【発売】ニール・トムソン&サンパウロ響/アルメイダ・プラド:オリシャたちの交響曲
2023年04月07日 (金) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
アルメイダ・プラド:オリシャたちの交響曲
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲の作品をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。
このアルバムに登場するジョゼ・アントニオ・レセンデ・ジ・アルメイダ・プラドは、20世紀後半から21世紀初頭にかけてブラジルで活躍した作曲家。カマルゴ・グァルニエリから音楽を学んだアルメイダ・プラドは、やがてシュトックハウゼンやブーレーズ、リゲティの作品に興味を持ち、奨学金を得てパリに留学。ナディア・ブーランジェに教えを請うとともに、メシアンの神秘主義からも影響を受け、自国のブラジル音楽にこれらのエッセンスを融合させ、ピアノ曲集『カルタス・セレステス(天体の図表)』などに見られる独自の作風を確立しました。
このアルバムに収録されている2つの作品は、作曲年代がほぼ20年離れており、彼の異なるスタイルが反映されています。初期の作品『詩人カルロス・マリア・ジ・アラウジョへのささやかなる葬送歌』は若くして命を落とした詩人に捧げる嘆きの調べ。合唱とパーカッションが効果的に用いられたオーケストラのための作品です。対してカンピーナス市立交響楽団設立10周年のために書かれた『オリシャたちの交響曲』はブラジルの伝統的宗教と儀式、大いなる自然への賛美が描かれており、緻密なオーケストレーションと沸き立つようなリズム使用が際立つ作品です。深い森を思わせる神秘的な音色あり、原始的・異教的なリズムとサウンドの炸裂ありで、『春の祭典』のブラジル版と呼べるかもしれません。(輸入元情報)
【収録情報】
アルメイダ・プラド:
● 詩人カルロス・マリア・ジ・アラウジョへのささやかなる葬送歌 (1969)
1. Corpo de fogo
2. Corpo de terra I
3. Corpo de terra II
4. Corpo de terra III
5. Corpo de terra IV
6. Corpo de terra V
7. Corpo de terra VI
8. Corpo de silencio
● オリシャたちの交響曲 (1984-85)
1. エシュへの挨拶
2. 第1楽章『オリシャへの呼びかけ』儀式の始まり
3. 第2楽章『オリシャの顕現』
No.1. Obatola: O canto do universo
No.2. Ifa: O canto da adoracao
Interludio I: As aguas do Rio Niger
No.3. Oxala I: O canto da luz
No.4. Xango I: O canto das alturas e dos abismos
No.5. Oxala II: O jogo dos buzios
No.6. Oxum: O canto dos lagos e dos rios
Interludio II: As aguas do Rio Niger
No.7. Ogum-oba: A danca da espada e do fogo
No.8. Ibeji: Cantiga para Cosme e Damiao
No.9. Omulum: O canto da noite e do misterio
No.10. Oxala III: O canto do amor e da alegria
No.11. Oxosse-Ossae: O canto das matas e florestas
No.12. Iemanja: O canto dos sete mares
No.13. Iansa: O canto da paixao
No.14. Xango II: O canto das tempestades, raios e coriscos
No.15. Oxumare: O canto do arco-iris
4. 第3楽章:儀式の終了
クラリッサ・カブラル(メゾ・ソプラノ)
サバ・テイシェイラ(バス・バリトン)
サンパウロ交響合唱団
サンパウロ交響楽団
ニール・トムソン(指揮)
録音時期:2022年2月14-16日(交響曲)、11月10,11日(葬送歌)
録音場所:ブラジル、Sala Sao Paulo
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)