴロヴァ(ソプラノ)
 マリア・ヴェンチスラヴォヴァ(ソプラノ)
 エヴェリナ・ストイツェヴァ(ソプラノ)
 パヴェル・ゲルジコフ(バス)
 ブルガリア国立放送交響楽団
 アレクサンドル・ヴラディゲロフ(指揮)

 録音:1970-1975年 ブルガリア、ソフィア(バルカントン原盤)

 全てブルガリア語による歌唱
 ブックレットには歌詞の英訳とドイツ語訳が掲載されています。ブルガリア語の原詞は載っていません。(輸入元情報)
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