【全曲解説】TAKESHI UEDA『TEENAGE DREAMS』

2023年03月24日 (金) 20:00

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1. ニュー・キッズ・イン・ザ・シティ / LIZARD

カバーアルバムを作成するに至って、この曲でスタートする事を決めていた曲。
上田剛士が思う、日本のパンクの始まりの曲だ。
そしてワカさんのベースが印象的なこの曲を、自分の音で挑戦したいと思ったんだ。

2. Wake Up / アレルギー

このリズム、ベースライン、カッティングギター、宙也さんの声、全てが完璧にパンクしている。
これで目覚めないパンクスはいない。

3. STOP JAP / THE STALIN

オレからの言葉は必要ないだろう。
スターリンだ。
ストップジャップだ。
これを録っている時のオレは間違いなく10代の少年に戻っていた。

4. PARANOIA / あぶらだこ

あぶらだこは過激で難解だと思っている人も多いだろう。
しかし、とても美しい事に改めて気付かされた。
とても美しい曲です。

5. 象の背 / あぶらだこ

10代の頃にカバーをした数少ない曲のひとつ。
今回のアレンジは、このカバーアルバムにギターで参加している児島実の力が大きい。
実の弾いたテイクに触発されてアレンジの方向性を変更した曲。

6. California Uber Alles / Dead Kennedys

ビアフラの歌を歌う事になるとは思わなかった。
文句なくハードコアだ。
この曲のグルーヴをできる限り再現する為に作り上げたBPMデータは膨大になった。
BALZACのヒロスケと共にカリフォーニャ!と叫んでいるよ。

7. ユー・メイ・ドリーム / シーナ&ザ・ロケッツ

日本で1番ロマンチックなロックンロール。
シーナさんと鮎川さんのロックンロールは永遠にみんなを魅了し続ける。

8. In Between Days / The Cure

キュアーはダークで奇怪で切なくて爽やかだ。
みんな好きだろう?
オレだって大好きだ。

9. メリーゴーラウンド / イヌ

INUの曲を演るなんてムチャな挑戦でしかない。
演りこなす事などできる訳がない。
それでもこの曲のベースは弾いてみたいんだ。
後はゲストの今井くんにお任せだ。

10. Bodies / Sex Pistols

ピストルズのカバーだって!?
それこそまさに悪夢だ。
Terribleだ。
だが、あの頃にパンクの洗礼を受けた奴は必ず通る道なので、避けて通る訳にはいかない。
ゲスト参加のヒロスケに助けられたよ。

11. TIGHTEN UP(JAPANESE GENTLEMEN STAND UP PLEASE!) / YELLOW MAGIC ORCHESTRA [Original song by Archie Bell & the Drells]

YMOのカバーとしてYMOのオリジナル曲ではない曲を選んだ。
理由のひとつは、それでもYMOのある一部分をこれ程表している曲はないと思ったから。
彼らのそんな一面へのリスペクトを込めて思い切り遊ばせてもらいました。
AA=のメンバー、みんなで楽しんだ。
タカの合いの手が効いてます。

12. ダーリン・ミシン / RCサクセション

この曲を録るのに歌詞カードは必要なかった。
人生で大事な事の多くはキヨシローに教わったんだ。

13. Glass Objet / Jiaen

ある意味、10代の自分にとって最も重要なバンドだったと言える。
憧れであり、仲間であり、友であり、ライバルになりたいと思わせてくれた奴らだ。
この曲のアレンジはリスペクトを込めて自分流にさせてもらった。
その感情に応えてくれて、ドラムで参加しているYOUTH-K!!!がエモーショナルを爆発させている。

14. 仰げば尊し / 遠藤ミチロウ

遠藤ミチロウ。
ミチロウさんからは、オレは永遠に卒業する事はできなそうだ。

TAKESHI UEDA『TEENAGE DREAMS』

GENRE:LOUDROCK, MIXTURE
音楽家としての原点や哲学を作り上げてきた
先人への敬意と精神性を受け継ぐ解釈で再構築した、キャリア初のカバー・アルバム

THE MAD CAPSULE MARKETS、そして現在AA=で活動する上田剛士のキャリア初のカバー・アルバム。パンク、エクストリーム・ミュージック・シーンで特異な存在を放つ彼が10代の頃に触れ、自身の音楽を培ってきた洋邦のアーティストの曲が揃ったが、ラインナップは実に幅広い。THE STALINやあぶらだこ、アレルギーといったパンク、ハードコアから、THE CURE、シーナ&ザ・ロケッツ、YELLOW MAGIC ORCHESTRAというポストパンク、ロックンロール、テクノ、ポップ・ミュージックを切り開いてきた先人が並び、各アーティストへの敬意はもちろん、精神性を受け継ぐ解釈で曲が再構築されている。多感な時期に音楽やそのカルチャーから受け取ったものを、どうブーストしてきたのか。アーティストの背景を知る面白さがあるアルバムになっている。
吉羽 さおり【ライター推薦】

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