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映画『百花』9月9日(金)公開!
数々の映画を製作し、小説家としても活躍する川村元気の長編初監督作は、自身による小説『百花』の映画化。菅田将暉、原田美枝子をダブル主演に迎え、記憶を失っていく母と、母との秘密を思い出していく息子の、愛と記憶の物語を描いた。
(インタビュー・文/高畠正人)
『告白』『悪人』『君の名は。』など、日本映画史に残る名作を企画・製作してきた川村元気。彼には『世界から猫が消えたなら』や『億男』といったベストセラー作家としての顔もある。『百花』では自ら書いた小説を、脚本・監督として映画化。その理由はパーソナルな出来事がきっかけだった。
「7年前に祖母が認知症になり、久しぶりに会いにいったら“あなた誰?”と言われたんです。親しい人に忘れられてしまうということに衝撃を受けた一方で、人間の頭の中の不思議さを感じました。“おばあちゃんにこの世界はどう見えているのか?”と思い、祖母のところに通い、いろいろな話を聞きました。そこで感じたのは、僕自身の記憶も曖昧であるということ。話していくうちに祖母の記憶が正しくて、自分が記憶を改ざんしていたりすることがあった。つまり、僕らも様々なことを忘れて生きている。記憶の正体とは何か、というのを物語にしたのが『百花』です」
主人公はレコード会社に勤務する泉(菅田将暉)。彼にはピアノ教室を営む母・百合子(原田美枝子)がいるが、ふたりには距離があり、それには過去のある事件が関係していた。そんな中、百合子は医師から認知症であることが告げられる。徐々に記憶を失っていく中で、百合子は“半分の花火が見たい”という言葉を繰り返すようになっていく。
「記憶というのは多分にミステリの要素をはらむと思いました。認知症というのはあくまで入り口でしかなく、親子と記憶という人間にとって最も根本的なドラマをどう描くかというのがテーマでした」
本作を映画化するにあたり、川村監督は人工知能の研究者に取材を重ねディープラーニングについても調べたという。
「小説には登場しませんが、映画ではヴァーチャルアーティストが登場します。取材でAIの研究者たちに“なぜ人工知能を作っているんですか?”と質問をすると、“人間を作りたいんです”との返答をされた。それはつまり、人間を作るということは体を作るというよりも、記憶させるということなのだなと思った。その人が何を覚えていて、何を忘れているかで性格やキャラクターが形成される。そこで得た感覚を、サブのテーマとして置きました」
様々なことを忘れていく母親と、対照的にあらゆる記憶を詰め込まれていくヴァーチャルアーティスト、それを目の当たりにする息子。“半分の花火”とは一体何を指すのか? 絡み合った親子関係を紐解く映画体験は、まるでミステリ小説を読むかのような、記憶を巡る旅だ。
「人間は得たものや覚えていることよりも、何かを失ったか、何を忘れてしまったか、によって才能や性格が生まれるのではと思っています。この作品では忘れることを肯定して終わりたいと思ったんです。実際、大切なものを失う時は、自分にとって何が大事かを思い出す時でもあると思うんです」
菅田将暉さんのキャスティングの決め手は“まるで天気のような人”だったからという。
「菅田将暉さんって会うたびに、全然印象が変わるんですよね。まるで空模様というか。人間としてのグラデーションがあって飽きさせない。この作品はワンシーン・ワンカットで撮影しているのですが、観客にとって次にどういう行動をするんだろうと集中力を要求する、目が離せない人がいいなと思ったときに思い浮かんだのが菅田将暉さんでした」
母親役の原田美枝子さんの演技は圧倒的だ。
「百合子は、ワンカットのなかで、ちゃんとしていた人が判然としなくなっていく瞬間を見せられるスキルが必要でした。原田さんとなら、その難しいシーンを作り上げていけると思いました。加えて、原田さんがみずから監督として、認知症になったお母様を追ったドキュメンタリー作品を撮られているということも大きかったです。ワンシーン・ワンカット撮影は、俳優にも多大な集中力を強いるので、原田さんは大変だったと思いますが…」
川村監督が製作する作品は音楽との親和性が高いことでも知られる。今作ではバッハやシューマンなどクラシックの名曲があっと驚く形で再構築されていて驚かされる。
「ミシェル・ゴンドリーやスパイク・ジョーンズが作るMVに影響を受けて育ってきているので、今回も存分に音楽にはこだわっています。記憶が曖昧になっていくときに、聴き慣れたクラシックのフレーズが壊れてまったく別のメロディになっていく。それは恐ろしくもあり、美しい音楽を作れるのではないかと思いました。音楽家の網森将平さんと学術的にメロディをバラバラにして、再構築しました」
昨今様々な映画・映像の鑑賞形態があるなかで、『百花』は「映画館で観る楽しみ」に特化した作りにこだわったという川村監督。ワンシーン・ワンカットで撮影された画面に緊張感や、現実と非現実を行き来する音楽、色使いや美術へのこだわりがすべて人間ドラマへと結実する伏線となっており、劇場の大画面で見ることで大きな感動を呼ぶ。
「『百花』はスクリーンに没入することによって最後に心が動く瞬間がやってくる。それは、映画館で観た結果に与えられる、映画ならではのギフトだと思います。ぜひ、劇場でご覧ください」
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