【映像】サルデッリ&フィレンツェ五月祭/リュリ:『アシとガラテー』

2023年04月11日 (火) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


リュリ作曲『アシとガラテー』、イタリア初演&世界初映像化!

羊飼いアシが美しい海の妖精ガラテーに求愛すると、初めは彼を焦(じ)らすものの、ガラテーはその愛を受け入れます。そこにガラテーに横恋慕する巨人ポリュペモスが現れ強引に結婚を迫ると、彼女は父の許しが必要だと言ってその場をしのぎます。しかし婚礼のために神殿に向かうアシとガラテーを見つけ、騙されたと知ったポリュペモスは、怒りのあまりアシに岩を投げつけ殺してしまいます・・・
 フランス・バロック音楽の大家ジャン=バティスト・リュリが、不慮の事故による病で他界する前年、1686年に貴族の祝宴のために作曲し、作曲家最後の完成したオペラとなった牧歌劇『アシとガラテー』。この作品はフランス風序曲で荘重に始まり、数々の歌唱とバレ(舞踊)が繰り広げられ、華々しいパッサカリアで締めくくられるというリュリならではの秀作です。
 本作は、フィレンツェの出身であるにもかかわらずイタリアで演奏される機会が極端に少ないリュリの作品を復興させることを目的に、作曲家生誕390年にあたる2022年に発足したフィレンツェ市の「リュリ・プロジェクト」の第1弾として上演収録されました。バンジャマン・ラザールによる美しい舞台美術とグートルン・スカムレッツ振付のエレガントなバレが目を楽しませてくれます。歌手陣には、ガラテー役を優美に演ずるエレナ・ハルシャーニとアシ役のノーブルな表情が出色のジャン=フランソワ・ロンバール、2人のタイトルロールを中心に優れた若手歌手を起用。リュリへのオマージュとして指揮杖で床を打ち鳴らす名匠サルデッリに導かれたフィレンツェ五月祭管弦楽団がピリオド楽器に持ち替え、活気と古雅な味わいに満ちた演奏を繰り広げます。(輸入元情報)


【収録情報】
● リュリ:歌劇『アシとガラテー(アシスとガラテア)』全曲
(1686年パリ版)

 アシ…ジャン=フランソワ・ロンバール(テノール)
 ガラテー…エレナ・ハルシャーニ(ソプラノ)
 ディアナ/ナイアス2/シラ…ヴァレーリア・ラ・グロッタ(ソプラノ)
 アボンダンス/アメント/ナイアス1…フランチェスカ・ロンバルディ・マッズッリ(ソプラノ)
 コーモス/ティルシス…マルクス・ヴァン・アルスデール(テノール)
 アポロン/ユノーの祭司/テレモス…セバスティアン・モンティ(テノール)
 ポリュペモス…ルイージ・デ・ドナート(バス)
 ネプチューン…グイド・ロコンソロ(バリトン)
 ドリュアス…シルヴィア・スペッソト(ソプラノ)
 シルウァヌス…ダヴィデ・ピーヴァ(バス)
 ダンサー:カロリーヌ・デュクレ、ロベール・ル・ニュス、アルベルト・アルコス、グートルン・スカムレッツ
 フィレンツェ五月祭合唱団(合唱指揮:ロレンツォ・フラティーニ)
 フィレンツェ五月祭管弦楽団(古楽器使用)
 フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)

 演出:バンジャマン・ラザール
 共同演出:エリザベス・カレオ
 美術:アデリーヌ・カロン
 衣装:アラン・ブランショ
 照明:クリストフ・ナイエ
 振付:グートルン・スカムレッツ

 収録時期:2022年7月9日
 収録場所:フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(ズービン・メータ・ホール)(ライヴ)
 映像監督:マッテーオ・リッケッティ

 収録時間:112分
 画面:カラー、16:9
 字幕:日本語・英語・ドイツ語・イタリア語・フランス語(歌唱言語)・韓国語