ハンニガン、フェルベーク&カメラータRCO/マーラー:交響曲第4番(室内楽版)

2022年09月08日 (木) 16:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


小編成と無観客、パンデミックの時代ならではのライヴで聴く、ウィーン世紀末

主にオランダで指揮者、編曲者として活躍しているロルフ・フェルベークと、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の団員で組織される室内アンサンブル「カメラータRCO」によるベルクとマーラー。ベルクの『初期の7つの歌』では、ピアニストとして活躍したラインベルト・デ・レーウ[1938-2020]がオリジナルのピアノ譜から編曲した版(作曲者自身による管弦楽版も参考にしていると思われます)、『4つの歌曲』はオランダ放送フィルの打楽器奏者であり、デ=メイ『指輪物語』の管弦楽編曲などでも知られるヘンク・デ・フリーヘル[1953-]による版を使用。マーラーの交響曲第4番は、シェーンベルクの弟子であったエルヴィン・シュタイン[1885-1958]が「私的演奏協会」のために編曲したもの。ソリストを務めるのは後期ロマン派、新ウィーン楽派から同時代音楽までのスペシャリストであるバーバラ・ハンニガンと、オランダの若きバリトン、ラウル・ステファニ。
 2020年からの世界的パンデミックの中で、様々な管弦楽作品を小編成のカメラータRCOのために編曲してきたというフェルベークとアンサンブルの意思疎通は非常に親密なもので、ハンニガンらも奥行きのある表情でこの秀演をさらに表現豊かなものにしています。
 このアルバムはロッテルダムのデ・ドゥーレンにて収録されたストリーミング用無観客公演の様子を収めたもの。今の時代ならではのライヴ・パフォーマンスと言えるでしょう。(輸入元情報)




【収録情報】
1. ベルク:初期の7つの歌 (デ・レーウ編)

 夜
 葦の歌
 夜鳴き鶯(ナイチンゲール)
 夢を抱いて
 この部屋で
 愛の賛歌
 夏の日々

2. ベルク:4つの歌曲 Op.2(デ・フリーヘル編)
 眠る、眠るほかにはなにもない
 眠ったままの私は
 いまやもっとも強い巨人を倒し
 暖かな風が吹き

3. マーラー:交響曲第4番ト長調(E.シュタイン編)

 バーバラ・ハンニガン(ソプラノ:1,3)
 ラウル・ステファニ(バリトン:2)
 カメラータRCO
 ロルフ・フェルベーク(指揮)

 録音時期:2021年4月30日
 録音場所:オランダ、ロッテルダム、 デ・ドゥーレン
 録音方式:ステレオ(デジタル/無観客ライヴ)