ゲーハ=ペイシ:交響的組曲第1、2番、ローダ・デ・アミーゴス
2022年05月27日 (金) 17:30 - HMV&BOOKS online - クラシック
ゲーハ=ペイシ:交響的組曲第1番、第2番
「ゲーハ=ペイシは、カマルゴ・グァルニエリやクラウジオ・サントロとほぼ同時代を生きた作曲家であり、ポピュラー音楽の編曲者としても数多くの作品を残した。このアルバムに収められた「交響的組曲」は、彼が丹念に研究を重ねたブラジルの民族舞踏のエッセンスが惜しみなく注ぎ込まれた傑作である。絶妙なオーケストレーションに躍動するリズム。冒頭から、なんだこれは?!と驚くこと請け合い。ちなみに、この交響的組曲第2番『ペルナンブーコ』はいま私が最も演奏したいオーケストラ作品の一つである。だって、楽しすぎるんだもの!」
〜木許裕介(指揮者/日本ヴィラ=ロボス協会会長)
ナクソスがブラジル外務省の提携で進めているブラジル音楽のシリーズ、2022年はブラジル独立200周年にあたることもあって一層活性化しています。
最新作はセーザル・ゲーハ=ペイシの交響的組曲集。ゲーハ=ペイシはポルトガル移民でアマチュアの音楽家だった父からギターを学び、更に音楽学校でヴァイオリンを学んだ後、指揮者・教育者として活躍。ラジオ・テレビ番組や映画のための音楽も手掛けました。オーケストレーションのうまさは特に高く評価されています。その手腕とブラジルのフォーク・ミュージックの要素が結びついた『交響的組曲』は、絵に描いたような「ラテンのノリとリズム」が鳴りっぷりのいいオーケストラで奏でられる、無類に楽しい音楽です。
『ローダ・デ・アミーゴス』は、ゲーハ=ペイシの音楽仲間へのトリビュートで、それぞれの友人が演奏していた管楽器を主役に立てた協奏的断章といった趣の作品。20世紀ブラジルの作曲家の例にもれず12音技法に心酔した時期もあったゲーハ=ペイシですが、ここに収められた曲は理屈抜きに楽しめるものとなっています。(輸入元情報)
【収録情報】
ゲーハ=ペイシ:
1. 交響的組曲第1番『パウリスタ』(1955)
I. カチテレ
II. ジョンゴ
III. レコメンダ・デ・アルマス
IV. タンブ
2. ローダ・デ・アミーゴス(友達の輪)(1979)
I. オ・ラブジェント
II. オ・テイモーソ
III. オ・メランコリコ
IV. オ・トラヴェッソ
3. 交響的組曲第2番『ペルナンブーコ』(1955)
I. マラカトゥ
II. ダンサ・デ・カボクリーニョス
III. アボイアード
IV. フレーヴォ
ラウル・メネゼス(フルート:2)
プブリオ・ダ・シウバ(オーボエ:2)
パトリック・ヴィリオーニ(クラリネット:2)
フェリペ・アルーダ(ファゴット:2)
ゴイアス・フィルハーモニー管弦楽団
ニール・トムソン(指揮)
録音時期:2016年11月5-8日
録音場所:ブラジル、ゴイアス、Palacio da Musica Belkiss Spenzieri do Centro Cultural Oscar Niemeyer, Goiania
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)