【映像】ピション&ピグマリオン/ラモー:『イポリートとアリシー』
2021年10月11日 (月) 12:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
ラモー:歌劇『イポリートとアリシー』
海神ネプチューンの息子でアテナイの王テゼは、政敵のパラス一族を滅ぼした際、パラスの末娘アリシーを捕らえ、将来その子孫が自分の地位を脅かすことのないよう純潔を誓わせますが、アリシーはテゼの息子イポリートと密かに愛し合っています。一方テゼの2番目の妃フェードルは、テゼの先妻の子イポリートに道ならぬ恋情を抱いています。テゼが友人を救うために冥府に赴いていたある日、フェードルは思い余ってイポリートにその愛を告白します。イポリートがそれを激しく拒絶し、2人が揉み合っているところにテゼが帰還、彼は息子が妻を犯そうとしていたと誤解します。テゼはイポリートを追放し、父ネプチューンにイポリートに厳罰を与えることを請願しますが・・・
太陽王ルイ14世の宮廷で音楽監督を努めたリュリが、台本作家フィリップ・キノーと打ち立てたフランス・オペラの1ジャンル「抒情悲劇」。それまでに器楽作品の作曲家、和声学の理論家として名を成していたラモーが、50歳にしてオペラの処女作として完成した『イポリートとアリシー』は、その先達リュリの「抒情悲劇」の形式を引き継ぐものでした。しかし現在ではラモーの代表作のひとつと目されるこのオペラも、初演当時はその作曲技法の革新性により賛否両論の渦を巻き起こしました。
2020年11月パリ・オペラ=コミック座において上演された本作のジャンヌ・カンデルによる演出は、テゼやイポリート、フェードルやアリシーなどの中心的な登場人物が貴族風の衣装をまとう一方、神々や群衆は現代的で時にキッチュな風体で歌唱とダンスを繰り広げ、不思議な効果を上げています。オート・コントル歌手として国際的に活躍するレイナウト・ファン・メヘレン(イポリート)を初めとする実力派の歌手陣と気鋭の古楽指揮者ラファエル・ピションが導くアンサンブル・ピグマリオンが、ラモーの音楽に真っ向から取り組んでいます。(輸入元情報)
【収録情報】
● ラモー:歌劇『イポリートとアリシー』全曲
イポリート…レイナウト・ファン・メヘレン(オート・コントル)
アリシー…エルサ・ブノワ(ソプラノ)
フェードル …シルヴィ・ブリュネ=グルッポーゾ(メゾ・ソプラノ)
テゼ …ステファン・デグー(バリトン)
ネプチューン/プルトン…ナウエル・ディ・ピエロ(バス)
ディアーヌ…ウジェニ・ルフェーヴル(ソプラノ)
ディアーヌの巫女/女狩人/女船員/羊飼い娘…レア・デザンドレ(メゾ・ソプラノ)
エノーヌ…セラフィヌ・コトレ(メゾ・ソプラノ)
ティジフォヌ…エドウィン・ファルディニ(バリトン)、他
アンサンブル・ピグマリオン(合唱・管弦楽)
ラファエル・ピション(指揮)
演出:ジャンヌ・カンデル
ドラマツルギー・演技指導:リオネル・ゴンザレス
舞台美術:リザ・ナヴァロ
衣裳:ポリーヌ・キファー
照明:セザール・ゴドフロワ
動作指導:ヤニック・ボスク
収録時期:2020年11月12,14日
収録場所:パリ、オペラ=コミック座(ライヴ)
映像監督:フランソワ・ルシヨン
制作:オペラ=コミック座
共同制作:ヴェルサイユ宮殿王立歌劇場、シャトー・ド・ヴェルサイユ・スペクタクル
収録時間:140分
画面:カラー、16:9
字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語