ジャー・ウォブルがパブリック・イメージ・リミテッドの名盤『Metal ...
パブリック・イメージ・リミテッド 1979年のセカンドアルバムにしてポストパンク期を代表する傑作『Metal Box』を、P.i.L.のオリジナルベーシスト、ジャー・ウォブルがまるごと再構築&ダブワイズ。追加トラックとしてファーストアルバム収録の「Public Image」「Fodderstompf」を収録。
HMV&BOOKS online-ロック|2021年11月16日 (火) 22:00
2022年01月27日 (木) 18:45
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セックス・ピストルズを脱退したジョン・ライドンを中心に結成されたパブリック・イメージ・リミテッドが、ポストパンクの先陣を切って世に問うた衝撃のデビューアルバム。ロック的なものから意図的に離れ、レゲエ/ダブを大胆に取り入れた斬新なサウンドは、ピストルズの幻影を追いかけた聴衆をあざ笑うかのようにその革新性を提示した。来るべきシーンを切り開いた重要かつ問題作として、いまだに強烈なインパクトを放ち続ける作品。
特殊仕様のため限定にせざるを得なかった缶入り12インチ3枚組のオリジナルから、曲順を入れかえて2枚組LPとして出し直したスタンダードエディション。それまでの音楽的手法から開放されたとも言えるアヴァンギャルドな音像とクリエイテヴィティは、のちのオルタナティヴロックシーンにも大きな影響を与えた。まさに唯一無二の個性を放っていた時代の彼らが産み落とした先鋭的でスリリングな作品。
1980年1月17、18日にフランスはパリのル・パラスで行なわれたコンサートを収録したライヴアルバム。ジョン・ライドンが描く悪意をも感じさせるジャケットそのままに、ピリピリとした緊迫感と殺伐とした雰囲気のなかオーディエンスと対峙するバンドのスタンスこそ、その存在自体が過激であった当時の状況を捕らえた貴重なドキュメント。初期の重要メンバーによるテンションの高い演奏が堪能できる作品。
サウンドの要でもあった奇才ベーシストのジャー・ウーブルの脱退というアクシデントもありながら、その完成度から最高傑作とも謳われる3作目。プリミティヴなリズムとイスラム風なコンセプトのもと、いち早くエスニックなテイストと独自の前衛性を融合させた内容は、ジョン・ライドンによる宗教性を伴った呪術的な世界観と新たなリズムの創成が相まって稀有な作品となった。シングルB面など3曲を追加収録。
1983年に行なわれた初のジャパンツアーより、7月1、2日の東京は中野サンプラザでのコンサートを収録したライヴ作。公演直前でギタリストのキース・レヴィンらの脱退を受け、ニュージャージー出身のミュージシャンを起用した急造メンバーによる公演は賛否両論を呼んだ。当時もっとも初期のデジタルレコーディング作品として12インチ2枚組で発売された本作は、日本のファンにとって記念すべき1枚となる。
ギタリストのキース・レヴィンがジョン・ライドンとの確執で脱退する中、その原因にもなった『Commercial Zone』を発売中止にしたうえで新たに制作しなおした4作目。『Live In TOKYO』で披露されていた「Solitaire」「Bad Life」を正式にレコーディング。前年に発売され、英チャートの5位を記録したヒットシングル「This Is Not a Love Song」も収録。ライドンらしい人を喰ったタイトルも秀逸な話題作。
スティーヴ・ヴァイ、トニー・ウィリアムス、ジンジャー・ベイカー、バーニー・ウォーレル、坂本龍一ら豪華なミュージシャンが参加し、ビル・ラズウェルがプロデュースを行なった5作目。バンドとしてのアイデンティティは薄れたものの、多彩なサウンドにのるパワフルなジョン・ライドンのヴォーカルが光る。ライドンという強烈な個性を引き立てながら、それをうまく料理するラズウェルの手腕に納得の作品。
元マガジン〜スージー&ザ・バンシーズのギタリストであるジョン・マクガフや元ポップ・グループのドラマーだったブルース・スミスら、新たなパーマネントメンバーによる “新生” PiLとして制作された6作目。これまでになかったファンキーなニュアンスも取り入れ、洗練されたサウンドが心地よささえも感じさせる。あのジョン・ライドンにしてポップな方向性を打ち出したという彼らの分岐点ともなった作品。
2枚のライヴアルバムを含めて通算9枚目ということをそのままタイトルにした、スタジオ作としては7作目。当初は再びビル・ラズウェルに委ねる予定だったプロデュースは、最終的にOMDやペット・ショップ・ボーイズとの仕事で知られるスティーヴ・ヘイグと、ユーリズミックスを手がけたエリック・ソングレンがそれぞれバンドとともに行なっている。より明快でキャッチーなサウンドが色濃く出た作品。
再始動を果たしている彼らの、現在のところ最新作にして8作目のアルバム。前2作で見せたポップ路線の延長線上にありながらも、エッジのきいたハードロックからラテンフレイヴァーまでをも咀嚼した幅広いポテンシャルを聴かせる作品。セックス・ピストルズ「God Save The Queen」からのフレーズ “ノー・フューチャー” を引用した「Acid Drops」はファンの間で物議を醸し出した。
1978年の衝撃のデビューから92年までの彼らの代表曲を収めたベスト盤。94年には、最新作である『That What Is Not』から「Acid Drops」を加え、さらに曲を入れかえて再発もされているが、今回はオリジナルに準じた曲順に「Acid〜」を加えたヴァージョンでのリリース。「Don't Ask Me」は本作のために新録された貴重な曲。まさに彼らの歴史を辿るのに最適な作品。
PiLの活動休止、まさかのセックス・ピストルズ再結成を経て発表された初のソロアルバム。ほとんどの演奏を自身でこなし、ジャケットまで手がけた渾身の作品。当時は日本先行で発売され、数曲のヴァージョン違いが収録されていたが、今回はその後リリースされたインターナショナルヴァージョンでリリース。レフト・フィールドと共演した「Open Up」など5曲を追加。
ジャー・ウォブルによる『Metal Box』2021年 再構築&ダブワイズアルバム『Metal Box - Rebuilt In Dub』
パブリック・イメージ・リミテッド 未発表音源、ライヴ映像などを収録の5CD+2DVDボックスセット
パブリック・イメージ・リミテッド / ジョン・ライドン その他の関連作品
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