チチッチ、イリュリア・コンソート／ヴァルター：作品集（2CD）

ボヤン・チチッチ＆イリュリア・コンソート
ヴァルターのヴァイオリン作品集、2枚組！

レイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックを筆頭に、フロリレジウムやアルカンジェロ、エンシェント室内管弦楽団、EUバロック管弦楽団のコンサートマスターや中心メンバーとして活躍する古楽界のライジング・スターであり、次世代のバロック・ヴァイオリニストの旗手のひとり、ボヤン・チチッチ。17〜18世紀の知られざる音楽を探究するためにチチッチが結成したピリオド・アンサンブル「イリュリア・コンソート」。
　チチッチ＆イリュリア・コンソートが切り拓く新たな古楽の深淵は、J.S.バッハ以前のドイツにおいて、ビーバーやヴェストホフと並んで最も重要なヴァイオリニストのひとりとされている、ヨハン・ヤーコプ・ヴァルターのヴァイオリン作品集。フィレンツェのメディチ家コジモ3世の楽団のヴァイオリニストやドレスデン宮廷のコンサートマスターなどを務めたJ.J.ヴァルター。1676年に出版された「スケルツィ・ダ・ヴィオリーノ（ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのスケルツォ集）」は、ピッツィカートでハープを、弓でナイチンゲールの歌を模倣するなど、パガニーニの技法を先取りしたものもあり、ニ長調ソナタ（第3番）におけるポリフォニックな可能性、第4番終盤の遊び心、『Imitatione del cuccu』の創意工夫、そしてボヤン・チチッチのお気に入りである最後のアリアの劇的なメランコリーなど、バラエティに富んだ作品が収められており、チチッチはバッハのポリフォニー作品をより深く理解するために彼の音楽を聴くことが不可欠であると信じています。（輸入元情報）

【収録情報】
ヴァルター：スケルツィ・ダ・ヴィオリーノ

1. 第1番 組曲イ長調
2. 第2番 ソナタ ハ長調
3. 第3番 ソナタ ニ長調
4. 第4番 ソナタ ト長調
5. 第5番 アリア ホ短調
6. 第6番 ソナタ 変ロ長調
7. 第7番 ソナタ イ長調
8. 第8番 ソナタ ハ長調
9. 第9番 ソナタ ニ長調
10. 第10番 Imitatione del Cuccu
11. 第11番 ソナタ 変ロ長調
12. 第12番 アリア ホ短調

　ボヤン・チチッチ（ヴァイオリン＆ディレクター）
　イリュリア・コンソート

　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　世界初録音（1,3,11,12）