【発売】クライバー&バイエルン国立管/ブラームス:交響曲第4番、他(DVD)

2022年08月10日 (水) 17:15 - HMV&BOOKS online - クラシック


クラシックDVD名盤セレクション2022
カルロス・クライバー/ブラームス:交響曲第4番


【初回生産限定盤】
晩年は指揮台に上ることがかなり貴重な機会になってしまったカルロス・クライバーが、1996年10月にミュンヘンで行ったレオ・キルヒ70歳記念コンサートをライヴ収録した映像。クライバーが最も信頼していたバイエルン国立管弦楽団を指揮し、ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームスといったお気に入りのレパートリーでクライバーらしい名演を披露しています。(メーカー資料より)

誰もが知るとおり、クライバーはそのつくり出す音楽と同様、アーティストとしての存在のあり方がまったく独特でした。極端に神経過敏な性格と音楽に対する誠実さゆえに、きまったレパートリーしか演奏せず、コマーシャリズムに乗ることにも関心がなかったため、コンサートや録音に対しても極めて慎重でした。そのためクラシック・ファンのクライバーに対する渇望度は他のアーティストとは比較を絶するものだったのです。
 このバイエルン国立管とのコンサートは、映像ソフト化もされて話題となったウィーン国立歌劇場の『カルメン』から18年後の1996年の演奏。66歳になったクライバーは、その頭髪がほとんど白くなっており、外見はさすがに年老いた感は否めません。
 しかし、冒頭の『コリオラン』序曲で聴かせる激しく力強い表現はかつてのクライバーそのままで、一気呵成に突き進む推進力は衰えを知りません。お気に入りであるモーツァルトの第33番を経て、メインはブラームスの交響曲第4番。クライバーがもっとも信頼し、心をゆるしたオーケストラ=バイエルン国立管の熱演とも相まって、豊かなひらめきに満ちたこの不世出の指揮者の魅力が十全に発揮された名演です。
 流麗かつ自然なフレージングと強く激しい表情。克明な拍節感の中で刻まれるしなやかで弾力的なリズムなど、相反する要素がクライバーの音楽的霊感によって、絶妙な融合と強烈なコントラストをみせたウィーン・フィル盤にも劣らない稀有な演奏となっています。
 今や本当に伝説の指揮者となってしまったカルロス・クライバー。このDVDの映像は、見るものに失ってしまったものの大きさを痛感させずにはおきません。(HMV)

【収録情報】
1. ベートーヴェン:序曲『コリオラン』 Op.62
2. モーツァルト:交響曲第33番変ロ長調 K.319
3. ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98


 バイエルン国立管弦楽団
 カルロス・クライバー(指揮)

 収録:1996年10月/ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)
 76分/カラー/片面1層/NTSC/4:3/音声1. リニアPCMステレオ、2. ドルビー・デジタル5.1ch、3. DTS5.1ch

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