【映像】ヴィルトバート・ロッシーニ音楽祭/ロッシーニ:『なりゆき泥棒』

2021年11月05日 (金) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック



ロッシーニ:歌劇『なりゆき泥棒』

突然の嵐を避け、ドン・パルメニオーネは召使マルティーノとともに宿屋で食事をしています。そこにやってきたのが下男を連れたアルベルト伯爵。結婚するためにナポリへ行く、とドン・パルメニオーネに告げた伯爵は雨があがると大急ぎで出発しますが、慌てていたため鞄を取り違えます。パルメニオーネが残されたアルベルト伯爵の鞄を開けると、そこにはアルベルト伯爵の婚約者の美しい肖像画。パルメニオーネはアルベルト伯爵になりすまし、彼女と結婚しようと思い立ちます。さて、どんな騒動が巻き起こるのでしょう?
 2017年7月、ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭で行われた歌劇『なりゆき泥棒』映像の登場です。音楽祭の芸術監督ヨッヘン・シェーンレーバーは物語の舞台を現代に移し、偶然の鞄の取り違えを意図的なすり替えに読み替えることで、より風刺性を増した喜劇へと仕立てています。
 1812年、20歳のロッシーニによる8作目のオペラとしてヴェネツィアで上演されたこの作品は、瑞々しい情感と喜劇的センスが際立つ秀作。6人の登場人物が表情豊かにのびのびと演技歌唱を繰り広げ、とりわけ幾度かの来日でおなじみのロレンツォ・レガッツォ(パルメニオーネ役)の素晴らしい歌唱が光ります。2012年からヴィルトバートの音楽監督を務めるアントニーノ・フォリアーニが率いるヴィルトゥオージ・ブルネンシスが紡ぎ出す軽妙洒脱な音楽も聴きものです。(輸入元情報)

【収録情報】
● ロッシーニ:歌劇『なりゆき泥棒』全曲


 ドン・エウゼビオ(ベレニーチェの叔父)…パトリック・カボンゴ(テノール)
 ベレニーチェ(アルベルト伯爵の婚約者)…ヴェラ・タレルコ(ソプラノ)
 アルベルト伯爵…ケネス・ターヴァー(テノール)
 ドン・パルメニオーネ…ロレンツォ・レガッツォ(バス)
 エルネスティーナ…ジャーダ・フラスコーニ(メゾ・ソプラノ)
 マルティーノ(ドン・パルミニオーネの召使)…ロベルト・マイエッタ(バリトン)
 ドン・エウゼビオの2人の召使い…ガブリエル・アレクサンダー・ヴェルニック、シルヴィア・アウレア・デ・ステファノ、他
 ヴィルトゥオージ・ブルネンシス
 ミケーレ・デリア(フォルテピアノ)
 アントニオ・フォリアーニ(指揮)

 演出、舞台美術:ヨッヘン・シェーンレーバー
 衣裳:クラウディア・メビウス
 振付:マッテオ・マルツィアーノ・グラツィアーノ
 照明:ミヒャエル・ファイヒトマイヤー、ヨッヘン・シェーンレーバー

 収録時期:2017年7月13,22日
 収録場所:ドイツ、バート・ヴィルトバート、王立クア劇場(ライヴ)
 制作:ヴィルトバート・ロッシーニ音楽祭
 芸術監督:ヨッヘン・シェーンレーバー

 映像監督:フィリップ・オール
 収録時間::90分
 画面:カラー、16:9
 字幕:日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語