クルデーレ&ロンドン・フィル/レスピーギ:『ローマの松』、他
2022年04月26日 (火) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
イタリアから新たな才能!
アレッサンドロ・クルデーレによるレスピーギ
2016年にオーケストラ・アンサンブル金沢を指揮して日本デビューを飾った、ミラノ出身のアレッサンドロ・クルデーレ。ヨーロッパやアジア各地のオーケストラで活躍し、ジャンルイジ・ジェルメッティのアシスタントとしてミラノ・スカラ座などでも研鑽を積んだ彼が、協奏曲の伴奏以外では初めてとなるCDのために選曲したのは、母国イタリアを代表する大作曲家レスピーギの作品となりました。
『ローマの松』では、現在はトランペットとトロンボーンを用いるのが一般的なバンダに、フリューゲルホーン、バリトンホーン、ユーフォニアム各2を割り当てていることが特徴的。これはレスピーギ自身が指定したソプラノ、テノール、バスのフリコルノ(サクソルン族の金管楽器)に相当する本来の想定どおりの編成といえ、これらがオーケストラと直線的に呼び交わすのではなく、サクソルン族の特徴である拡散する音が現実と幻の間を彷徨うような響きを作る効果を上げています。熱帯の物憂さを表現する『ブラジルの印象』、比較的近年になって高い人気を誇るようになった『シバの女王ベルキス』も収録。いずれもオーケストラをただ派手に鳴らすだけの演奏とは一線を画し、レスピーギならではの色彩感を引き出すことに注力されており、結果的に緻密な管弦楽法による演奏効果が最大限発揮された快演となっています。(輸入元情報)
【収録情報】
レスピーギ:
● 交響詩『ローマの松』
ボルゲーゼ荘の松
カタコンベ付近の松
ジャニコロの松
アッピア街道の松
● ブラジルの印象
熱帯の夜
ブタンタン
歌と踊り
● 組曲『シバの女王ベルキス』
ソロモンの夢
夜明けのベルキスの踊り
戦いの踊り
狂宴の踊り
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
アレッサンドロ・クルデーレ(指揮)
録音時期:2021年10月3-5日
録音場所:ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)